こんにちは。ボイラーマンです。
先週は7日の火曜日から工場が稼働を開始するため、それに合わせて発電所も早朝から立ち上げ作業がありました。
基本的に立ち上げ方法は今までの発電所と同じで
①ファン運転
②バーナで炉内昇温
③ある程度温度上がったら固体燃料投入
④蒸気の圧力・温度が上がったらタービン発電機起動
⑤ボイラー側落ち着いたら定格出力まで負荷上げ
って感じです。
今回は新規設備も含めたプラント立ち上げということで、色々手こずりながらも何とか固体燃料投入する段階までは終了。
あとは蒸気がタービンを起動できる段階まで昇圧するのを待つのみ・・・
という所で、突如鳴り響く異常警報
上下に振れる主蒸気圧力
併せて汽水胴水位が大暴れ
慌てて手動で制御弁操作するも健闘虚しく汽水胴水位異常にて止まるボイラー・・・・
原因は少し専門的になるのですが、主蒸気圧力を制御する弁の設定値を本来タービン起動前の段階で変更しなけばならなかったことを運転員が忘れていたことにより、弁の制御範囲を超えた蒸気が流れてしまった。
というヒューマンエラーでした。
ボイラーが止まったことに意気消沈するのも束の間、ボイラー・タービン主任技術者アドバイザーのおじいちゃんがすっ飛んできて今回の失敗を聞き大激怒。
「こんなちゃちな発電所だからまだいいがこれが私のいた○○(大手電力会社)だったら大問題だぞ!!」
→大手電力会社じゃないから良くね?
「常々思ってたがやっぱりお前らは運転員としての技術が低すぎる!!こんなレベルの低い発電所は初めてだ!!」
→大手電力会社じゃないんだからしょうがなくね?
てか常々思ってたとか、思ってても言うなよ。
今いるアドバイザーおじいちゃん口悪いんですよね。流石昭和の世代。
コンプライアンス?そんなもの怖くねえよ!って感じです。
その後このおじいちゃんに横やり入れられながら皆険悪な雰囲気の中で何とかプラントは立ち上がりました。
そして帰り際に
「私はすぐいなくなるから知らんけど、そうなったらこの発電所も終わりやなwハッハッハ!」
と捨て台詞吐かれました。
お前ひとりがいなくなった所で何も問題無いわ!!
今すぐやめちまえボケッ!!
言い過ぎましたね。
でもその後このジジィの悪口大会で中央制御室の運転員達が大盛り上がりしたのは至極当然の出来事でした。