【概要】
ボイラー整備士はボイラー技士とは別区分の資格で、ボイラー技士はボイラーの運転や取扱業務を行うのに対してボイラー整備士はボイラーの整備を行える資格です。
この資格は受験して合格するだけなら誰でもできますが、実際に免許申請をするなら実務経験が必要になります。
・主な実務経験
①ボイラーの整備の補助作業に6か月以上
②自己の取り扱うボイラーの整備の補助に3年以上
この内ボイラー技士としてボイラー運転経験があれば②の3年以上の経験で申請することができます。
ただし②の経験期間はボイラーの整備を3年経験していれば良いわけではなく、
「2級ボイラー技士免許取得後以降3年の経験がある」
という点に注意してください。
私はこれを知らず2級ボイラー技士取得前の期間で申請してしまったので申請書を返還されてしまい、免許取得が半年近く伸びてしまいました。
【科目と合格点】
・試験日
毎年2月、6月、10月の3回
・科目
①ボイラーに関する知識・・・10問
②ボイラーの整備作業に関する知識・・・10問
③ボイラーの整備の作業に使用する機材、薬品に関する知識・・・5問
④関係法令・・・5問
この内、ボイラー技士を持っていれば①ボイラーに関する知識が免除され勉強が容易になります。
ボイラー技士と同じで、各科目40%以上全体平均60%以上で合格となります。
【合格率と難易度】
個人的難易度を5段階で表すと
(5:難しい、4:やや難しい、3:普通、2:やや簡単、1:簡単)
1・・・簡単
整備士とは言いますが電気工事士と違って実技試験もないし、
各科目も5~10問程度しかないうえにボイラー技士を持っていればさらに科目免除になるので、勉強もかなり楽な資格です。
合格率は約60%~70%程度
国家資格ではかなり高い部類になり、問題も毎回ほぼ同じようなものなので、過去問を少しやるだけでも多分受かります。
【受験動機】
ボイラーマンたるもの「ボイラー」と名の付くものは網羅しておきたかった為。
職場の電気主任者の人から
そんなん取ってどうするんすか?(笑)
みたいな視線を受けましたが、気にしません。
だってボイラーマンだもん。
電気の人とは相いれません。
【合格体験と勉強方法】
・勉強期間
1か月(10時間程度)
・使用した教材
ボイラー整備士過去問題・解答集(TAKARA)
これ1冊しか使ってません。
この資格にわざわざ参考書はいりません。
どうしても欲しいならボイラー技士の参考書を買った方がよっぽど実用的です。
この問題集を3回くらい周回し、それだけで試験本番に挑みました。
結果
合格した場合の点数は不明の為、試験当時の自己採点
①ボイラーに関する知識・・・ボイラー技士を持っていた為、免除
②ボイラーの整備作業に関する知識・・・9点/10点
③ボイラーの整備の作業に使用する機材、薬品に関する知識・・・4点/5点
④関係法令・・・5点/5点
過去問ちょろっとやっただけですが、御覧のとおり余裕でした。
ほぼ過去問と同じような問題ばかりで、これでこの試験に落ちるのは多分本当に何も勉強せずに来てる人だけなんじゃないかと思います。
【最後に】
ボイラー技士と違ってマイナーで取得しても需要もほぼない資格です。
ただ、先にも話した通り問題数も少なく難易度もかなり低い為、資格マニアにはうってつけの資格です。
そしてもちろん、私のようなボイラーマニアにもね♪