私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

ボイラーマンの今週のお題「私の資格とフィギュアコレクション」

今週のお題「わたしのコレクション」

 

私のコレクションはずばり

資格

でしょう。

 

社会人となって発電所に勤務しながら資格勉強を始めたのがきっかけで資格取得にハマり、以来10年間は毎年何かしらの資格の取得をしてきました。

現在持っている国家資格や技能講習含めた全ての種類の資格は全26種類。

中には2級ボイラー技士1級ボイラー技士→特級ボイラー技士とランクアップしてきた資格もあるため、受験数で見ればもっと多くなりますね。

 

今年は電験3種の取得を目指しています。

あとは実務には関係ないですがFP(ファイナンシャルプランナー)や日商簿記なんかの文系資格の勉強もしてみたいです。

 

 

もう一つ、これは完全に趣味なんですが

実はアメコミヒーローのフィギュアもコレクションしてます。

 

大学時代に初めてマーベルの「アイアンマン」の映画を見たのがきっかけでドはまり。

以来全シリーズの映画を見てきて、シリーズの集大成である「アベンジャーズ・エンドゲーム」は劇場で号泣してたし、一番直近では「スパイダーマン・ノーウェイホーム」が面白過ぎて家族に内緒で有給取って3回見に行きました。

 

そして私のブログタイトルもアイアンマンの主人公、トニー・スタークの名台詞

「私がアイアンマンだ」

をもじったものです。

dic.pixiv.net

 

当時はグッズなんかもけっこう集めてました。

現在は不要なグッズは捨てたり最近始めたメルカリなんかでかなり売ってしまったのであまり残っていませんが、フィギュア関係はなんかもったいないし見栄えが良いのでガラス棚を専用で購入し飾って楽しんでます。

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子供がいなかった時はお金気にせず欲しいものを欲しいだけ買ってましたが、子供が二人もいる今は節約してかないといけないのであんまり趣味にお金が使えないのが悲しい所。

 

子供に手が掛からくなったらまたこういったコレクションを揃えて、コレクション部屋とか作って気ままなソロライフを満喫したいです。

バイオマス発電所についての色々な話~人員・給料・将来性など~

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【最初に】

今回は現在ボイラー業界で流行りのバイオマス発電所についてのお話です。

 

私のブログや、ツイッターを始めてからのダイレクトメッセージで、ちょくちょくバイオマス発電への転職を検討されている方から相談を受けるようになりました。

私はボイラー以外の業界や経済的な話には疎いのですが、結構みんな興味あるようなのでこのブログで私個人の見解を語ろうと思います。

※そういうボイラーマン同志達のお悩み、相談は大好物なのでこれからも気軽にどんどんしてもらってOKです!

 

業界では有名かもしれませんが、少し前に固定価格買取制度、通称「FIT制度」という再生可能エネルギーで作られた電気を固定価格で買い取ってもらえる制度が誕生しました。

 

再生可能エネルギーというのは例えば「太陽光」「木質チップ」といったもので、制度が出来た当初は太陽光発電の買取価格が40円/kWと高額であったため、それはもう太陽光パネルが繁盛しました。ちなみに乱立している今は20円以下まで値下がりしてます。

 

まぁこれによって山切り崩して設置したり反射光なんかが近所トラブルになったり色々問題が出てきたわけですが・・・

 

そんな中でもバイオマス発電は燃料に木を破砕した木質チップというものを使用する火力発電所であり、太陽光と違って天候関係なく常に安定した高出力を出せる「ベース電源」として優秀なため、各企業がこぞって申請し建設を行っています。

発電所関係の求人を見ても、とにかくこのバイオマス発電業界の求人は最も多いかもしれません。

 

私の前職ボイラーも工場からの廃棄物を燃料とするボイラーだったので、これもいわゆるバイオマス発電みたいなものでした。(自家発電なのでFIT申請はしてませんでしたが)

バイオマス発電所はFIT制度が出来る前は自家発ボイラーくらいでしか運転している箇所が無かったため、発電所が建設ラッシュになっていた当時は関係者からの質問や見学依頼がとても多かったです。

 

私たちも逆に色んなバイオマス発電を見学させてもらったり話を聞きましたし、実は転職活動の中でいくつかバイオマス発電所を受けているので、そんな中で私がバイオマス発電についての現状や感じていることをいくつか語りましょう。

 

【人員事情について】

運転員もスタッフもとにかく人手不足。

厳密にいうと、人はいるけど「経験者」がいない。

元々発電所なんて数えるほどしかなかったところに建設ラッシュが始まったんで、そりゃ発電所運転員なんてそうそう転職してこないので仕方ないですね。

 

運転員全員が他業種の未経験者という所も多く、場所によっては工業高校の卒業生をかき集めたり、別工場の人員を運転員にしたり等、

「誰でもいいからとにかく人数揃えとけ!」みたいな感じの所ばかりです。

 

また、その運転員を束ねるスタッフもまた未経験者という所も多いです。

バイオマス発電所電気事業法が適用されるので、規模に応じた「ボイラー・タービン主任技術者」と「電気主任技術者」が必置となります。

しかし、こういったバイオマス発電所に選任されるBTと電気主任に多いのが大企業からの定年退職者の雇用です。

 

どのバイオマス発電所に行っても、たいてい大手電力会社や大手メーカーで長年やってきたおじいちゃん達がBTと電気主任に選任されています。

 

ですが当然このおじいちゃん達もバイオマス発電所は未経験。

だけど前自分たちが勤めていた大手企業の考え方が根付いているため言ってることがいまいち会社の現状に当てはまっていない、という会社がとても多くどこも苦労しているようでした。

 

未経験者ばかりでも大手出身のおじいちゃんでも、みんな人格まともなら全然良いんですが、そんな運の良い会社はなかなか無いと思います。

 

【給料事情について】

どこも給料は正直低いと思います。

 

バイオマス発電所は発電出力と燃料価格で発電所の売り上げがほぼ決まってしまうので、儲けようと思ったらよっぽど大きな省エネ対策を行うか従業員の給料を低くするかの2択になってしまいますからね。

 

具体的な額で言うと、未経験30~40代では300万台、経験者でも400万、500万あれば相当良い方だと思います。

実際経験者の私が受けたバイオマス発電所も、一番高くて450万が限度でした(しかも運転職採用ではなくスタッフ職採用で)

 

※昔受けた新設バイオマス発電所の運転職採用時の内定通知書に記載されていた年収例。

自分で言うのもなんですが、発電所運転員の経験者で資格持ちの私ですらこれです。

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提示される給料の内訳としては、運転員なら最低限として

基本給+深夜割増手当

が入ります。

 

また、会社によっては「資格手当」、「家族手当」、「住居手当」などや

役職があるなら「役職手当」が追加されます。

 

ボーナスはどこも少なめで、「1~3か月分」くらいあれば御の字、場所によってはボーナスなしの所もいくつかあります。

 

よって、平均的な給料でいうと

月25万~30万×12か月=300~360万程度

ボーナスがあるならここに+20~50万円程度が加わるのが一般的なバイオマス発電所の給料になってくると思います。

もし運転員でこれ以上貰える所があれば間違いなく当たりでしょう。

これを低いとみるか問題ないと思うかは人次第です。

 

個人的には独身とか配偶者が稼いでるとかならまだ何とかなると思いますが、子持ち専業主婦の家庭の方が未経験でこの業界に行くのはよっぽど給料良い所を探さないとちょっと厳しいと思います。

 

ちなみに給料高めのバイオマス発電を狙うなら、田舎より都心近い所、なるべく発電出力大きめの所、運転を委託会社に依頼するのではなく自社で採用している所なんかで探せば未経験でも割と400万以上いくとこがあると思います。

 

【勤務体制について】

24時間稼働なので運転員であれば当然交代勤務になります。

交代勤務は2交代と3交代があります。

これはどちらが採用されやすいとかは無いですが、イメージとしては2交代の方が多いんじゃないかなと思います。

 

なぜそのイメージかと言うと、とあるバイオマス発電所の上層部との会話の際

「2交代で他の社会人より休日多いんだから、その分給料低くても納得してもらわないと」

という言葉を別会社の別の2人から、全く同じような感じで言われたからです。(前述の内定貰ったところ)

 

要は運転員の給料を低くしている理由づけのために2交代を採用している所があるってことです。クソですね。

 

【将来性について】

バイオマス発電所はFIT制度により20年間、作った電力を一定価格で買い取って貰えます。

 

これは経済情勢によって左右されず常に一定値で買い取って貰えるメリットのある反面、どんなに発電所が経済的に厳しくても電気の買い取り額を値上げしてもらうことができないデメリットもあります。

 

そして何より「20年後の先行きは全くの未知数」という所が最大のデメリットです。

そんなんどこの会社も一緒だろっ!

と思える方は別に良いです。

でも40代なら定年までにギリギリ逃げ切れますが、20~30代でこの業界にくると最悪40代で失業することになる不安が常に付きまとう可能性があります。

 

バイオマス発電所の上層部は「そんな簡単になくなることなんて無いから大丈夫」なんてお気楽に言ってくれると思いますが、所詮その頃にはそいつら全員いませんから、都合良いこと言ってるようにしか思えません。

 

そもそもバイオマス発電所が今まで作られていなかったのは、FIT制度がなければ効率が悪すぎてそもそも事業として成立できないものだからです。

私の前職のボイラーも蒸気の熱源利用があったから発電所として成立出来ていただけで、発電メインではとても儲けは出せません。

だってよく考えてみて下さい。発電端効率30%の高効率発電!なんて言ってる所がありますが、

逆に考えれば燃料入れて作った熱の、たった30%しか電気に変換できないんですよ?

そのまま熱利用すれば90%近い効率で利用できるのに比べてとんでもなく効率悪いですよね。

 

 

そして一番の問題が、発電所が乱立したことで起こっている「燃料不足」です。

少し前に読んだ新聞の記事に、この問題が顕著化している地域ではすでに発電出力を当時の計画より抑えて運転せざるを得ない所、海外から輸入した燃料に頼らざるを得ない所などがあるようです。

今の現状でこれならそもそも20年も持つのかどうかすら怪しいですね。

 

ちなみに日本より早くFITを導入したドイツでは似たように様々な問題で何度か制度が改定されています。

日本とは森林面積などに違いはあれど、そのうちこれに近い状況になるではないかと言われています。

www.jwba.or.jp

 

FITが終わって高価格の買取が無くなった挙句、燃料は値上がりしてしかもどこも取り合いで供給不足・・・

20年で十分儲けもできたことだし、普通の企業ならそんな後先の無い発電所なんて畳むのではないでしょうか。

 

【最後に】

総評としては

・40代~50代の人で給料にそこまでこだわる必要のない人

・単純に火力発電所の経験を積みたい。その後は転職しても構わない

・とにかくボイラー好きだから発電所で働きたい。むしろ金なんていらん。

というような人は特に問題ないと思います。

ですが、まだ20~30代の方、長く同じ会社で働きたいという人がこの業界にくるのはこれまでの説明にあるようにけっこう不安要素の強い業界でもあるので、私としてはあまりお勧めできないかなぁ。。。

 

どうしてもバイオマス発電所が良い!

という方は、運営をバイオマス発電所単体でなく他の事業者が行っている所をお勧めします。例えば工場を持ってる会社の敷地内で別途バイオマス発電所を建設しているとか運転員は派遣会社から委託しているとか・・・

そうすればバイオマス発電所単体の事業が無くなっても最悪失業するというリスクは防げます。

 

それ以外の方は、私もそうですが工場の中にある「自家発電所」や「熱源供給併用発電所」を狙うのがおすすめです。

こういった発電所であればFIT制度関係なく、工場ある限り発電所もなくなることは無いのでバイオマス発電所にあるような不安要素がないし、給料もその工場ベースで支給されるためそれほど低くないからです。

発電所にこだわりがないなら化学プラントや製油プラント、製紙プラントとかのボイラー設備とかでもいいですね。

 

またはバイオマス燃料ではない「石炭火力」「ガス火力」や給料低くていいなら「ごみ焼却場」なんかの方がリスクは少ないと思います。

 

一応、全国で建設ラッシュになったおかげでどこでも転職しやすいし経験生かせる発電所がたくさんできてくれたことは、個人的には喜ばしいことなんですけどね。

私も40歳過ぎたくらいだったら地元のバイオマス発電でのんびりやっても良いと思ってます。

タービンの排気方法による種類分けについて

先月から遊んでる記事ばっかで全然ボイラーについて話してないので、久しぶりに真面目な記事書いていきます。今回はタービンについてです。

 

電験やエネルギー管理士の勉強でもタービンの構造や種類は出てきますが、そこで勉強するのは大体

「衝動型と反動型」「再生型と再熱型」「抽気復水型と背圧型」

みたいなものが多いと思います。

 

でもこういった資格の勉強だけではあんまり出てこないんですが、タービンで使用した蒸気の排気方法による型の違いもあります。

 

ちなみに発電所に勤めている方のタービンと復水器のレイアウトはどうなってるでしょうか?

 

一般的な所だとタービン建屋内にタービン発電機が置かれ、その下の階に復水器が配置されていることが多いと思います。

 

これが実は蒸気の排気方法によって3パターンにレイアウトは選定されており、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

 

 

 

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恐らく最も典型的なレイアウト。先ほど言ったタービン・発電機の下に復水器が配置されるタイプ。

 

【メリット】

・メンテナンスしやすい

タービンの排気管や抽気管が下に向かっているので、タービン解放点検の際に余計な配管取り外し作業の必要がないです。

またこの型は大抵天井クレーンを付属していることが多いためタービン解放作業も行いやすく、広く強固な外壁に覆われているので取り外した部品の保管場所にも困りません。

 

・景観が良い

これは正直完全な主観ですが、この型は広い建屋にどーんとタービン発電機が置いてあり「これぞ発電所!」って感じがします。

 

【デメリット】

・初期費用が高い

下に復水器を置かなければならない分、基礎の高さを高くする必要があります。更にメンテナンス性を考慮して天井クレーンを設置するため、建屋全体の高さは相当なものになるのでその分高額化します。

 

・損失が大きい

横方向から流入してきた蒸気を最終段で下方向へ方向転換するため、フード損失(タービンの最終段から復水器までの流路抵抗による損失)が他のタイプより大きいです。

 

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タービン・発電機・復水器を横方向に繋げ同じ高さに配置するタイプ。

メリットデメリットは下排気型の対になっています。コストパフォーマンスが良いので中・大型の発電所には良く採用されています。

 

【メリット】

・初期費用が少ない

復水器をタービンと同じ高さに配置するため下排気型のように高い基礎を作る必要がありません。

また、床が低いのでメンテナンスの際は移動式クレーン車を利用することも可能なため、天井クレーンを付けずに建屋を取り外せるエンクロージャ化することで更に費用を抑えられます。

 

・損失が少ない

先ほどの下排気型と違って排気蒸気をそのまま軸方向に復水器へ流入させるので方向転換の必要がなくその分フード損失が低減できタービンの高効率化ができます。

 

【デメリット】

・メンテナンス性が悪い

前述した建屋のエンクロージャ化により、タービンを点検する際は移動クレーン車の手配、エンクロージャ取り外し作業及び取り外したエンクロージャ置き場の確保などの手間が増えます。

また取り外したタービン付属部品なども下排気型は建屋内に置いておけますが、軸排気型は建屋が完全に開放される形になるため別途で養生して外に保管したりしなければならず、作業環境は悪いです。

 

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多分あまり見かけないパターンですが、タービン発電機とは別途に復水器が設置されていて、タービンの上から排気蒸気を取り出すタイプ。

メリットデメリットは前述の軸流排気型とほぼ同じで、軸流排気型はコストメリットが大きい反面小型発電所には構造的に採用できない場合があるので、その場合にこの上排気型を採用されるという例があります。

【メリット】

・初期費用が少ない

軸流排気型と同じ。

 

・復水器設置場所の自由度が高い

他のタイプとは違い、図のように復水器をタービンや発電機と同じ基礎内に収める必要が無いので、例えばタービンの真横だったり少し離れた場所に設置することも可能となります。

 

【デメリット】

・大型排気配管による損失

タービン排気口から復水器までの接続管は大口径の配管が必要となり、その分圧力損失を考慮する必要があります。

また、復水器がタービンより上にくる場合はタービン側で発生するドレンを回収する装置も別途で必要になります。

 

・メンテナンス性が悪い

軸流排気型と同じですが、上排気型はタービンの解放点検の際に前述の大型配管を取り外す必要もあるのでメンテナンス性はさらに悪いです。

 

 

私が知っている発電所も下排気型が最も多いですが、見学で見た発電所の中には排圧タービンを使用している自家発電所が後付けで復水器を取り付けた上排気型という珍しい事例も見たことがあります。

 

別にこんなこと知ってても仕事や資格勉強に生きるわけでもないですが、発電所に勤めている方で知らなかった人のちょっとした雑学になれば良いと思います。

【漫画】資格試験あるある?

イラスト書き出して早2週間。

楽しくて色々描いてるうちに今度は漫画にも挑戦してみようと思い、試しに私が受験してきた資格試験の中で感じた、あるあるネタみたいなのを漫画形式で描いてみました。

 

特に電験、エネ管、特級ボイラーといった、難易度高めの試験に本気で勉強して挑んだ時によく思っていたこと、感じていたことの実体験です。

 

漫画自体は素人なんで陳腐です。内容には共感してくれる人もいるんじゃないかと思いますが・・・こんなこと思ってるのは私だけだろうか?

 

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自分の勉強が足りてないとは思えないけど、
周りを見るとどう見ても自分よりやってそうな雰囲気の人達ばっかり・・・

こんな猛者の中で受かるのが2割って、自分には合格不可能では・・・?

って不安になっちゃう。

 

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いざ本番に挑むと意外と解けちゃったりして

 

あれ?こんな自分でも解けるなら他の猛者たちも余裕だったんじゃ?

これ今年の合格率けっこう高いんじゃね?

 

って思っててもいざ合格率発表されるとなぜか例年通り・・・

なんで・・・?

受験会場にたくさんいたあの受験猛者たちは一体どこへ行ったの・・・?

謎。

 

 

【最後に】

誤解の無いよう弁解しておくと、これは周囲の人を馬鹿にしてる訳でなく

「無意味に他人と比べて不安になったり落ち込まんでいいから、もっと自分のしてきた勉強に自信持てよ」

って意味を込めて描いてますので悪しからず。

 

本気で挑んでるけど忙しくて時間取れなかった人や最初から科目合格狙いの人とか事情はそれぞれあるんだもんね。知ってる知ってる。

 

でも本気で勉強して試験を受けてきた人なら結構こんな経験絶対あると思います。

私は最近だと去年の電験3種の「機械・電力・法規科目」がまさにこんな感じでした。

 

doragonking.hatenablog.com

 

過去問20年分くらいひたすら勉強して本番で8割取れたので

「今年は当たり年だな~」

と思ってましたが、合格率は意外にも20%台・・・みたいなね。

 

 

それにしても初めて漫画というものに挑戦してみましたが

もうすこぶる大変・・・!!

 

私はコマ割りも下書きも本番も全部適当に描いてますが、それでもたった2ページ描くだけで夜勤3日分使っちゃいました。

これをちゃんとした漫画家の人はちゃんとネタ考えて、コマ割り考えて、下書きして、ペン入れしてって作業を延々とするんですよね。

いや本当に凄いね。

やってみてわかるこの凄さ。

 

やっぱボイラーマンやってる方が何倍も楽だわ・・・

 

想像以上に面倒だったのでもう漫画は描かないかもしれませんが、描いてる時は楽しかったので気が向いたらまた頑張ってみようと思います。

主任技術者免状偽造事件について

先日たまたまTwitterの関連情報で流れてきた今回の事件。

関東東北産業保安監督部東北支部にて、BTか電気主任かは不明ですが主任技術者の選任届で届けられた免状が偽造だったという事件があったらしいです。

 

 

いやどういうこと・・・?

 

 

持ってない資格を「持ってる!」って口で嘘つくくらいなら分らんでもないですが、免状までわざわざ偽造した挙句に選任届で出したってことだよね?

免状番号調べられたら分かりそうなもんなのに何考えてるんでしょうね。

 

しかも一体どうして偽造しようと思ったのか経緯がとても気になります。

偽造するケースは「会社ぐるみ」か「個人」かの2パターンあると思いますがそれぞれの経緯として考えられるのは

①会社に指示された

選任者がいない、しかも求人等でも人が来ない。

しかし選任者がいないのはまずい・・・せや!偽造して提出したろ!

という何ともクレイジーな会社だった可能性。

この場合は選任届を出された人が可哀そうですね。

でもいくら会社指示とはいえ犯罪ですから加担しては駄目ですね。

 

②個人で偽造して会社に提出していた

例えば会社で取得しないといけないことになったがどうしても取れない・・・とか、取得するとお金が貰えるので・・・などの理由で魔が差してやってしまったパターン。

 

もう一つが転職の際、その会社に入りたかったが、その主任技術者免状を保有していることが必須条件だったので・・・というパターンも考えられますかね。

 

そして本人もまさか会社が自分を選任するとは思っておらず、提出したらバレた。

という可能性。

この場合は会社がとばっちり。

 

可能性としては個人で偽造したパターンの方がありえますね。

会社はそんな犯罪を行うメリットないですし。

 

 

正直エネルギー管理士や放射線主任者免状もそうですが、主任技術者免状ってかなり簡素な作りをしているので、自分も

「これ自分でも作れそうだな・・・」

って思ったことはあります。

 

でも本当にやるなよ・・・

 

いやまぁ百歩譲って作るのは良い。

どうしても持ってる自慢したい気持ちはあるのかもしれない。

 

しかし会社に提出するなよ・・・

 

そりゃバレるよ・・・

身内に見せるだけとかネットに上げる程度にしとけよ・・・

 

今回の一件で思ったこととして、まぁ今までも少なからず思ってたんですが、もう少し免状を凝った作りにした方が良いんじゃないかっていう。

BTにしろ電験にしろ、免状がいくら何でも簡易すぎるし・・・

 

そもそも偽造なんかするなって話なんですが、やはり資格取得を目指す身としてはもう少し豪勢な免状にしてほしいもんです。

 

全然関係ないですが今年はまだ電験3種の勉強全然やってません。

今は転職の悩みとイラスト描くのが楽しいのとであまり勉強する気が起きません。

試験8月だし理論1科目だし年2回だし・・・5月の申し込みが始まったくらいに過去問やり出すくらいで良いかな~と思ってます。

どうにかモチベを上げたい所なんですが。

ボイラーマン、初めてのお絵描きに挑戦

ブログにいつかイラスト載せたいと思い立ち、先週ApplePencilを購入してみました。

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物は揃えましたがそもそも私は最後にお絵描きをしたのが中学以来、しかも当時の成績は平均2と壊滅的美術センスなのでそのまま描いた場合とてもお粗末なものになってしまいます。

 

予備知識は0だったものの取りあえずは実践や!

ということで適当なイラストアプリをiPadにインストールし、ネットでイラストのポーズ集なるものを購入して試しに見よう見真似で描いてみました。

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人物画でいきなり8頭身とかは荷が重すぎるので、下手でも誤魔化しがききそうなデフォルメキャラで練習することにしました。

最初に下書き用の参考資料を選択。

まずは一番右のガッツポーズにして描いてみようと思います。

 

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まずは下書きを描く。とのことでしたが、そもそも初心者過ぎてこの下書きの仕方がわからない。
単純にイラストをなぞっただけになりました。

よく下書きでみる顔に十字も描いてみたものの、これもよくルールがわからん。目の位置を決めるようなもんだというのは何となくわかるんだけど・・・

 

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なんかそれっぽい感じのイラストを描いてみる。

何も見ずに紙に書いた時にはとても書けないようなものが出来て、ぶっちゃけこの時点でもう満足してきた。

 

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下書きのイラストを清書。

足がなんかふにゃふにゃになっちゃったけど、一応それっぽくなってきてこの時点でだいぶテンションが上がる。

 

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塗装についてもまったく分からないので、取り合えずバケツでベタ塗りしてみる。

う~ん・・・まぁ何も塗らないよりか少しはマシになったかな?

 

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こちらも見よう見まねで適当に影とかブラシとか入れてみる。

 

最初にしては個人的にだいぶ満足するものが出来ました。

正直私の実力というよりかは下絵やアプリの力が多々・・・というかほぼ占めていますが、それでも絵がドヘタな自分でここまで書けたのはちょっと嬉しいです。

最近はデジタルが発達してくれたおかげで私のような初心者でもそれなりの物がわりかしすぐに書けるようになってて便利ですね。

 

栄えあるボイラーマンイラスト一枚目のこの絵は大切に保存しておこうと思います。

 

イラストど素人の私が目指す最初の目標は、

・まずはこの絵と同じように参考資料を元にたくさんイラストを描いて場数を熟す。

・背景や小物なども書けるように練習する。

・イラストアプリの使い方を調べて、ある程度使いこなせるようにする。

あとはまだ色を塗れる段階まで進んでいないので塗装の勉強もしないといけません。

 

まだまだ色々勉強することは多いですが

ぶっちゃけ資格勉強よりよっぽど楽しいです。

火力発電所で働くなら自家発電系か独立系か

私がしている転職活動は基本的にボイラー設備やプラント、その中でも特に発電所関係を重点的に受けてます。

ただ、一括りに発電所と言っても結構いろんな体系を取っています。

 

◇一般事業者系

中部電力東京電力と言った、それぞれの地域にある発電・送電・配電を全てを一括して担っている最も有名な電力会社。

 

◇自家発電事業者系

自社の工場内などに発電所やボイラー設備があり、作った蒸気熱や電気を工場内で消費する。

恐らく大抵の発電所関係はここに当たると思います。

規模も工場に合わせて大小様々あり、求人を見ても大抵「○○工場動力課」など発電所単体ではなくその工場での社員として採用される形になります。

 

◇独立事業者系

〇〇共同発電といったようなIPP業者(発電所で作った電気を一般電力に卸売りするような会社)

またはここ数年で増加してきたFIT制度(自然エネルギーで発電された電力を20年間固定価格で買取る制度)によるバイオマス発電といった会社もこれに該当すると思います。

発電所で作られた電気はそのまま一般送電線にて電力会社等へ販売されます。

 

 

一般事業者は別として、働く上で私が思う特徴やメリット・デメリットなどを考えてみようと思います。

 

・自家発電系

・給料が発電所単体に左右されない

例えば燃料費が上がった、発電電力量が減った等の理由で発電所内での純利益が減少したとしても、工場全体での売り上げが伸びていれば給料やボーナスが下がることが無いというのは利点だと思います。

現に私がいる自家発電所は夜間儲からないという理由で発電出力を大幅に抑えた運転をしていましたが、工場全体で見ればその方が利益が出ているので給料に影響するようなことはありませんでした。

 

発電所のトラブルが死活問題

プラントがトラブルで停止するような事があった場合、発電所単体であれば供給責任があるとはいえ他部署に迷惑を掛けることはないですが、自家発電だともし電力が供給できないと最悪工場が全停止することになりあらゆる方面から怒られます。

復旧を急ぐ中「早く復旧しろ」という連絡が来てイライラします。

また、止まりそうで止まらないギリギリのラインでのトラブルが起こると、自分が止めてしまうかもしれないという責任感でDCSを操作する手がブルブル震えます。

精神的にかなり辛い。

 

・会社や部署でのヒエラルキーが基本低い

会社で一番花形なのはやっぱり製品を実際に作っている部署だと思います。

しかもそういう部署は体力仕事のところが多いので働く人も体育会系の人たちが比較的多い風潮があります。

そんな中でただ蒸気や電気を作っているだけ、しかも基本DCSで座って監視してるだけの発電所と言うのは他の部署から馬鹿にされがちです。

私の前職も研修で行った他所の工場も、ボイラー課とか発電課というのは

「肉体労働できないガリ勉が行くとこ」みたいな風潮がありました。

良いじゃない。体使うか頭使うか好きな方やってれば。

※あくまで私の周辺の自家発電の話でどこの自家発も馬鹿にされてるわけではないです・・・と信じてます。

 

・部署間の異動がある

発電所の社員と言っても工場の従業員の一人であることが多いので、人事によっては全く関係ない他部署へ異動したりする場合があります。

これは人によってはメリットでありデメリットでもありますね。

例えばどうしても人間関係や仕事が合わなくて辛いとかで条件を聞いて貰えれば、他部署へ行くことも可能です。

現に私のいた所でも「3交代辛い」「仕事面白くない」などの理由で日勤や他部署へ異動していった人が何人もいました。

私は逆に発電所以外で働くことが想像できないくらい嫌だったので工場勤務の人事異動のタイミングでは毎年ヒヤヒヤしてました。

 

 

・独立系

・品質管理の必要がない

普通の工場では作った製品の品質管理というのが重要で、これの良し悪しが売り上げにも多大な影響を与えます。

なので工場では日々製品を作る製品課と品質管理課が喧嘩してたりしました。

でも発電所単体なら作る製品=電気なので品質が関係ありません。

作ったものに対して誰からも文句を言われないのは意外とストレスなくて良いものです。

 

・売り上げが発電出力のみに依存

世の中がどんなに不況になっても発電さえ出来ていれば給料もボーナスも普通に支給されます。

逆にどんなに儲けたくても発電機の出力以上は売電出来ないので、収益を上げるためには自社で使用する所内電力削減くらいしか出来ません。

そして売電量が決まっているので発電所の純利益は電力価格や燃料価格にかなり左右されます。

特に発電所の売上原価のほとんどは燃料代が占めている上に、運転するうえで燃料は必要不可欠なものなので、燃料代の上昇は致命的ともいえます。

 

・部署間のヒエラルキーがそんなにない

発電所がメインの会社なのでむしろ運転課が花形ともいえるため、特に他部署からどうこう言われることがありません。

しいて言うなら運転課と保全課、機械担当と電気担当くらいで住み分けはありますが、表立ってぶつかり合うことはそんなにないと思います。多分。

 

・部署が少なく異動がほとんどできない

ある程度規模の大きな発電所なら部署もいくつかあると思いますが、小・中規模クラスの発電所では運転か保全の2部署か、最悪部署が「発電部」で一括りしかなく運転員がすべての作業を担当する所もあります。

そんな所だと、もし仕事が自分に合わないと感じても異動もできないし、変な人が来てしまったらずっとその人と仕事をしなければならないので詰みます。

私の現在勤めている発電所ではこれが原因で毎年何人も人が入れ替わります。

逆に性に合っていればずっと同じ環境で働けるため、変化を比較的嫌う人には合っていると思います。

 

 

どちらの発電所も一長一短ありますが、私はどちらかと言えば独立系のほうが好きです。

前職で自家発にいた頃は、どんなに仕事頑張って資格とっても他部署からは「所詮ボイラー課」みたいな扱いでしたし。

そんな時に上司から言われた

「工場の製品作ってる部署の連中は転職した時スキルや知識がよそでは通じないことが多い。でも発電所は設備や原理に他社との違いはそんなに無いし、スキルや資格を身に着ければどこへ行っても通じるから頑張って仕事覚えて損はない」

という言葉に励まされたものです。

 

独立系は発電所そのものの数がそもそも多くないので、求人も少ないのがデメリットです。

まぁでも結局大事なのは独立系・自家発系とかではなくてそこで働く人達(特に上司)なんですけどね・・・