先日の金曜ロードショーでトイストーリー3が放映されていたので久しぶりに鑑賞していました。
トイストーリーは1の頃からずっと見ていましたが、笑いあり涙ありでとても素晴らしい映画だと思います。
しかし、このトイストーリー3には最初に見た時からかねてより疑問に思っていたことがありました。
それは、この場面
物語後半、ウッディ達がゴミ焼却炉の中に入ってしまいあわや大ピンチ!の場面なんですが、ここが少しわからないんですよ。
多分見ていて同じような疑問を持った方も多いと思います。
・・・この焼却炉って何方式ボイラーなんだろ?
ということにね!!
普通ゴミ焼却炉といえばストーカー式ボイラーが一般的です。
固体燃料の各ボイラー形式はこちら↓
ストーカー式の炉内は階段上になっており、奥に行くにつれ徐々に燃焼していく方式になっています。
なので普通に考えればこのストーカ方式の可能性が高いでしょう。
ですがあの映像を見る限り、中心に燃焼している箇所がありその周りを円周上に燃料が投入される方式となっているようです。
ストーカー方式でこんな方式は見たことありません。
海外のストーカーにはこんな方式もあるのかな?
他の流動層式の場合でも炉内に砂が入っていて、燃料を表面から削りながら燃焼させる方式なので違います。
もしここの焼却炉が流動層式だったらウッディ達は炉に投入された時点で詰みです。
表面から砂でゴリゴリ削られながら数秒で阿鼻絶叫の死を迎えたことでしょう。
流動層式で無くて良かったね♪ ウッディ。
正直他の燃焼方式にあまり詳しくないのでネットでゴミ焼却炉の種類を検索してみました。
■ゴミの燃焼方式
①焼却処理
ゴミを燃焼させ灰にする方式。最もポピュラー。
(ストーカー、流動層式など)
②溶融処理
・ゴミをガスや電気などで高温に熱し、スラグにする方式
(ガス化式など)
③燃料化処理
・ゴミを原料として燃料化し、化石燃料の代替燃料にする方式。
(バイオガス化式など)
画像を見るに燃焼を中心に燃料が周辺から投入されるのはガス化溶融炉が近いかな?
でもまだ疑問点。それはリトルグリーンメンがウッディ達をクレーンで助け出す場面。
待て待てなんで炉内にクレーンが入れるんや!
高温の炉内にクレーンなんて入ったら故障まっしぐらでは?
クレーンはごみを炉内に投入するためのものであって炉内にクレーンを入れる必要はまるでないはずや・・・
謎は深まるばかり。
まさかここはまだ炉内ではなく前処理設備的なところなのか?
確かに炉内に入る前に磁選機で金属除去みたいなこともやってたし、その可能性はあります。
だとしたらウッディたちが入っていたのは燃料化処理設備のようにゴミを別の何かに処理する装置なのかもしれない・・・
ということで私の出した結論としては
①私の知らない海外製のストーカー式ボイラー的なもの
③ごみの前処理設備的なもの
この3点のどれか。
個人的には①の可能性が一番高いと思っています。
いやぁしかし、今までボイラーの勉強をたくさんしてきたつもりですが、こんなアニメの設備一つをまるで理解できないとは不甲斐ない・・・
そしてそんなボイラーマン顔負けの焼却設備をさらっと描いたトイストーリー3
・・・恐るべし!!
ちなみにこの場面の最中、一緒に見ていた妻に
「こんな燃焼させるごみ焼却なんて見たことないなぁ・・・普通はこんな燃やし方しないんだけどね」
と説明したら
「分かったから黙ってて」
と一蹴されました。くそが。