私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

同僚が電気管理技術者として独立する為退社しました

先月末に、長年電気主任技術者として選任されていた同僚が退職することとなりました。

 

この方は私とほぼ同じ時期・年齢で運転員として入社した同期で、元々機械関係のメンテナンスをしていたのですがその会社がブラックで、そこから抜け出すために電験3種を6年がかりで独学で取得し転職してきました。

 

入社当時は運転員として仕事しつつ、なんと電験2種を勉強開始から約2年で取得、その後電気主任があれよあれよと退職していったために未経験平社員という立場でいきなり電気主任に抜擢された・・・という多分プラント業界でもかなり異色の経歴を持っています。

私はそんなこの方のことを尊敬の念を込めてクレイジーエレクトロマスターと呼んでいました。

 

そして最近になって我が社のイカれた上層部に嫌気がさした為、「電気管理技術者」として独立するべく退職していきました。

 

私はそもそもこの方から聞くまで「電気管理技術者」という存在もよく知らなかったので、この際ちょっと調べてみました。

 

【電気管理技術者って?】

事業者は電気工作物の保安監督のために電気主任技術者を選任する義務があるが、このうち特定の条件※を満たした事業所は電気管理技術者の中から外部委託をすることで電気主任技術者の選任を免除できる。

※電圧7000V以下で受電する設備、出力2000kW未満の風力・水力・火力発電所など

 

条件を満たした事業者は自社で電験保有者がいなくてもこの電気管理技術者に委託すれば良いということですね。

 

電気管理技術者側はいくらでも委託設備を持てるかと言ったらそうでもなく、設備容量によって変わる持ち点の合計上限値が決まっているらしいです。

 

例えば合計10点満点のうち、容量の大きな設備の委託は一件2点で合計5件までしか持てないけど、容量の小さな設備の委託は一件0.5点で20件まで持てる・・・的な感じだと思います。良く知らんけど。

 

なので収入より楽したいなら委託する物件数を少なくしたり、逆に稼ぎたいなら持ち点ギリギリまで委託したりできる感じなんですね。ここは独立することの最も良い点だと思います。

 

この電気管理技術者になるためには会社に就労していてはならず必ず退職していなければなりません。

また、原則副業も禁じられているとのこと(暗黙の了解として突発的な仕事なんかはやっても良いらしい)

 

【私が思う独立のイメージ】

サラリーマンで一番面倒な人間関係や勤怠時間、業務内容に縛られることがなくノンストレスで働ける。

 

これは独立の最大のメリットではないかと思います。

 

どんなに待遇で恵まれていても、例えば残業が多すぎるとかやりたくない業務までやらされているとか、性格的に合わない人間がいるとか。

会社で働いているとこういったことからはどうしても逃げられませんが、独立していれば問題なくなります。

働きたい時に働いて、やりたくない業務や合わない人はなるべく断るようにして仕事が出来る訳です。

 

その逆に、他に頼れる人がおらず自分で色々管理したり解決していかなければならない所がデメリットでしょうか。

 

会社であれば何かトラブルがあったり自分がミスしたりしても結構色んな人が動いてくれて自分は何もしなくても勝手に解決してくれることもあるし、基本個人で責任を問われることもありません。

 

でも独立しているとミスが全部自己責任で自分で解決していかなくてはならないのがすごいプレッシャーで、悩みやすい真面目で神経質なタイプの人は向いてなさそうに思えます。

ちなみに私の同僚は、けっこう神経図太いタイプだと思うので性格的には向いてそうです。(電気設備の管理するなら多少神経質な方が向いてるのか?)

 

【私に与えた影響】

私は転職前とした直後、そもそも電験3種に挑もうと本気で考えておりませんでした。

だってそれまでは電気課の先輩達が5、6年ひぃひぃ頑張ってようやく取れる資格というイメージだったんです。

なので私みたいな素人は相当覚悟がいるだろうなと思い

「取りたい資格取り切ったら定年までにいつか取れたらいいなぁ」

くらいに考えていました。

 

それくらい電験3種というのは私にとってハードルの高い資格でした。

 

この方が入社する前、先ほど言ったように6年掛かって電験を取得した人というのを聞いていた私は

「きっとすごい頭の良くて努力家の人が来るんだろうな!」

と思っていました。

 

 

その方が入社した直後にやらかしたこと

①入社1か月目のグループ企業への研修中、その会社の中央操作室で私と大声で雑談し続け先輩社員に

「おいっ!!失礼だろうがっっ!!!!」

と物凄い剣幕でブチ切れられる。

②その研修中に風邪を引いた挙句、そのまま研修を受け続け研修生のほとんどに感染させる。

③入社2か月目に事務所で仕事中にエネ管の勉強をして発電部長に「個人の資格勉強は今するな」と小言を言われる。

発電所長の保安教育中にノートに漫画の落書きをし続け「こんな講義つまらないと思いますけどね」と嫌味を言われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

何この人。

全然真面目じゃない。

 

出身大学も電気関係ないし、3流大学の私が言うのもなんだけど似たようなランクの大学。

 

 

 

そっかぁ。

こんな人でも電験3種ってとれるんだぁ。

 

じゃあ私にも取れるのでは・・・・?

 

今までどんな優秀な人が電験を持ってると言われても

「まぁあの人なら取れるよな」

と思っていただけだったのが、この人のおかげで

「この人が取れるなら、自分にも行けるのでは・・・?」

と思わせてくれた、ある意味、というか間違いなく電験取得への道として最大の功労者と言えます。

 

電験2種なんて今まで挑戦しようとも思えない神の領域だったものが、この方が取得したと聞いて

「えっっ・・・じゃあもしかして私も・・・」

と思ったものです(失礼)

まぁ今電験2種の試験勉強を少しかじった時にその難易度に後悔し、改めて凄さを実感しましたが。

 

 

ちなみにこんな感じで書きましたが決して嫌な奴ではなく、むしろ似たような年齢・境遇で共感できることも多いし、とても面白い人でしたし、我が社で初期から同じ苦楽を共にしたメンバーとして良き仲間であったと思います。

電気とボイラーどちらがより優れているか議論を交わした日は良き思い出。

doragonking.hatenablog.com

 

 

もし独立に失敗しても「電験2種持ち」で「電気主任として選任」されていたという経歴があればきっと何とかなるでしょう。

 

とりあえずお疲れ様でしたクレイジーエレクトロマスター!

独立しても幸あれ!