またまたトラブルに当たりましたよ。
本当このボイラーは私のことが好きみたいだネ☆
とか言ってる場合じゃないよ。
私は基本的に夜勤は好きです。
だけどそれはあくまで「夜勤は仕事が少ないから」であって、仕事が忙しい夜勤は本当嫌。死にそう。
最近は品質の悪い燃料のせいでトラブルも多めなんですが、なぜか夜勤帯に集中するのは偶然なんでしょうか・・・
今回のトラブルは設備の故障では無く「詰まり」トラブルでした。
燃料を搬送する設備に燃料が乗っていないと、重量を検知している発信機が「欠炭」という警報を鳴らすのですが、夜勤中にその警報が上がりました。
しかも私がちょうど仮眠しようとした矢先に。
面倒ですがこれを放置すると炉内に燃料が入らない為プラントが止まる恐れもあるので現場へ行って燃料タンクの中を確認すると、燃料がコンベアに全く乗っておらずいわゆる「ブリッジ」を組んでいました。
※ブリッジ:細かすぎたり水分多かったりする燃料同士がタンク内の圧力で凝縮され、下層の燃料供給設備に燃料が落ちなくなってしまう現象
こういった時にできる対応は一つ。
タンクをひたすらド突く!!
ちなみに鉄製のハンマーで叩きすぎるとタンクが変形しさらにブリッジが組まれやすくなってしまうので、こういった時にはショックレスハンマーという衝撃を吸収するタイプのハンマーを使用します。
このショックレスハンマーでド突きまわすこと約30分。
何とか燃料が下層のコンベアに落ちだしてくれました。
夜間とは言えども外は流石に蒸し暑く、30分作業するだけで作業着は汗だく、そこにタンク内の粉塵が纏わりついて気持ち悪い。
このままではとても寝れたもんじゃないとシャワーを浴びてその間に服を洗濯。
さっぱりして「ふぃ~よし後はもう寝よ」と思って仮眠用布団でウトウトし出したのも束の間。後輩から無線で
「すみませんまた欠炭出ました」
・・・
チックショー!!
そんな私の絶望オーラを察してくれたのか、後輩が自ら「今度は自分が対応してきます!」と現場へ出てくれました。
ありがとう後輩。
クソな先輩でゴメンヨ。
そんなこんなで結局仮眠しようと思ってから実際寝れたのは2時間後くらいでしたね。
それでも寝れただけマシです。
この対応がうまくいかないと最悪朝まで現場対応&監視コースになっていたかもしれないので。
発電所の燃料は人間で言うと食べ物に該当します。
私たちが食べる物の品質が悪いとお腹を壊すように、ボイラーの燃料も品質が悪いと不調になりやすいです。
今回の質の悪い燃料が全部使いきれるまではこの対応に追われることになると思うので、しばらく気の抜けない夜勤になりそうです(泣)