寄生獣自体は既に漫画で全て読んでいたものの実写版にはあまり興味がありませんでしたが、まぁただで見れるなら見てみるかと思い、夜勤中に流していたのですが、これが意外と面白い。
前編・後編とあったのですが、一気に見てしまいました。
後編途中までは普通に楽しんで見ていたのですが、主人公とラスボスが対決する最後の場面で突っ込みどころがあり色々思う所がありました。
・クレーンに飛び乗って主人公とラスボスが対決するシーン
こういうクレーン操作は基本的に自動ではなく人が監視しながら手動で行うものです。
よってこのシーンも、クレーンを運転している人は当然この戦闘場面をリアルタイムで見ているはずです。
なのに何さらっと焼却炉に運んどるんや。止めろ。
運転手「なんか人がクレーンに飛び乗って戦ってる・・・
せや!そのまま運んで焼却炉放り込んだろ!」
クレイジーか
・ラスボスがやられるのが放射性廃棄物である
ラスボスに放射性物質が触れ短時間で死に至るほどの影響を受けていましたが、あのように短時間で影響が出るほどのものはかなりやばいものです。(ウランやプルトニウムでも捨てたんか?)
また触らなければ害が無いわけではなく周辺にも放射線が飛び散っている為、当然主人公も被爆しています。
放射線源にて人体に影響が出るほど被爆した場合、細胞分裂が正常に行われなくなる為皮膚がどんどん剥がれ落ちていったり内臓出血したりします。
結果:主人公はあのあと長期間苦しみながら死ぬ(確定)
普通に考えて放射性廃棄物を一般の焼却場で処理するのはどう考えてもまずいでしょう。
原作は放棄されたゴミに含まれるダイオキシンが死因でしたが、まだそちらの方が納得できます。
放射線取扱主任者免状保持者としては見過ごせない改変でした。
・そもそもあのボイラーは何形式なのか
普通はバンカに一旦燃料をため込んでいき、その下にあるフィーダから炉内状況に応じた燃料が調整され投入されます。
この場面を見る限りストーカボイラーっぽいですが、クレーンで炉に直投入してるけど温度や圧力調整はどうやっているのか?まさか手動じゃないよね?
以上の疑問から総合的に思ったこと
この映画の作者、ボイラーあんまり詳しくないね?
ちゃんとロケしたんかい
どうにもボイラーマンとしては腑に落ちない場面でした。
でもそれ以外はとても良い映画でした。