プラントを安定に運転するにあたり、現場の機器を点検保守することは非常に大事な仕事の一つです。
なのでプラント勤務中は必ず1回は現場の点検を行う必要があります。
プラントの点検で重要なことは
「5感を生かす」
とよく言われています。
5感と言えば「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の5つの感覚のことを指します。
例えば、
「視覚」・・・漏洩や破損個所がないか目視で点検する
「聴覚」・・・機器類が普段と違う音をしていないかを聴診棒などで点検する
「触覚」・・・機器類が高温になっていないか、異常な振動をしていないかを触って点検する
「嗅覚」・・・異臭が無いかどうかを嗅いで点検する
などがあります。
このどれもが重要な項目なのですが、個人的に疑問に感じることが一つ。
・・・味覚はいつ使うんや?
プラントによっては当然必要な項目になりうるのかもしれませんが、ただ自分の所属するプラントで点検する際にこの味覚に頼ったことは正直ありません。
4感で十分事足りるように思えます。
どういう時に必要なんでしょうか。
「モグモグ。この石炭の味・・・ちょっと普段より発酵している・・・?」
「ペロッ。むむぅこの水は舌が溶けちゃったから酸性♪」
「この配線舐めるとビリビリする・・・まさか漏電!?」
やばいねぇ
食品関係ならまだしも危険物しかないプラントで味覚を生かすのは至難の業ではないのか?
皆さんの職場で味覚を生かせる点検を行っているような人はいないでしょうか。
現場で機器を舐めまわしているような人を見かけたりしませんか。
そんな人を見かけた時こそ4感を生かしましょう。
見て聞いて触って嗅いで
恐らくその人になにか異常があることを発見できるでしょう。
すぐに補修依頼を出してあげてください。