約3年ほど前に、同僚と蒸気機関車にもボイラー技士がいるのかと言う話をしたことがあり、結果的には「蒸気機関車はボイラー設備がありボイラー技士は必要」という結論に至ったことがあります。
しかし時代は令和。
そもそも蒸気機関車自体が廃れており、蒸気機関車っぽいものがあったとしても実は電気駆動式・・・みたいなパチモンばかりになっています。
そんな中で先日、私にとって衝撃的なニュースが飛び込んできました。
なんと、天下のディズニーランドにあるウエスタンリバー鉄道の蒸気機関車全4両のうち、「ミシシッピ号」がボイラーの性能検査を切れた状態で19日間運行していたということです。
安衛法上、ボイラー設備は原則として年に1回は開放点検を実施しなければなりませんが、点検日を勘違いして運用してしまったようですね。
やれやれ、何やってんだか・・・
・・・てかあれ本物の蒸気機関車だったの!?!?!?
アトラクションで蒸気機関車があることは知ってたんですが、てっきり他の蒸気機関車と同じで電気駆動のパチモンかと思ってました。
wikiで調べてみた所、ウエスタンリバー鉄道の機関車は全て福島県にある「協三工業」という会社の蒸気機関車らしいです。
ボイラーは流石に石炭ではありませんが、それでも灯油(昔は重油だったらしい)を使用するれっきとしたボイラー設備を備えた機関車です。
圧力は13kg/cm2ということで、Paに変換すると約1.2~1.3MPa程度のボイラーみたいですね。
企業のホームページにある遊園地向け蒸気機関車のうち、一番上の機関車がディズニーランドにあるものです。
ちなみにガチの蒸気機関車なので電気駆動車のようにシステム制御された運転では無く、運転手がボイラーの蒸気量を手動で調節し正確な時間にパークを1周出来るよう速度調整をしているそうです。
おいおい凄い手腕じゃないの。
さすがディズニー、ボイラーマンまで一流揃えとんのかい。
1度の運行には約2000リットルの水が必要とされており給水は運行前に給水塔から人力で行われるのですが、こういった作業には「2級ボイラー技士免許」が必要なのでウエスタンリバー鉄道のメンテナンスキャストの方は全員ボイラー技士を持っている模様。
求人はあるのか?
ウエスタンリバーのメンテナンスキャストになるのはどこの会社に入社すれば良いかを気になって調べたのですが、どうもあのキャストは正社員では無くアルバイトらしいです。
条件は土日含む週5勤務可能で時給は1000円から・・・
安くね?
ディズニーランドで働けるんだから金なんてどうでもいいだろってこと?
やりがい摂取もいいかげんにせい!!
・・・いやまぁ1000円でもやってみたいけど!!