私の親戚に父の姉の息子にあたるカズ君(といっても40台のおじさん)と言う人がいます。
とても頭の言い人なのは昔から聞かされていて、私がこの業界に入社した際には
「カズ君は電験3種を高校時代に取って地元の新聞に載ったことがある」
「有名国立大学をめちゃくちゃいい成績で卒業した」
等という話を何回も聞かされていました。
でも私はカズ君を昔から幼心に少し変わった人だな・・・
と思っていました。
まず見た目は20世紀少年に出てた井浦新みたいな感じ。(坊主に眼鏡もそのまんま)
親戚が集まっている席でも一人ポツンと座って誰とも会話しない。
正直会話らしい会話をしている所を見たことが無いくらい無口な人という印象でした。
またこれも昔から両親が良く言っていたことですが、母親に当たる父の姉に溺愛されており、一人暮らしはおろか給料などを振り込まれても銀行の引き落としを自分でしたことが無いらしい等、正直身内でもちょっと引くエピソードの持ち主でした。流石に両親が話盛ってると信じたい。
そして先日久しぶりに実家に帰省した際、雑談で母からそんなカズ君が鬱になって休職中だという話を聞かされました。
職場の事務所にいるお局さんに嫌われてすごい嫌がらせをされたことが原因だそうでした。
その後に父が仕事から帰宅
父「そういや電験はどうやったんや?」
私「ダメだった。」
父「おぅそうか。それカズ君は高校時代に取ったんやぞ」
私「(またその話か)知ってる」
父「受けたのはなんてやつ?」
私「3種。電験の中では一番簡単な奴」
父「ほーん。それでも落ちるってことはよっぽど難しいんか?」
私「難しいねぇ」
父「カズ君は1種を持ってるそうやけどそれも難しいんか?」
私「そうやねぇ・・・
(・・・えぇ!!??)」
聞いた話、カズ君はとある地元の大手メーカーの工場で電気主任に選任(でかい工場だから多分2種)されており、その間に電験1種を取得して会社から表彰もされたとのこと。
という話を父の姉が、数年前に自慢話で父や母に話していたらしい。
まじかぁ・・・
電験3種を持っていたのは知ってたけどまさか1種まで取っていたとは
カズ君バケモンやん・・・
そんな電験1種持ち虐めて鬱にさすお局さんはもっとバケモンやん・・・
そりゃ確かに見た目や雰囲気は身内贔屓の自分でもちょっと不気味だし仕方ないかもしれんけどさぁ、電気主任に選任されるくらいだし多分けっこうな役職持ちだし仕事はちゃんとできる人だったのではないかなぁと思うんですが。
同業者として、そして一応身内としてそんな人を鬱にさせるとは許せんな。
ちなみにそんなお局さん。鬱で休職中のカズ君に
「事務所で使ってるヒーターが付かないから修理しに来い!」
と電話を何度もかけてきて父の姉と喧嘩になったらしいです。(実話)
いや買い替えろよ。
とんだクレイジーがいたもんだ。
私も何人かヤバい人とは出会ってきたつもりだが、話が本当ならこれはランキング上位に入りますね。
というか大手メーカーはそんなお局さっさと切ってカズ君を守ってやりなさいよ・・・
40代で電気主任やってくれる人間なんてそうそういないんじゃないのか?
電験なんて2種取ったら最高。1種なんてもう人生楽勝のウハウハ状態だと思っていたのですが、まさかこんなことになる人もいるとは。
世の中にはいっぱいクレイジーが存在しており、そんな奴らの前ではどんなすごい資格を持っていても無意味、ということを思い知りました。
結局働いていくには金でも仕事量でもなく「人」が何より大事なんだなぁ・・・