私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

【2022年度】我が家の家計簿から見る年間予算額について

社会人になり、結婚し、家庭を持つようになった平成25年からExcelを使った家計簿を付けてて大体どの分野でどれくらい掛かってるかを毎年計算しています。

その後「じゃあ今年はどの分野でどれくらい必要か」を見積もって予め予算を組むことで、今年は貯金がこの程度出来そうだというのを逆算しています。

 

今度転職したらセカンドカーがいるなぁと言ったら妻が「自分の車が欲しい!」というので、今年これぐらい掛かる予定だけど欲しい車の費用って維持費含めてどれくらいになるか教えて?と聞いたところ

「そんなの買ってからじゃないと分かんないでしょ」

と言われました。

しょうがないので自分で調べて軽自動車買うと仮定した予算見積もって多分これくらい掛かると思う

って言ったら

「細かいなぁ・・・!」

と言われ不機嫌になられました。

 

いやいや別に予算高いなら買わんなんて言うつもりないし、そもそもお金出すの全部私なんだから、軽なのか普通車なのかとかどんな車を買うかで年間維持費けっこう変わるしそこはちゃんと詰める必要あるやん?

 

寧ろこういう家計って嫁が気にする方なんじゃないんか?というのは時代錯誤なのだろうか・・・

 

そんな私が妻に見せた、我が家の2022年度予算はこちらf:id:doragonking:20220114131229p:plain

約330万円程度が今年ボイラーマン家で使用されると思われる支出額です。

一般家庭に比べてこれが多いのか少ないのかは調べてないのでよくわかりませんが、家を購入して子供が生まれたここ数年は大体この予算内で収まっています。

 

ちなみにこれをやってる理由は、年間でいくら必要かを把握して1年間働かなくても大丈夫な最低限の貯金を確保しておく額を決めておきたいからです。

今は大体この330万前後を年間で使用しているので、貯金も最悪この330万以上を確保しておき、これ以上余裕があればローンの繰り上げ返済やその他の大きな買い物なんかをしてます。

なので万が一この予算内に収まらなかったとしても別に節約とかする訳ではないです。

 

 

ここに例えば軽自動車を購入するとなれば

自動車税:10,000円

任意保険:4,0000円(セカンドカー特約)

車検:60,000円

ガソリン:60,000円(5,000円×12か月)

メンテナンス:30,000円

合計約20万円ほどがこの家計に加わるので年間支出額が350万円ほどに増えると思われます。

 

20万円増えるから嫌っていう訳ではなく、この程度で良いから欲しい物の予算くらい自分で見積もってほしい。

今生活するのにいくらくらい必要で、どの程度負担が増えるのか知っていてほしい。

 

この後、嫁は私の両親にこのことをチクリ母親から

「維持費なんてそんな掛かんないんだから車くらい買ってやれ!!」

とメールで怒られました。

 

だから買わんなんて一言も言うてないわっ!!

そんなこと言うならお前が買ってやれよ!!もうっ

という愚痴でした。

 

エアコンとかも今の時期30℃とかで暖房一日付けられるせいで2万近い電気代掛かってるし、もう少し家計気にして欲しいんだけど・・・ブツブツ

 

お金を気にしすぎな生活が息苦しいのは分からんでもないですけどね。

でも私のような子持ち一般家庭なら、こういう家計簿とかって妻なり自分なりが必ずつけるもんだと思うんですけどどうなんでしょう?

 

私もいつかはこんな家計簿気にせず湯水の如く金使えるようになりたいもんです。

私が最近よく見るブログ【主にビルメン関係】

色んな人のブログを見るのはとても楽しいですが、中でも私が好きなのはやはりプラントオペレーターやってる人とか同業関係のブログ。

 

あと同業とは少し違うかもしれませんが、設備関係という面で同業の部類に入るビルメンテナンス関係に勤めている人のブログも好きだったりします。

 

ビルメンは母体が多い故かブログもたくさん充実しているのですが、私が見てて特に面白くて好きな人たちを数人紹介しようと思います。

 

◎ビルメン青村の日常

buildingmen-aomura.com

ブラック企業勤めを経て2020年からビルメンに辿り着いた三十路男性のブログ。

 

この人はブログ記事に、多分自分で書いたと思われるイラストを載せています。

 

いわゆる下手旨な画風・・・とは違うかもしれませんが、絶妙な構図や感情、動作の表現が描かれており、現場の雰囲気が想像できて見ていて楽しい。

(というか絵そのものがド下手な私には絵をどうこう言える立場にもないが・・・)

 

内容も私好みなビルメンの日常や人間模様が面白おかしく書かれていて最近一番好きなブログです。

 

◎ビルメン万事解決

banzi-kaiketsu.org

40代独身男性のビルメンブログ。

 

先ほどのビルメン青村氏とは少し毛色が違い、ビルメンの日常とかと言うよりかはビルメンや社会人をやってく上での独自の解釈や愚痴なんかの記事が多め。その中にはけっこう共感出来たりする内容もあって興味深い。

 

とにかくビルメン関係の記事が多く、中にはかなり詳細なビルメンの内情が書かれているものもある。ビルメンの中のビルメン。

 

最近は更新ペースが月1に減っていたり病気になったりでけっこう社会に対してネガティブな内容も多いですが、電験3種を諦めずに取得したりさらに2種を取得しようとしていたり、元々のスペックや志は高い人だと思うのでぜひ頑張ってほしい。

 

◎Fラン中退三十路職歴なしからの挑戦→ビルメンまんが道

blog.titantan.net

築60年のおんぼろ家に住みながら夜中に騒ぎ散らすボケた爺さんと同居するなど、絶望的な家庭状況の中で人生に色々絶望しながら生きていた三十路で職歴の無い男性のブログ。

 

死のうとすら思っていたこの人は30歳を迎えるまでに何とか職に就こうと奮起するも、清掃バイトは数日で辞めたり免許取ろうと教習所通うもそれすら途中でバックレたり、メンタル強いのか弱いのかよく分かんない人。

 

そんなブログ主が「なんか職歴なしでも良い職に就けそう」みたいなノリで電験3種を受験したら・・・なんと初年度に電力以外を合格→翌年電力を満点で合格。

 

その後ビルメンとなりブログを新しく「ビルメンまんが道」とし再開。

blog2.titantan.net

 

エネルギー管理士なんかも取りながら

電験3種取得わずか2年後に電験2種も取得。

 

なんやこの無駄にハイスペックな元ニートは・・・

 

電験2種取得後も転職を考えながら未だ自称底辺ビルメンを続けている。

スペックは高いのに意識は低い。

 

ビルメン青村氏と同じくこちらも自作の絵を交えながら記事が書かれており、ビルメンの仕事内容というよりか私生活や過去話が多めなんですが、これが中々波乱万丈で面白い。

資格の話もありますが、電験取得をさらっと書いてしまえるあたり自頭はいい人なんだろう。人間的に残念なだけで(失礼)

 

2020年11月の更新を最後にずっと消息不明だったものの、今年の12月より約1年のブランクを経て無事復帰。

基本情報技術者応用情報技術者といったIT系国家資格を取得したり精力的に活動されている模様。

 

 

私の友人もそうですが、何かビルメンの人って色々壮絶な経験を経て最終的に辿り着く人が多い印象。

だからこそブログもネタが豊富で面白いです。

 

あと自作イラストとかが描いてあるのも良いですね。

実は私も最近こういったブログに感化されてイラストを描いてみようと思っています。

 

ただしイラストなんて中学以来だし当時の美術の成績は1~2を行ったり来たりしていた壊滅的なセンスの持ち主なんで、人に見せられるかどうか・・・

 

でもやっぱりイラストあった方が個人的には楽しいと思うので、頑張って練習してみます。

将来死ぬまでの色んな人生目標

前職の新人教育でやらされた研修の一つに「死ぬまでの目標を具体的に立て全社員の前で発表する」というものがありました。

例えば

25歳までに配属部署の業務全てを行えるようにする、28歳で結婚し30歳までに子供を1人設ける。子供の名前は○○。35歳までに電験を取得し主任となる。40歳までに貯金を2000万貯めて一軒家を買う。45歳までに課長となる、50歳までに部長となり製造部を取りまとめる人材となる。定年後は○○へ移住し趣味を楽しみ、90歳で死ぬ。

みたいな感じ。

 

これはかなり簡易的に書いており、実際はもっと時系列やイベント内容について事細かに書かされました。

 

目標を立てるときに教わったルールは、

・時系列はなるべく1年ごとに、長くても5年ごとに何かしらの目標を書く。

・実現可能かどうかのレベルは無視して良い。とにかく自分の理想であらゆることを書く。

・実現するための手段をなるべく詳細に書く。(45歳で課長になる為に○○の資格を取得、こんな業務をできるように勉強する等)

・なるべく長生きさせる(このルールは意味不明だが最低90歳以上にすることになってる)

やってる時は苦痛だったものの、このおかげでプライベートや資格などに関して毎年目標を立てて生活する習慣が身に付いたので今となっては良い経験だったと思います。

 

今も実現可能かどうかの問題は置いといて、私の人生目標をざっくり決めて都度追記・修正したりしています。

これを敢えて他人に発表することによってやらなければならないと言ういい意味でのプレッシャーになると思うので、この場を借りて発表してみます。

【現在~40歳までの目標】

・ボイラータービン主任技術者と電気主任技術者3種の取得

発電所で働いていくならば是非とも取得しておきたい資格トップ2。

運が良ければどちらも2022~2023年度辺りに取得出来るかもしれません。

あと電験は3種取得次第になりますが2種も狙っていきたい所だけど、転職先が3種で充分なので果たしてモチベが続くかどうか・・・。

 

・住宅ローン完済

2017年より金利込みで約3,000万ほどのローンを組んでいます。

返済期間予定は35年ですが、頑張って繰り上げ返済を行い2027年までの完済を目指しています。

2021年度の繰り上げ返済時点で残りは半分・・・頑張るぞ!

 

・イラストの勉強

最近は子供の面倒を見る時間に余裕ができたり、欲しい資格を取り終えて勉強する時間に空きができたことにより家で暇な時間を持て余すようになったので、この時間がもったいないし何か新しい趣味を始めたいなぁ~と考えて思いつきました。

 

趣味の一つでやっている色んな人のブログ巡りで自分で書いたイラストを掲載している人がいるのですが、やっぱりイラスト付きだと状況が想像しやすいし何より見ていて楽しいので自分のブログにもいつかイラストを載せたいなぁと思っています。

私に美術的センスは皆無だしやるかどうかすら分かりませんが、そのうち披露するかも・・・しれません。

 

 

【41~50歳までの目標】

電気主任技術者2種の取得

前述目標と同じく。

やはりこの業界に骨をうずめるなら2種までは挑戦して是非取得を目指したい。この頃にはもう資格とかどうでも良くなってるかもですが。

 

・ボイラータービン主任技術者として実務経験を積む

今はちゃらんぽらんに仕事やってますが、40過ぎたら流石に真面目に考えたほうが良いかと。

その時もし資格と機会があってBTとして実務経験を積めれば、技量やコネが出来て将来に繋がりそう。もし選任でなくても色々実務の勉強はしていきたいです。

 

・住宅2軒目の検討

40歳までに現在のローンを完済し今の家で余裕のある生活を送るのも全然有りですが、

再度貯金&今住んでる家が売却できるようならその金も含めて2軒目を検討するのも楽しいかもと皮算用しています。

老後は田舎でのんびり・・・ではなくむしろ利便性を考えて都心に近い中古の家またはマンションなんかがいいな~と思っています。

中古や新築物件を見てそんなことを想像するのが楽しみでありモチベーションアップの一つ。

 

・車の購入

今の車が10年目で7万km程度なので、もう10年で15万kmほど乗ったらまた新車を検討しようと思っています。

次は少し大きめのファミリーカーにしようか、もしくは安めのコンパクトカーにして費用を抑えてセカンドカーを趣味全開のものにしようか・・・

新型ジムニーがとてもカッコよくて好きなのでセカンドカーには是非ともこれを検討したい。

 

【51歳~定年までの目標】

電気主任技術者2種の取得

前述目標と同じく。

万が一ここまで来たらもはやモチベ関係なく日課の一部と化していそう。

そして万が一取得できたら逆に生きがいを無くしそう。

 

・貯金2500万貯める

家とか車買ってたら無理だと思うけど老後2000万問題に備えて。

そもそも私がこの年になる頃には定年何歳になってるのだろうか・・・

まぁボイラーがあって職があれば何歳まで働いても全然いいけど。

 

・全国のボイラーを渡り歩き、ボイラーある所に現れる妖怪ボイラーじじいとして名を馳せる

子供も二人揃って二十歳過ぎ、結婚なり就職なりして家を出ている頃。

多分身軽になるし、資格と経験を生かして全国にある発電所やボイラー施設のどこかに何らかの形で働いていたい。

色んな所を飛び回り、

「なんか全国のボイラー施設に現れるボイラー好きの変態爺がいる」

とボイラー業界に噂されたい。

 

【定年~死ぬまでの目標】

・地元のボイラー施設でのんびり気ままに働く

家に引き篭もっているより働いている方が好きなので、地元でなくてもいいし賃金安くても良いからとにかくどこかのボイラー施設で雇ってもらいたい。

そしてボイラーの監視中とかに寿命を全うして死にたい。

遺体はそのまま焼かれて肉体はボイラー燃焼の為のカロリーになり、遺骨は産廃にでも出して欲しい。

施設の人に超迷惑。

 

 

 

 

ようやくというべきか早いというべきか、この業界で働きだして約10年の歳月が流れ30歳も折り返しに近づいてきました。

40歳はすぐでも50,60となるとどうなっていることやら・・・

このブログもどうなっているのやら・・・

 

しかし世界がどんなことになってたとしても、私の人生目標の根底にあるのは

「ずっとボイラー、発電所業界に身を置き続けること」

これだけは間違いなくブレることはないでしょう。

 

途中で嫌なことがあったり人生に絶望するようなことがあっても、この目標がある限り人生を投げ出すことはあり得ません。

 

これについてのもっぱらの不安は、技術が進歩して資格がいらない、人の介入する必要のないボイラー施設ばかりになっているのではないかということです。

お願いだから少しはアナログボイラーも残しておいてね!

3年ぶりに友人達と飲み会

大学時代からの悪友らとは未だに付き合いがあり毎年最低1回は集まって遊びや飲み会等をしていたのですが、コロナが蔓延しだしてからはその集まりもめっきり自粛していました。

 

最近になって飲み会解禁!

という訳ではないのですが、まぁ結構緩和されてきたしそろそろ一度集まりましょうか!ということで実に3年ぶりに友人たちと飲み会をしてきました。

 

メンツは私含めいつもの5人。

・とある印紙メーカーの社長の息子でもうじき会社継ぐ予定のボンボンH氏

・筋トレ趣味で細マッチョ。見た目は一番まともなT氏

ネトゲ廃人でコスプレとコスプレイヤー大好きな変態Y氏

ブラック企業で精神病んでニート→紆余曲折からのビルメンになった壮絶な人生のK氏

ちなみに全員未だ独身です。

 

私が言うのもなんですが皆けっこうダメ人間気質。

以前も少し紹介してますがこのメンツでつるんでると基本ダメ人間になってきます。

doragonking.hatenablog.com

大学時代はこの6人でよく講義中にPSPでゲーム(モンスターハンター)やってたなぁ・・・懐かしい・・・

Yに至ってはそれで単位足りなくて2年留年してたし。

 

でも嫌いではない。

むしろ基本スペックはダメ人間寄りの私としてはとても居心地の良い人達です。

 

この友人たちの前では私がボイラー大好きボイラーマンであることは言ってません。

あくまで大学時代の怠惰組な友人の一人として接してます。

 

もうね。

お前ら30代中盤にもなって全然変わってねぇなぁ!(笑顔)

って感じでとても楽しかったですね。

 

良い年こいて相変わらずゲームやアニメの話してたし、

仕事や家庭の話もあんまり出ませんでした。

 

大人になった友人と会うと結局仕事や家庭の話になる、と聞きますが私の友人には当てはまりません。

だって皆家庭持ってないし・・・

 

こういうメンツといると居心地よくて、つい久しぶりに学生気分ではしゃぎ倒しました。

 

そうそう。ビルメンのK君は2級ボイラー技士、危険物乙4、2種電気工事士などの資格を色々取ってるみたいです。

K君「ボイラーマンもそういう資格やっぱ持ってんの?」

私「うん。同じ感じの持ってるよ」

 

私(全部お前より上級のだけどな!へへっ!)性格悪っ

 

頑張ってるようで何より。

 

最近は東京出張で飲んだり部長らスタッフらと飲んだり飲み会ラッシュが続いて体重が増えつつあるのでしばらくは晩酌も自粛しながら減量に励もうと思います。

【ボイラートラブル】炉内水管が破孔

※ちなみに我が社では無いです。

 

業界紙で周ってきた情報によると燃料投入口付近の耐摩耗材の消耗が激しく周囲の耐火材が摩耗→耐火材脱落により水管損傷に至った発電所があったとのことです。

 

炉内に砂を入れて流動させることで燃料を燃やす流動層式ボイラーだったため、水管の水漏れによりこの砂が炉内に固着してしまっているらしく、これを人力で除去する必要があるため復旧に時間を要しているみたいです。

 

怖いですねぇ~

 

ボイラーマンをやっていて一番恐ろしいのがこの炉内水管のチューブリークです。

 

大量にリークしている場合は炉内温度が低下し自然にインターロックなんかでボイラー停止になりますが、もし微量に漏れ出している場合は漏れているのかどうか判断が付きづらいパターンもあります。

 

この時のリークしているかどうかの判断基準としては

①火炉内温度の低下

水が炉内に漏れ出しているためその個所の炉内温度が急激に下がる。

 

②排ガス量、吸引圧力の増加

炉内に漏れ出した水が火炉内で急激に蒸発し排ガスとなって吸引されるので排ガス量が増えたり誘引ファンの動力が増大する。

 

③補給水量増加

通常ブロー以外では再利用されるボイラー水が炉内に排出されてしまうため、漏れた分を補おうと系外からの補給水量が増える。

 

④給水量増加、及び給水と蒸気発生量の偏差増大

通常通りの発電をするための蒸気を作るのに必要な給水量に加えリーク分の給水もあるので、普段より発生している蒸気量と比べ給水量がやたら増加する。

 

 

大まかにこの4点の事象が確認された場合はほぼ間違いなくチューブリークしていると判断してよいと思います。

 

実際前職の発電所では、この事象を確認したことによりボイラーを止めて点検実施したところ早期発見に至ったケースもあります。

 

今回のトラブルもそうですが、ボイラーは腐食と摩耗との闘いです。

今はグループ企業の他人事で済んでますが、恐らく近い将来我が社でも発生しうるトラブルなのは間違いないので対応方法は常に考えておきたい所です。

【公害大気 vs 特級ボイラー vs エネ管熱】どの資格が一番難しい?について個人的見解

私が上記の資格を持っていることを知っている同僚やブログの質問の中でも最も多いのがこのタイトル。

 

公害防止管理者大気と特級ボイラー技士とエネルギー管理士熱だとどれが一番難しいですか?どれから勉強するのがおすすめ?」

 

これは非常に難しい質問です。

まずその人のバックグラウンドとしてどの程度知識があるか?

仕事の実務として取り扱いの経験があるか?

計算が得意か暗記が得意か?

等など・・・

 

個人の力量や経験にけっこう左右されるので、あくまで私が感じたそれぞれの難易度として考えてみます。

 

まずはそれぞれの資格について、「問題数」「計算問題」「暗記問題」「過去問類題」「取っつき易さ」を簡易表にまとめてみました。

青い字が私がその資格の良い点(メリット)だと思う所、赤い字は悪い点(デメリット)だと思う点です。

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公害防止管理者大気の特徴

・科目数が多く(1種だと6科目)全科目60%で合格

・1科目あたりの問題数が少ない(10問または15問)ので、1問の正解不正解が合否を分ける割合が大きい

・計算は大気特論、粉塵特論で1~2問程度、また過去問の流用多め。

・暗記問題が多く、過去問からの流用は少なめの科目も多い

暗記量は多いものの、逆に言えば暗記さえすれば良い。しかも通称「電話帳」と呼ばれる参考書の文面から必ず出題され、更に全科目で5肢択一問題の為、初心者でも勉強しやすい。

 

◆特級ボイラー技士

・4科目平均60%で合格だが、他の二つと違って1科目40%でも平均で60%を超えていれば合格できる

・計算、記述、穴埋め、選択の大問5つで編成されており、計算問題・記述問題は全て自分の手で記載する必要がある

・どの科目も1、2問目に必ず計算問題が出題される

・計算と暗記問題の比率が丁度良く、どちらかに力を注いでも挽回しやすい

・過去問からの類題はあるので過去問だけでも十分合格圏内にはなれる。・・・が、過去問や参考書が少ない上にどの科目も半分は論述問題、内容もマイナーで調べにくいものが多く、ボイラー経験者でも解答に慣れるまで相当に時間が掛かる。

 

◆エネルギー管理士熱分野

・4科目全てで60%以上で合格。

・1科目あたりの問題数が公害防止や特級ボイラーに比べかなり多い。多少ミスしても挽回しやすい。

・計算問題が公害防止管理者、特級ボイラー技士に比べかなり多い。特に科目2「熱力学」はほとんどが計算問題で構成されており計算に苦手意識のある人は苦戦しやすい。

・問題数が多い=暗記する量も多い。特に科目1の法律関係、科目4の設備関係は実務をしていないと想像できないので取っつきにくい。

・暗記も計算も万遍なく勉強しないといけない上に問われる分野の専門性も高く、初学者にはけっこうハードルが高い。・・・が、実は過去問とほぼ同じパターンが問われることが多く、一度勉強して覚えてしまえば意外と点が取れたりする。

 

私が勉強した感想としては、

問題の難易度の高さ

エネ管熱>特級ボイラー>公害防止

 

過去問だけで合格のしやすさ

エネ管熱>特級ボイラー>公害防止

 

よって、

「勉強はしやすいけど過去問だけでは合格しにくいのが公害防止管理者。勉強は取っつきにくいけど過去問からの流用が多く合格はしやすいのがエネルギー管理士。特級ボイラーはどっちもその中間。」

って感じでした。(実体験として、勉強時間はほぼ同じで過去問オンリーの勉強のみでエネ管、特級ボイラーは一発合格でしたが公害防止は3年掛かりました。)

 

この3つの資格はどれも似たような分野なので問題も似たものが多く、特に公害防止の「大気特論」、特級ボイラーの「燃焼」、エネ管の「燃料と燃焼」に関しては全く同じ問題が出題されます。

また特級ボイラーの「構造」とエネ管の「伝熱工学」に出てくる計算問題も全く同じパターンで解けます。

 

なので初学者が勉強すると仮定したときの私のオススメは

合格はしにくいけど勉強が一番取っつき易い公害防止管理者大気から取得

→「燃料と燃焼計算」分野の内容が公害防止の大気特論と丸被りのエネルギー管理士熱分野を取得

→エネ管で勉強した伝熱工学の計算と、公害・エネ管両方で散々勉強した「燃料と燃焼計算」分野を生かせる特級ボイラー技士を取得

が一番省エネの王道パターンかなと思います。

特級ボイラーは受験するのに1級ボイラー技士が必要なので、もし取得していなければエネ管の勉強時期と合わせて取得しておけば、更に勉強効率は上がります。

 

もしこれから3個の資格を取得しようとしている方がいれば参考にしてみて下さいね。

 

ちなみに私はエネ管→公害防止→特級ボイラーの順に取りました。

王道パターン?

良いんです。自分が取れる奴から取ってけば。

トラブルで忙しい年末でした

普段は嫌って程安定したプラントなのに、夜勤や年末年始みたいにみんながいなくなる時に限ってトラブルが起こりますね。

 

我が社では燃料の受け入れや燃料が燃えた後の灰を搬送するのにチェーン引きのコンベアを使用しているのですが、これがまぁやたらトラブりました。

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・夜勤中に灰搬送コンベアが謎の過トルクトリップ連発

夜勤中にウトウトしながらそろそろ仮眠しようかと思っていたところ、重警報が鳴ったため何事かと思ったら灰搬送用のコンベアが過トルクにより故障停止の表示に。

 

なんかこれ去年もあったような・・・

 

 

現場を確認してもやはり去年と同じで何も異常はない。

試しに運転を試みると問題なく運転したため、とりあえずその日は様子見することにしました。

 

 

その後、このトラブルは1か月に渡り多発する事態に。

ひどい時は一日10回くらい連発する日も・・・

 

年末が迫る中、流石に事務所側もまずいと思ったのか急遽本格点検を実施するが、やはり内部・外部にかけて異常は見当たらず。

とりあえず「念のためテンションを少し張りました」で本格点検は終了。

 

「結局わからんのかいっ」

と思っていたのですが、なんとその後パタリとそのトラブルはなくなりました。

 

なんだろう。コンベアチェーンが緩みすぎて運転中にどっかに噛みこんだ拍子に過負荷になっていたんでしょうか。

そういえば昔もチェーンが緩みすぎたコンベアが良く過トルクになっていたような・・・

 

【教訓】

コンベアのチェーンは緩むと過トルクで故障するから、定期的に適度なテンション調整をしようね!

 

 

やれやれ、これでひとまず年末年始は気楽に過ごせそうだな・・・

 

 

 

 

って思うじゃん?

 

 

 

 

過ごせなかったよ・・・

 

・年末ギリギリの30日夜中に燃料受け入れコンベア故障

2021年最後の勤務中。

さーて明日は一日ゴロゴロすっかぁなんて、久しぶりに年末年始休みだから浮かれてたら早速コンベアが重故障停止。表示は過トルクトリップ。

 

嫌な予感を感じながら現場を確認するも特に異常は見られない。

やはりこのコンベアもテンション緩いのか?

と思って点検するが、特に緩んでいる様子はない。

 

まぁ取り合えず再起動してみるかと運転してみるも再度トリップ。

現場のコンベアも明らかに何かが噛みこんでいるような動き。

 

 

あぁ・・・駄目だこりゃ( ^ω^)

 

 

もはや自分だけでは復旧は不可能と判断し上司を呼び出し確認したところ、コンベア内部の部品が破損していたことが判明。

その日はすでに夜遅かったので急遽年末に工事をすることになり、その日は何とか乗り越えました。

 

年末の工事も予想以上に手間取り燃料受け入れができず、正月の運用が変更になったり正月明けの勤務からその復旧作業に当たったり、なにかとバタバタした年末年始になりました。

 

なんか最近自分が勤務の日に限ってトラブル起こるなぁ

しかもそれをまた朝礼で報告しなきゃいけないから面倒だなぁ

と憂鬱な気持ちの新年初勤務を迎えることになりました。何とも幸先悪い・・・

 

まぁこうしてブログのネタになるし良いか。となるべくポジティブ思考で行こうと思います。