先日、現場を点検している時に後輩の子から無線が入りました。
後輩「すみません。ちょっと戻ってきてほしいです」
とのことだったので、(誰かに呼び出しでもされたんかな?)と思いつつ中央操作室に戻った所、DCSに変な警報が出たとのことでした。
じゃあ先に変な警報が出たことを言ってほしい。
悠長に歩いて戻って来ちゃったよ。
■DCSの通信異常が発報
警報には「DCS通信異常」というものが出ていたのですが後輩の手前わからんとも言えんので、まずはDCS用のエンジニアツールPCでシステムの解析を行うことにしました。
4年ほど前に受講したDCSのシステム講習の知識がまさか発揮される時期が来るとは。
何でもやっとくもんだなぁ・・・
我が社にはザックリ分けてボイラー関係の制御を行うユニットとタービン発電機の制御を行うユニットがあるので、それぞれの通信状態を確認。
これはどれも「正常」を示していたので、とりあえずDCSや制御機器への影響はなさそうです。
次に、現在は正常な通信状態がトラブル時にどうなっていたかを調べるためシステム関係のログ状況を調べてみます。
するとどうやら異常警報が発報する直前に「タービン制御側ユニットの通信状態が一時的にタイムアウトした」というようなエラーログを発見。
よしよし。よくやったぞ私。
・・・じゃあ後は電気主任にまかせた!!
原因っぽいものは分かったけど、だからどこをどうすればよいかなんて分らんて。
むしろここまで見れただけでも個人的にはよくやったとすら思ってる。
それに中途半端な素人が電気やシステム弄ることが一番悪いことになるのはもう知ってるし。
私もそうですし今の電気主任もそうなんですが、電験の勉強でもシステム関係のことなんてやらないから、結局のところこういったシステム異常があっても最終的にはメーカーにぶん投げるしかないんですよね。
ちなみにメーカーでも原因は分からず、最終的な見解は
「多分一瞬LANケーブルのコネクタが緩んだとかでは?」とのこと。(現地確認もしてないメーカーの苦し紛れの見解のような気がするが・・・)
発電所のような一時的な通信遮断が命取りになるようなプラントでは基本的にこういった通信システムは全て二重化されているので、通信ケーブルや制御ユニットに異常があってもプラントに影響が出ることはまずありません。
今回の通信エラーでも特にプラントには問題は出ていないんですが、滅多に出ないシステム異常警報が出ると心臓止まりそうになるんで正直勘弁してほしいです。