私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

ボイラー

【ボイラートラブル】過熱器が摩耗!?スートブロワの運用方法について

ボイラーにはスートブロワと呼ばれる、ボイラーで発生した蒸気を一部利用して過熱器や節炭器、空気予熱器の配管に噴射するという設備が設置されています。 過熱器、節炭器、空気予熱器は排ガスと各媒体を接触させ、排ガス温度を下げて蒸気や給水、空気の温度…

製油・化学プラントについて色々調べてみた

私の趣味の一つにはプラントが立ち並ぶコンビナートを巡る「プラント鑑賞」というものがあり去年の今頃もソロで四日市コンビナートへ出かけておりました。 doragonking.hatenablog.com 工場で働いていると他の工場を見た時も 「あの設備は多分あれ目的だろう…

ボイラー設備について~過熱器~

過熱器とは ボイラー内で燃料を燃焼させて給水を加熱することで発生した直後の蒸気は飽和蒸気と言って、水分を含んだ状態の蒸気になります。 この飽和蒸気を燃焼時に発生した高温排ガス等と熱交換させることでほとんど水分の無い過熱蒸気を作り出します。 こ…

発電所の安全管理審査について

【安全管理審査とは?】 【安全管理審査の登録機関】 【定期事業者検査のインターバル】 【システム区分による安全管理審査項目】 【最後に】 発電所に勤めているなら必ず知っておかねばならないのがこの安全管理審査というものです。 電気事業法で定める電…

バグフィルタのプレコートの必要性とは?

プラントの点検時にバグフィルタのろ布を新品に交換した場合はろ布にプレコートを行うことが推奨されています。 ・・・と言ってもどういうことなのかよくわかんない人もいると思うのでバグフィルタとプレコートについて少し説明します。 【バグフィルターと…

ボイラーの乾燥焚きとは

【乾燥焚きとは?】 ボイラー内部には多数の水管があり、燃料の投入口付近など水管が摩耗するリスクの高い場所などには水管を保護するための耐火材と呼ばれるものを打ち込みます。 耐火材はコンクリートみたいに水と混合して流し込んで形成させる物なので、…

ボイラー誕生からの歴史など

先日行った講習でボイラーの歴史について勉強できる機会がありそれがけっこう興味深いものでした。 よくよく考えたら確かにボイラーについての勉強はしている癖にボイラーの歴史についてはあんまり考えたこともなく・・・ ボイラーマンを名乗っているのにも…

バイオマス発電所についての色々な話~人員・給料・将来性など~

【最初に】 【人員事情について】 【給料事情について】 【勤務体制について】 【将来性について】 【最後に】 【最初に】 今回は現在ボイラー業界で流行りのバイオマス発電所についてのお話です。 私のブログや、ツイッターを始めてからのダイレクトメッセ…

タービンの排気方法による種類分けについて

先月から遊んでる記事ばっかで全然ボイラーについて話してないので、久しぶりに真面目な記事書いていきます。今回はタービンについてです。 電験やエネルギー管理士の勉強でもタービンの構造や種類は出てきますが、そこで勉強するのは大体 「衝動型と反動型…

【ボイラートラブル】炉内水管が破孔

※ちなみに我が社では無いです。 業界紙で周ってきた情報によると燃料投入口付近の耐摩耗材の消耗が激しく周囲の耐火材が摩耗→耐火材脱落により水管損傷に至った発電所があったとのことです。 炉内に砂を入れて流動させることで燃料を燃やす流動層式ボイラー…

圧力0.1MPa=水の揚程10mの理由を考えてみよう!

私が読んでいるブログにビルメンで設備管理をやっている人がおり、その中の記事の一つに 意味は分からないけどポンプに付いてる圧力計の点検時の目安は圧力0.1MPaで揚程10mだと教えて貰った との話がありました。 確かに私も入社した時先輩にそう教えて貰っ…

ボイラー設備について~冷却塔(クーリングタワー)~

久々にボイラー設備についての記事を書こうと思います。 今回は冷却塔についてです。 【冷却塔とは】 冷却塔の役割は「冷却水の温度を下げる」ことです。 そもそも発電所の冷却水は ①発電に使用した蒸気を水に戻すための復水器 に大量に使用します。 その他 …

ボイラーのリモートワークは可能か否か~タブレットによる遠隔監視~

最近はコロナの影響で色んな企業がリモートワークを導入していますね。 わが社でも事務職の方に関してはリモートワークが適用されていて事務所はめっきり人が減っているようです。 そうなると疑問なのが ボイラーも遠隔監視でリモートワーク可能なのでは? …

ボイラー設備について~ボイラー給水ポンプ~

ボイラーの事を最近語って無いなぁと思ってネタを考えていたら そういえばボイラーの設備についてあんまり書いてないなぁということに気づきました。 電験やエネ管、ボイラー技士なんかの資格にもボイラー用語は出てきますが、業界人でもないと名前や役割く…

ボイラー内部の水洗作業

ボイラーを止めて整備した後に再び水管水張りを行うのですが、水管内は水を抜いて置いておくと錆が発生しだすので、意外と汚いです。 なのでこの時には出来る限り一回ボイラーに水を溜めて全部抜き出す「水洗」作業を行うのが望ましいです。 先日私の会社の…

発電所の定期検査について

基本的に発電所は24時間運転していますが、定期的に停止させて点検・メンテナンスを行う日があります。 この発電所の定期検査は定期自主検査と定期事業者検査の2種類あり、定期事業者検査は数年に1回、法的に必ず行う必要があります。 日数や頻度は会社によ…

プラントが止まりました。

と言ってもトラブルじゃないよ? ちゃんと計画的な停止です。 ボイラーは定期的に止めて内部を点検する必要があるので、今回はその為に止めました。 私がボイラー大好き変態人間なことは現職場も周知の事実。 なので定期点検時のボイラー起動停止に関する操…

プラント運転員の班長ってどんな人で何する人?

前職でも現職でも、そして研修先や見学先でも、交代勤務をしているプラント運転員には数名1チームで班があり、必ず班長またはリーダー的な人がいます。 一般的にリーダーといえばチームを引っ張っていく頼れる存在であると思われていますが、実はそんな人た…

ボイラーのトラブルについて~フランジからの蒸気漏れは補修可能か~

蒸気配管のフランジ部から蒸気が漏洩しているトラブルがありました。 配管には保温材が巻かれているので外からは水滴が垂れている事しかわからないのですが、これを外したところ結構な量の蒸気が漏れていることが分かりました。 フランジの継手部にはガスケ…

ボイラーのトラブルについて~エア漏れ編~

どこのプラントでも必ずと言っていいほど使用される媒体 「空気」 清掃等の雑用空気からシリンダーやバルブの駆動用等、色んな所に使われています。 こういった空気は大気中の空気をコンプレッサーで圧縮して圧力を挙げ、フィルターで塵を除去したりドライヤ…

グリスアップの強い味方「パーマグリス」「電動グリスガン」

プラントにはコンベアのような沢山の回転機器があります。 そういった機器にはベアリングと言う軸を回転させるための部品が付属しています。 この回転体の動きを滑らかにし摩耗等を防ぐために、ユニットの中にはグリスという半固形物状の油みたいなものを注…

バスタブ曲線~魔の摩耗故障期へ突入~

プラントで使用されている機械設備には故障が付き物ですが、その頻度には使用期間によって3段階に分類されています。 初めにおこるトラブルは初期故障期で、これは初期設定不良や制作時の不具合などの故障が多発する時期です。 偶発故障期はそういった初期不…

ボイラーマンに向いてる人とそうでないと思う人

今までずっとプラントで働いてきていて (あ、この人多分やめるだろうな) と思ったタイプの人は大抵本当に辞めるか別部署に異動していきました。 ボイラーマンというかはプラント関係・インフラ関係の仕事に向いてると思っているタイプとそうでないタイプに…

キャビテーションについて

先日色んな人のブログを見ていた時に「テッポウエビ」という生物についての記事を目にしました。 ↓こんな感じのやつ。片方の腕がやたら大きい。 なんでもこのテッポウエビはこの大きいはさみを超高速で閉じることで周りの圧力を急激に下げることでキャビテー…

本日は特級ボイラー技士試験日です

今日は丁度特級ボイラー技士の2020年度試験日となっております。 www.exam.or.jp 例年であれば10月初旬に開催されているのですが、今年は少しずれ込んでいるようです(コロナの影響?) 思えばこの試験を受けたのが2018年なのでまだ2年しか経ってないんだなぁ …

蒸気機関車にボイラー技士はいるのか?

先日職場での雑談で 蒸気機関車はボイラーなのか? ボイラーならボイラー技士とかいるのか? という疑問が上がり、うちの電気主任がわざわざ独自に調査をしてくれました。 結果としては、 蒸気機関車は「ボイラー」であり、ボイラー技士免許も必要らしいです…

公害防止管理者のいる施設・いらない施設~騒音振動・ダイオキシン編~

以前の記事の続きです。 doragonking.hatenablog.com 次に気になるのは「騒音振動」、「ダイオキシン」の2種類の資格。 私の発電所でも五月蠅いところはかなりの騒音ですし振動もあります。 ダイオキシンも燃料や温度によっては発生する可能性はあります。 …

公害防止管理者のいる施設・いらない施設~大気・水質編~

公害防止管理者には大きく分けて4つの種類がありますね。 ①大気 ②水質 ③騒音振動 ④ダイオキシン その中で大気と水質は更に1種~4種に区分され、最低限の選任が必要な施設の条件として大気の場合は 4種:特定工場に該当し、かつ排ガス量が1万m3/h以上4万m3/h…

現場点検は5感が大事と言うけれどぶっちゃけ4感で良いのでは?

プラントを安定に運転するにあたり、現場の機器を点検保守することは非常に大事な仕事の一つです。 なのでプラント勤務中は必ず1回は現場の点検を行う必要があります。 プラントの点検で重要なことは 「5感を生かす」 とよく言われています。 5感と言えば「…

ボイラー技士の必要性。労基ボイラーと電事ボイラーの違い

【初めに】 【ボイラー技士の必要性】 【労基ボイラーと発電用ボイラーとは】 【最後に】 【初めに】 ビルメン3種の神器として名高い2級ボイラー技士 工業系の学校でもこの取得を推奨する所はけっこう多く 毎年2~3万人が受験するボイラー業界では最も有名で…