私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

保全の勉強とVベルトの点検記録

最近はボイラーの運転以外の目標として機械保全関係の勉強をしようと思っています。

 

前職では色んな作業を運転員でもやっていたのですが現在はあんまり現場作業することも無くなってきたのでせめて知識や出来る限りのことはやっていこうと思い、今年に入ってからは保全に関する本とかも買ってみたりして勉強しております。

 

購入したのはこの2点。

ボルトは下から入れるとかポンプのグランドからは水漏れが必要とか、かなり初心者向けな内容も多いですが、意外と勉強になることもありました。

 

また、実務では設備に据え付けてあるVベルトの点検記録を付け始めました。

私がやらなくても保全業者が定期的に見てくれているので必要性は無いのですが、いつも手で触診して見ているだけだったVベルトのテンション具合をもっと数値で見たかったことと、単純に自分がこうした記録を付けるのが好きだったのでわざわざ会社でテンションメーターを購入してもらいました。

テンションメーターの使い方としては、まず使用前に点検するVベルトのたわみ量とそれに対応した荷重を計算するか取扱説明書で調べておく必要があります。

 

点検するVベルトのたわみ量が分かったらテンションメーターのたわみ量を設定する側のOリングを設定し、Vベルトにメーターを押し当てます。

複数掛けの場合はOリングの位置がもう片方のVベルトの位置に来るまで押し込んで、その時に移動したたわみ荷重側のOリングの位置からたわみ荷重を知ることが出来ます。

このテンションメーターで計測されたたわみ荷重が、予め調べておいたたわみ荷重の許容値を超えていないかどうかを確認することが出来ます。

私の購入したテンションメーターは安物なのでかなり簡易的な測定しかできませんが、もっと精度の良い物は業者の方でやっているしあくまで趣味でやってることなので問題なし!

 

これによって今まで指で押し込んで感覚で判断してきたVベルトのテンション具合が数値として可視化されて判断できるようになったので、月に1度このテンションを測定した数値を個人的な記録として残しておくようにしています。

 

今自分でできるのはこの程度のことくらいですが、今後も少しづつ色んな業務を自分で行うことで知識や技量を上げていこうと思います。

遮断器と断路器の違い

プラントで働いていると年に一回くらいは停電操作や系統切り替えで系統の遮断器と断路器の開放操作をやる機会があるかと思います。

 

電験や1種電気工事士ではたまに出てくるんですが、高圧受電系統には図のように遮断器と断路器が配置されており、開放・投入する際は必ず順番を守らなければなりません。

現在私は最近入社してきた人に基礎教育をやっているのですが、その最中に受電設備の停電作業についての話題となりました。

 

その人は以前からプラント関係の職についていたということで、この停電作業の際に遮断器と断路器の開放操作をやったことがあるか聞いた所「あります」との返答だったので

私「じゃあ実際どうやるか」

と質問したら

下流から順番に」

と言われました。

 

 

 

・・・チガウヨ?

 

「あ、上流からですか」

 

・・・ん~そういうことじゃないヨ?

 

私「これが遮断器でこれが断路器なんですけど、どういう順番で操作するか分かりますか?」

「・・・ちょっと分からないですね」

 

はい。電気詳しくないとこんなもんです。

私だって最初はこんな感じで操作してましたしね。

 

【遮断器と断路器の違い】

・遮断器とは

通常負荷中に設備の点検などで回路を切り離すほか、短絡事故などが起こって大電流が回路に流れた際自動的に回路から切り離す保護動作を行う設備。

・断路器とは

無負荷状態(回路に電気が流れていない状態)で使用する設備。通常遮断器の上流側に一つ、もしくは上下に取り付けられており、回路の点検の際にその部分から回路を切り離す為に使用する。

 

断路器が遮断器と違うのは「アークを消す能力を持たない」という点で、この能力が無い為電流が回路に流れている時に開放してはいけません。

 

高圧回路で電気を切ろうとすると、アーク放電と呼ばれるものが発生します。

このアークが発生すると電気事故や人が設備の近くにいる場合は人的被害も起こりえます。

よって、負荷電流が流れている回路を切り離すにはそういったアークを発生させないような消弧能力を持つ設備が必要になるので、その設備に遮断器を使用します。

アークを消弧する方法によって遮断器にも種類がありますが、一般的には真空バルブの中でアークを遮断する真空遮断機(VCB)が多いのではないかと思います。

 

【系統開放・投入の手順】

遮断器と断路器の違いが分かれば開放や投入の手順も自ずと理解できますね。

停電作業などで系統を開放する場合、断路器は通電中に開放してはいけないので先に遮断器を開放してから断路器を開放。

逆に投入する時は先に断路器を入れておいてから遮断器を投入します。

 

当然逆の順番で開放・投入すると前述のように事故に繋がるので、間違った操作をしてもそもそも開放・投入されないようなインターロックが組まれていることも多いです。

 

【最後に】

今回は断路器が遮断器の上下に設置された系統で説明しましたが、受電設備によっては断路器→遮断器のみが設置されているものもあります。

私が教育した人の前職では多分この断路器→遮断器のみというパターンの系統で、その場合は「下流から順番に」という説明でも操作手順としては間違ってはいません。

 

でも出来れば順番で覚えるだけでは無くて断路器と遮断器の違いを理解したうえで操作出来ると良いですね。

 

ボイラーオフ会に参加してきました

先日、前職の知り合いであるWさんから飲み会に誘われたので参加させてもらってきました。

 

メンバーは私と同じで前職を辞めて今は別のプラントで運転員をやっている先輩Wさんと前職経由で知り合ったプラントで管理職やっている業者Nさん。

 

元々二人が一緒に飲み会をする際についでにお互いの情報交換をしようということで、このボイラーオフ会に呼んでもらいました。

 

今はどこのプラントも燃料不足や価格の高騰に苦労しており、なるべく自社で出た廃棄物や代替品などで賄っているとのことでした。

そしてそういった粗悪品の燃料を使っている関係と経年劣化が相まってプラントのトラブルが増えており、水管や空気予熱器の破孔、異物増加に悩まされているみたいでした。

 

良い燃料も手に入りづらくなり、かといって悪い燃料を使うと今度はプラントにトラブルが増える・・・現状プラント業界を取り巻く情勢はまだまだ厳しいみたいですね。

 

場所によってはフルで既存のボイラーを使用するより都市ガスを利用した熱源を併用した方がコスパが良いと言うことで都市ガスボイラーを導入するプラントすらあるみたいです。

私のイメージで都市ガスボイラーは効率は良いけどコスパが悪いという印象でしたが・・・今はそれ以上に燃料代が上がっているんでしょうか。

 

特に燃料は大手のプラントがゴリ押しで搔き集めているらしく、WさんやNさんのいるような中小企業は苦労しているみたいです。

 

世知辛い話題ばかりでしたが、他のプラントのボイラー話を聞くのは楽しかったです。

設備の話以外にもそこで働く運転員達が

「50代のベテランが大暴れしているので密かに異動させる準備をしている」

「新卒で入った子が同班の先輩と組むのが辛いと辞めそうだから日勤にしたのに結局辞めちゃった」

「40代の運転員同士が喧嘩して取っ組み合いになりそうだった」

などなど・・・

面白珍事件が聞けて面白かったと共に

(やっぱどこ行っても人間関係は問題あるんだよなぁ・・・)

と不安になりました。

 

そんな感じでお互いのプラント状況や愚痴なんかを喋っていたらあっと言う間に3時間経過しており、最後にNさんから

「うち年中人手不足だからいつでもおいでよw」

と嘘か真かわからない気休めを言って貰いボイラーオフ会は無事解散。

 

Nさん・・・

本当に来てほしいならあまり仕事の愚痴は言わない方が良かったのでは?

 

でもここしかないと思って無理やり働くよりは最悪他の選択肢があると思いながら働いてた方が精神衛生上は良いので、ヤバくなったら本当に頼らせてもらおうと思います。

教育資料の作成に勤しむ

私は新人時代、教育というものを受けることなくいきなりボイラー課に配属されいきなり実機を触り、試行錯誤しながら仕事を覚えてきたもんです。

 

それに比べて最近の若い奴らと来たら、会社に入ったら教育を受けるのが当たり前のような態度でいるもんだから本当にけしからん!!

仕事と言うものは教えてもらうものでは無く、私のように自分から体で覚え込ませるものなのです!!

 

 

 

・・・というのが前職にいた時の会社の教えでした。

 

前職の人達にはお世話になったし嫌いでは無いですが、散々苦労してきた身としてはこの考えだけはどうにも好きになれませんでした。

 

私はどちらかというと現場の仕事こそ徹底的にマニュアル化するべきものだと思っています。

現場作業と言うのは高圧、高温、高速回転機器といった一歩間違えば命を落とすレベルの箇所が多くあり、素人が自分の頭で考えて作業するには危険であるし、自分たちのような交代でルーチンワークを行う職種は全員が同じ作業を行うので、どんな作業にもマニュアルを作って全員が同じ作業を同じレベルで行う必要があると思います。

 

私が転職した際もとにかくマニュアル作成を徹底的に行いましたが、その時唯一作れていなかったのが「教育資料」です。

 

これには運転員の補充と言うのがほとんど無かったことや、中途でたまに入ってきたとしてもそもそも経験者ばかりで教育の必要性が無かったと言うことに起因します。

 

しかし最近は仕事でやるネタが無くなったやる気が出てきたのでようやく本腰挙げて今まで誰もやらなかった「教育資料」の作成に取り掛かりました。

 

資料として作っているのは下記

・運転マニュアル

通常運転中の監視のポイントや定常作業やプラント起動停止のやり方に関する資料

・巡視点検マニュアル

各直で行う現場の巡視点検に関して、各設備毎にどこを見るか等といった資料

トラブルシューティング

設備に異常があった場合に、中央と現場でどのように対応するかということに関する資料

・一般知識マニュアル

ボイラーや電気に関する一般的な知識に関する資料

 

色々調べながら作ってたら自分ですら忘れてた色んな雑学を思い出し楽しくなってきて、特にボイラーや電気の一般知識マニュアルは

「運転やるならボイラーのこんな知識もあった方が良いよねぇ・・・あ!せっかくだから電験で勉強したこんな知識も書いておこう・・・フヒッ」

などと久しぶりに我がボイラー魂に火がついて、

気が付いたら全枚数にして100ページを超える大作が出来上がりました。

誰が見るんだこんなもん。

 

今後はさらに内容を纏めて、機会があれば正規の教育資料として会社に提出してみようと思います。

自分の作った資料で一人でも未来のボイラー馬鹿が誕生したら幸いですね♪

近いうちに死ぬかも【健康診断】

交代勤務をやっている人は年に2回の健康診断を義務付けられているので私も先日行ってきたのですが、ちょっと結果が芳しくありませんでした。

 

異例の再検査

血圧測定する際、普通は2回測定して終了なんですが

1回目:175mmHg

2回目:168mmHg

という中々に高い数値を記録したため、深呼吸してもう1回しよう!と言われ再度計測した所

 

3回目:178mmHg

 

なぜ上がる・・・

(下の数値も110台)

 

測定してくれていた看護師のおばさんもやたら心配してくれて

直前に運動してきたのか?何も食べていないか?緊張してないよね?

などなど質問されましたが、当然運動なんてしてこないし健康診断前は朝ごはん以降何も食べてないし特段緊張もしてないし・・・

 

原因が分からないけど取り合えず他の検査してからもう一回測り直してみましょうとまさかの血圧測定再検査となりました。

 

どの程度の血圧値だとやばいのか

私はもともと血圧値は高く、高校時代からよく150台を記録していました。

年齢が30過ぎて以降は食事制限や筋トレで血圧値が改善され前回の数値も130台だったので食生活や運動不足が原因という訳でもないはずだし、なぜいきなりこんなに血圧が上がったのか心当たりが皆無。

 

再検査結果も

4回目:170mmHg

5回目:165mmHg

と最初の測定値とさほど変わらず、結局実際に高いんだろうと言うことで医者からも経過観察を言い渡されました。

 

今回生まれて初めて170台を記録したわけですが、そもそもどの程度の数値がどれくらいヤバいのかよくわからなかったのでネットで検索してみました。

ボイラー設備について~空気予熱器~

【空気予熱器とは?】

ボイラーで燃料の燃焼用空気の温度を排ガスとの熱交換によって過熱する為の装置です。

doragonking.hatenablog.com

ボイラーの熱効率を上げると言う目的自体は前回紹介した給水加熱器と同じですが、給水加熱器がタービンで仕事した蒸気を加熱媒体に利用するのに対して空気予熱器は燃焼ガスの廃ガス熱を燃焼用空気に回収利用しています。

 

【種類】

熱の伝え方により「伝熱式」と「再生式」があります。

伝熱式には配管を通して空気と排ガスが間接的に接触することで熱交換が行われる方式で、配管にフィンを設置することによって伝熱面積を大きくすることで効率を高めています。

再生式は特殊な形状のエレメントを装着した伝熱面に排ガスを通して熱を吸収させ、次に空気を通すことでエレメント内で吸収されていた熱が空気を加熱する方式です。

再生式には回転式と固定式に分けられて、更に回転式にはユングストローム式、固定式にはローテミューレ式などに区分されています。

 

どういったボイラーに何式を使用するかは分かりませんが、個人的には割と小型のボイラーには伝熱式、大型の石炭ボイラーなどには再生式が利用されるイメージです。

【効率管理】

空気予熱器の中でも特に再生式の使用時には主に2つの管理項目があります。

・空気予熱器空気漏洩率

空気予熱器における空気のガス側への漏洩率です。

空気漏洩率の増加は漏洩した分だけボイラー熱損失となり効率低下となってしまうので、出来るだけ低く管理する必要があります。

空気漏洩量/ヒーター入口湿りガス量

または

ヒーター入出口の湿りガス量差/ヒーター入口湿りガス量

により算出されます。

・空気予熱器温度効率

予熱器の熱交換率をガス側と空気側でそれぞれ求めたもので、空気予熱器の効率を示す指標となります。

ガス側温度効率

=ヒーター入出口ガス温度差/ヒーター入口ガス温度と入口空気温度差

空気側温度効率

=ヒーター入出口空気温度差/ヒーター入口ガス温度と入口空気温度差

空気予熱器温度効率

=ガス側温度効率+空気側温度効率/2

【保守時の注意点】

排ガスの熱回収は最上段に蒸気温度を上げる過熱器、給水温度を上げる節炭器、そして最下段に空気予熱器が設置されています。

 

※マインクラフトの各系統紹介時にも説明しています。

doragonking.hatenablog.com

最下段の排ガス温度は当然最も温度が低くなるのですが、排ガスにSO2といった腐食成分が含まれると、低温部で硫酸となり空気予熱器の配管を腐食させてしまう恐れがあります。

 

熱回収を行う意味では排ガス温度は下げれば下げるほど良いのですが実際にはこの腐食の問題で一定温度以上下げるのは好ましくありません。

よって、排ガス温度がこの低温腐食が起こらない温度域(大体120~150℃)で排ガス温度を制御しています。

 

この制御には蒸気式空気予熱器と言う設備が使用され、押込みファンと空気予熱器の間に設置されています。


この蒸気式空気予熱器により冷却媒体である空気の温度を予め上げることで、排ガスと熱交換した際に排ガス温度が下がり過ぎないようにしています。

腐食成分の多い燃料を使用する固体燃料ボイラーでは必ずと言っていいほど見かける設備ですが、腐食の心配のないガス焚きボイラーなどでは蒸気式空気予熱器はあまり馴染みがない設備かもしれません。

 

蒸気式空気予熱器の加熱源にはタービン抽気や主蒸気から取り出した低圧蒸気が使用されますが、低圧蒸気を利用する場合は使用量が多いほどボイラー効率が低下するため注意が必要です。

【監視項目】

空気予熱器にばいじんやさびが付着することで閉塞することを監視するために入口と出口の差圧を管理したり、排ガス温度の数値によって蒸気式空気予熱器の蒸気量を増減して出口温度を変えたりします。

 

もし排ガス温度の低下傾向が著しかったりファンの動力や排ガスドラフトが増加している場合は空気予熱器配管の破孔が考えられるので、蒸気式空気予熱器だけで温度制御が賄えなくなったら最終的には空気予熱器に空気を通さず直接炉内へバイパスさせることで排ガス温度を維持したりします(熱効率は落ちるが空気と熱交換しないので排ガス温度低下を防ぐことが出来る)

 

【最後に】

排ガスの通路には過熱器・節炭器・空気予熱器という3つの設備があり効率的に熱回収が出来るようになっています。

この中でも空気予熱器は低温腐食の観点から他の設備より特に注意して保守運用をしなければ破孔などのトラブルになりやすいです。

 

とは言いつつ運転管理で出来るのは空気予熱器の差圧や温度監視程度ではありますが・・・

ビルメンの友人が会社辞めるって

先日いつもつるんでいた大学時代の友人と遊ぶ機会がありました。

 

↓この記事で紹介した4人

doragonking.hatenablog.com

夜はそのまま飲み会となり楽しく飲んでいたのですが、その時に現在ビルメンをやってる友人K君が今の会社を辞めようとしているという話題になりました。

 

詳しく話を聞いてみると、去年の11月に業界では有名なビルメン企業で30年以上勤めていた超ベテランビルメンOBの人がK君の職場に転職してきたらしいのですが、その人が知識や経験の浅い若手に対してとても横暴な態度を取ってくるとのことでした。

 

「工具の使い方も知らんのか」

「図面もろくに見れんのか」

「報告書の書き方が下手過ぎる」

 

事あるごとにK君や他のビルメン歴の浅い人たちにマウントを取ってくるので現在の職場の雰囲気は最悪だそうです。

 

一言にベテランと言っても頼りになる存在の人もいればこいつみたいにやたら新人に対して高圧的に専門的なこと言ってくる奴が一定数存在するもんです。

 

その業界で長く働いていればそりゃ若手では知りえない技術や知識もあるでしょう。

だがなぜそれをマウントに使ってくるのか?

私の勝手な憶測ですが、こういう奴は

「自分に絶対的な自身がある」

または

「実は学歴にコンプレックスがあったり自分に自信がない」

の両極端な奴が多いと考えています。

 

前者は純粋に自分以外の奴は人員馬鹿だと思っている人種です。

馬鹿の言うことは聞く価値がなく、自分のやって来た経験と知識こそが絶対正しいと思い込んでいます。

なので自分の考えていることと1㎜でもズレたこと言った時には徹底的にそこを指摘し、こちらがいかに考え足らずであるか、いかに自分は細部まで考えているかを自信満々に論じてきます。

 

後者もやることは同じですが、このタイプは「自分が絶対に勝てない」と思った相手には遜って下手に出てくることが多いので、学歴や資格・知識などで武装したりしていると案外寄ってこなかったりします。

 

ベテランならそれらしく、知識や経験があってもそれを自慢せず謙遜したり淡々と仕事してたりするタイプの人ならすごい尊敬できるんですけどね。

 

自分がやってきた仕事の知識や経験が間違っていたり通用しないのが怖いからつい知ったかしたりマウント取ってしまう気持ちは分かります。

多分その経験が長いほど、今更認めたくないからその傾向が強くなるんだと思います。

 

でもそれで若手をいびってきたような人間だからこそ、定年してOBになった時にその企業から見放される羽目になるんですよね。

 

K君のいる職場にやってきたベテランビルメンもそんな類なんじゃないかと思います。だって本当に凄くて仕事出来る人ならそうそう前の会社が離さないじゃないですか。

多少給料や待遇上げてもそこに残そうとするはずです。

 

K君はビルメン歴はまだ数年ですがビルメン3種の神器と呼ばれる資格(2級ボイラー、2種電工、危険物乙4)を持っているしビルメン業界では若手である30代なので、すでに他のビルメン会社に転職が決まっているとのことでした。

 

前回K君の話を聞いた限り今までいた会社はその人以外いい人で過ごしやすい環境だったみたいですが、クレイジー1人きただけでここまで人間関係崩壊するんだなって改めて思いました。

 

でも何を隠そう私自身が

「自分に自信がないから資格武装する」

タイプの人間なので、数十年経ったら老害ボイラーマンになってる可能性高いですね・・・