私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

【電験3種取得への道】電験3種申し込みと今年の難易度予想とか

本日5月17日10時より電験3種のインターネット申し込みが開始されました。

www.shiken.or.jp

私も早速申込みました。

 

去年の11月に勉強を開始した時はまだまだ先は長いなぁと思っていましたが、気が付けばすでに残り3か月となりました。

 

まだ勉強は電力の過去問2週目と理論・機械の復習のみで法規は手すら付けていませんが、やれる所まで頑張ります。

 

こういう難易度の高い試験を受けるときは毎回

今年はなんの科目がどういう難易度になるか?

がすっごく気になりますよね。

 

エネルギー管理士や特級ボイラー技士を受けた時も相当気にしてました。

 

ちなみに私は運が良いほうなのか、個人的に苦手だと思った科目の難易度が受験した時は比較的優しい年が多いです。

 

特に今年受ける電験は勉強していると年によってかなり難易度に差があり得点にも明確に差が出てくるので、今年の難易度はかなり気にしています。

 

なので自分で過去の傾向を調べて今年の難易度を予想してみました。

 

【ボイラーマン科目別難易度予想2021】

理論・・・難化

難易度高い割に意外とずっと合格率は高めで、過去3年間で上昇傾向。

特に去年はかなり高い。

恐らくそろそろ難化させてくるのでは。

そうなったら個人的にはマジ勘弁だが。

 

機械・・・普通

こちらも難易度高いといわれる割に最近は意外と合格率は高めで推移している。

でも去年はその反動で難化しているので、今年は易しくなるとまではいかないが例年通りの難易度になるのではと予想。

 

電力・・・易化

最も簡単な科目といわれる割には合格率はけっこう減少傾向。

今年はそろそろ当たり年となってくるのではと予想。

 

法規・・・やや難化~普通

合格率はずっと低空飛行傾向で去年はだいぶ易化したらしいので、今年はさすがにまたやや難化させて調整してくるのではと予想。

 

去年は電験で鬼門とされる理論と法規が当たり年だったようで本当に去年受験しとけば良かったと後悔しています。

 

でもこんな予想が当たろうが当たらなかろうが、

60点さえ取れば合格は合格

 

今年はとにかくあきらめずに最後まで4科目しっかり過去問やりこんで受験に挑みます。

 

夢は一発合格

あわよくば3科目合格

一番目標は2科目合格

最悪でも1科目合格

 

とにかくどれかに当たってほしい。

ボイラーマンの今週のお題「家時間はひたすら勉強」

今週のお題「おうち時間2021」

 

今までは家にいても1日ずっと子供の相手をさせられて自分の時間はほぼありませんでした。

 

でも最近は子供が保育園に通いだし、不規則勤務で平日休みの時もある私は1日自分時間に使える日が増えて最高に幸せを感じております。

 

そんな幸せな時間をどう過ごすかって?

 

 

 

 

 

もちろん資格勉強一択よ!!

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに保育園に通いだす前は早朝などの隙間時間を使うなど涙ぐましい努力をして勉強しておりました。

 

 

学生時代は勉強しないと怒られてたのに、今は勉強すると嫁から怒られる(不機嫌になる)最高に理不尽な目にあってきましたが、ようやく誰の目も気にせず勉強できる環境が手に入りました。

 

 

子供を保育園に入れた8:30~16:00までの間

実に8時間も自由に勉強できます!嬉し~!!

 

 

実際は家事などの雑用もこなす必要があるので正味4時間くらいが勉強に使える時間ですが、4時間も勉強できれば今までの苦労からすれば十分すぎるでしょう。

 

 

撮りためたバラエティを流し見ながら

ネットで古い映画を流し見ながら

BGM流しながら

 

 

だらだら~っとまったり勉強時間を満喫しています。

 

 

 

「もうずっと保育園行っててくれればいいのに」

 

とポロっとこぼしたら嫁からマジ説教食らいました。

反省。(してない)

(風邪か?)謎の咳が止まらない(肺炎か?)

4月末くらいからやたら鼻水と咳が出るようになりました。

 

子供が保育園で鼻かぜをもらってきたのでそれがうつったかな?

と思っていたので、病院で風邪薬をもらいに行きました。

 

ちなみに今はコロナの影響か病院で診察予約時に風邪っぽいというと

「必ず車で来るように」

と言われ、診察も院内でなく車内で見てもらうシステムになっていました。

 

あと鼻を綿棒でグリグリされました。(PCR検査?)

 

そんな感じで風邪薬をもらって飲んでいましたが1週間たった今も改善する様子がありません。

 

これはもしかして風邪ではない?・・・コロナじゃないよね?

 

と不安になっていると看護師の妻から

「それもしかして肺炎じゃない?病院でレントゲン取ってもらいな!」

と指令を受けたため再度病院へ行きレントゲン検査をしたところ

 

医師「う~ん特に異常は無いですねぇ」

 

・・・ほんとかよ!

ヤブ医者じゃないよねあんた(失礼)

 

医者に聞いたところ花粉症等のアレルギーなんかでも咳が止まらない事はあると言う事で、

医師「発熱もないしレントゲンでも異常はないから大丈夫っしょ!そのうち治るって!治らんかったらまたうち来てね!(意訳)」

という全く無意味な説明を受け咳止めだけをもらって帰宅しました。

 

確かに咳が出るだけですが、咳のし過ぎでなんか頭痛いしそのせいで勉強もはかどらないし夜も途中で起きてしまって睡眠不足だしで早く治ってもらわないと生活に影響が出て困ってます。

 

 変な病気でなければ良いんですが。。。

発電所の定期検査について

基本的に発電所は24時間運転していますが、定期的に停止させて点検・メンテナンスを行う日があります。

 

この発電所の定期検査は定期自主検査と定期事業者検査の2種類あり、定期事業者検査は数年に1回、法的に必ず行う必要があります。

 

 

日数や頻度は会社によって異なり、発電所単体であれば年1回に1か月ほど止めますが、蒸気や電気を工場に使用している自家発電所はその工場の稼働日に合わせて起動・停止を行う必要があります。

 

本来はボイラーは停止させて自然冷却させるさせるのが一番設備に優しいのですが、これをすると数日間待たなくては完全に炉が冷却できないので、時間に制限がある場合はファンを運転したまま冷却をする「強制冷却」を行います。

 

強制冷却を行えば自然冷却に比べ格段に速く炉内を冷却することができます。

ただ、当然急激に炉の温度を低下させるため設備的にはあまりよろしくありません。

特に炉中にある耐火材はこの強制冷却で急速な伸縮に耐えれずひび割れたり、ひどい時は脱落したという事象も聞いたことが有ります。 

 

【定検中の運転員業務】

基本的に設備関係の補修作業は業者が行うので、停止中の運転員はその作業が行えるよう、バルブや電源の開閉操作などの段取りやストレーナ清掃、オイル交換などの簡易作業を行います。

 

運転員で設備関係の技術のある人達がいる場合、補修作業も運転員で行う所もあります。

 

 また、プラントが動いていないので当然夜勤の必要もありません。

なので会社にもよりますが、夜間中は完全な無人となったり、人がいてもせいぜい1~2人程度だったりします。

 

 この時の夜勤中は仕事もなく暇なので勤務中はほぼ寝てるか遊んでます。

 

 【定期事業者検査】

 ボイラーは2年に1回、タービンは4年に1回の頻度で定期的に点検しなければならない項目が法により決められています。(定期事業者検査)

ただし、ボイラーについては

・定格圧力5%超過での運転が12時間以内

・定格温度28度超過で運転されていない

・前回点検後に事故・故障が無い、または恒久的な防止対策がなされているとみなされる

等の条件を満たし、更に会社のランクが一定以上であれば更に2年追加し最大4年まで延長できるそうです。

(ただし会社のランク等を満たす条件は色々厳しいと聞きましたが)

 

主な検査内容はいろいろな個所の腐食や摩耗状況が良好な状態であることを確認する事になりますが、この時水管などの内部を見るために管寄部を切断して内部点検後に再び溶接を行ったりするため、この溶接部が運転中の圧力に耐えられるかを確認するための「水圧試験」が必要になることがあります。

 

また、安全弁が規定圧力で動作するかどうかの点検の為の「安全弁封鎖試験」や、タービンが規定回転数以上で確実にトリップするかどうかの「過速度トリップ試験」など、様々な検査を得て運転再開となります。

 

 今回は全ての検査を行う計画なので、ボイラーの起動時間は過去最長の27時間を予定しています。

長すぎるので当然運転員は当直で入れ代わり立ち代わり交代しながら起動操作を行います。 

 

 

 

 

私ですか?

 

 

 

 

 

当然27時間勤務するけど?

 

やめろ言われても勝手に来るけど?

 

ボイラー好き男がこんな楽しいイベント逃す訳がないでしょう?

ボイラー起動が完璧にできてこそ1流のボイラーマン。

ここが腕の見せ所です。頑張るゾ☆

プラントが止まりました。

と言ってもトラブルじゃないよ?

 

ちゃんと計画的な停止です。

ボイラーは定期的に止めて内部を点検する必要があるので、今回はその為に止めました。

 

私がボイラー大好き変態人間なことは現職場も周知の事実。

なので定期点検時のボイラー起動停止に関する操作事項を全てやらせてもらっております。

 

 

 

ボイラーを止める時は、いかに燃料タンクを空にして燃やし切れるか。そして安全に停止できるかが腕の見せ所です。

 

 今後の予定は

・ボイラー冷却

・各所水抜き、水張り

・全停電操作

・各機器単体試運転

等々、1か月半後のボイラー起動に向けて準備が進められます。

 

運転員は工事が安全に進められるように、機械の電源を切ったりいろんな箇所のバルブを開けたり閉めたりします。

 

私はボイラー起動するまでしばらく日勤シフトで仕事することになりますが、一つ懸念なのが

仕事中に仕事しなきゃいかん

ということ。

 

 仕事は楽しいからいいけどゴールデンウィークもずっと仕事で嫁の機嫌が悪いしボイラーマンの長所である「仕事中に他事できる時間がある」ということがなくなってしまうので、勉強できる時間がかなり限定されてきてしまうのがネック!

 

 しかもけっこう忙しいので隙間時間もあまり無い。

 

電験の試験日は近くなってきていますがここに来てペースダウンしそう。

 

【電験3種取得への道】過去問挑戦記録・電力(平成27~29年度完全初見)

今の電力の勉強進行度は

TAC出版の「みんなが欲しかった電力の問題集」を2周。

電気書院「過去問題集10年分(平成26年度~平成20年度)」を1周。

同じく電気書院「電力の15年間(平成25年~11年)」を1周。

約20年分の過去問を1周といった具合で理論・機械の時と同じく「問題集解きまくり戦法」を実践しその20年間に出てきた論述・公式を各項目でまとめ資料を作成中。

 

理論や機械は1年分の過去問を解くだけでも1時間半~2時間掛かってましたが電力は計算が少ないので1時間あれば過去問が終わるのが楽です。

 

ここらで一度自分の実力試しに平成27、28、29年度の過去問に初見で挑戦してみました。

 

【結果】

平成27年点数:75点(まぐれ当たり10点)

平成28年点数:75点(まぐれ当たり10点)

平成29年度点数:55点(まぐれ当たり5点)

 合格基準点はどれも55点

 

初見だと思ってたより難しいなこれ・・・

 

 

合格点は取れてますが、正直電力はまぐれ当たり無しでも70点以上は取れそうだと思っていたので普通に苦戦しました。

 

暗記物が多い分、知らない事象について問われると全く分からないという弊害がありました。

 

 

「電力は電験の中でも一番簡単」

 

とは言われていますが、そこは天下の電験3種。

あくまで理論や機械と比べると・・・というだけで普通に難易度高いです。

 

 

体感的にはエネルギー管理士熱分野で最も難しいとされる「科目2:熱力学の基礎」

と同程度のレベルくらいはあります。

 

つまり電験3種の一番簡単な科目=エネルギー管理士熱の最も難しい科目という訳で、

そりゃエネ管熱は電気に馬鹿にされるわけだわ

と思ってしまいました。

 

5月いっぱいはこのまま過去問を解きつつ理論・機械の復習も開始し、もし余裕があれば法規の計算問題だけでも新たに開始していきます。

 

 

今後の予定

 

5月:電力過去問、機械・理論復習、法規計算問題

6月:法規問題集

7月:法規過去問、理論・機械・電力復習

8月:全科目過去問

8月22日:試験

プラント運転員の班長ってどんな人で何する人?

前職でも現職でも、そして研修先や見学先でも、交代勤務をしているプラント運転員には数名1チームで班があり、必ず班長またはリーダー的な人がいます。

 

一般的にリーダーといえばチームを引っ張っていく頼れる存在であると思われていますが、実はそんな人たちばかりでもないんです。

班長自体の扱いや仕事内容も、会社によって全然違います。

 

今回は私が実際に見たり聞いたりした色んな班長さんの人柄や待遇について勝手に分類してみました。

 

 

班長に任命される人達】

①現場一筋のベテラン班長

歴史のある企業に多いイメージ。

高卒とかで入社してから運転一筋で数十年やっていて、現場のあらゆる事象に詳しい。最も班長たるべき人物。

味方だと心強いが自分の意見を曲げない頑固物も多く、敵に回すと一番厄介な人達でもある。

 

②経験は無いけど年配班長

異動や転属、また退社が多いといった人の出入りが激しい会社にありがち。

人の出入りが激しいのでその設備自体を知ってる人があまりいない為、とりあえず「一番年長だから」という理由で班長にさせられる人達。

その人自体別にその設備のことは詳しく知らないけど、やれと言われたからやってる感がすごい。

私が前職で行った研修先の発電所がこれに該当し、配属1か月でリーダーをしている人がいた。

前から働いている年下に舐められたり上からは怒られたり、班長の中で一番気の毒な人達。 

 

③20~30代の若手班長

ベテラン勢の定年等の問題を抱えたり、若手の世代交代や育成に力を入れている会社などにいる次期エースボイラーマン候補。

若手で抜擢されるだけあって基本的に仕事ができたりやる気のある人が多い。

ただそれだけに無知な年長者も平気で馬鹿にしたり、やる気が空回りして周りから辟易されている人のような面倒くさい人達もけっこうな確率でいる。

個人的に一番苦手。

 

④経験がない上に若手班長

さっきの②と同じで人の出入りが激しく班長になるべき人がいない会社で、かつベテランすらいない会社などにいる。

 

かなりのレアケースだと思っていたが、ちょっと前から流行りだしているバイオマス発電などで最近新設されたような会社では人手不足で意外といる。

 

知識がないけどやる気はある、そして知識がないから謙虚に頑張ってる人達が多いイメージ。ガンバ!!

 

【仕事内容】

・・・なにするんでしょう?(笑)

毎日出てくる日誌に印鑑押すか、たまに他の班員の意見まとめて上司に報告するくらいでしょうか。

一番それらしいのはトラブル時に対応指示出す時ですが、頻度は月1あるかないかくらいですし・・・

 

私の知ってる発電所のほとんどはこんな感じの所が多いです。

 

ちゃんとした大企業とかだと班長特有の仕事もあるのでしょうが、あまりそういった所に行く機会もなかったので良く分かりません。

 

個人的には

「トラブルや起動停止等のいざという時に陣頭指揮を取り操作指示を出し、その旨を責任者へ報告する」

というのが班長最大の仕事内容だと思っています。

 

【待遇】

職責的には事務所のスタッフでいう主任と同じかワンランク下くらいの会社が多いです。

 

給与手当も大抵主任と同じくらいで多分月5,000~多くて20,000円くらいが相場だと思います。

会社にもよりますが一般運転員と同じ仕事内容で手当てが貰えるなら役得でしょう。

 

逆に厄介なのが、シフト勤務の補勤を班長同士でしかできない所がある点です。

一般運転員なら誰かが休んでも、誰でもいいから補勤をすれば良いのですが、班長が休んだ場合の補勤は班長しかできないので休める日が限られたり、お互い気を使って中々休みが取れない場合があります。

 

これも会社によりますが、班長が休んだ場合でも一般運転員で補勤対応可能な会社もあるので、そういった所なら働きやすいです。

 

 【最後に】

どうでしたか?

これを読まれているボイラーマンの班長さん達は該当していたでしょうか?

 

事務所のスタッフとかですと親企業からの天下り管理職とかがよくいますが、こういった班長さんは現場で直接指揮を取る必要があるのでそういう人たちは基本いません。

 

もしそういった人たちが班長されている職場があったら是非教えて欲しいです。

というか天下り先がボイラーマンの人とか、絶対親会社で何かやらかしてますよね。