私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

プラント運転員の班長ってどんな人で何する人?

前職でも現職でも、そして研修先や見学先でも、交代勤務をしているプラント運転員には数名1チームで班があり、必ず班長またはリーダー的な人がいます。

 

一般的にリーダーといえばチームを引っ張っていく頼れる存在であると思われていますが、実はそんな人たちばかりでもないんです。

班長自体の扱いや仕事内容も、会社によって全然違います。

 

今回は私が実際に見たり聞いたりした色んな班長さんの人柄や待遇について勝手に分類してみました。

 

 

班長に任命される人達】

①現場一筋のベテラン班長

歴史のある企業に多いイメージ。

高卒とかで入社してから運転一筋で数十年やっていて、現場のあらゆる事象に詳しい。最も班長たるべき人物。

味方だと心強いが自分の意見を曲げない頑固物も多く、敵に回すと一番厄介な人達でもある。

 

②経験は無いけど年配班長

異動や転属、また退社が多いといった人の出入りが激しい会社にありがち。

人の出入りが激しいのでその設備自体を知ってる人があまりいない為、とりあえず「一番年長だから」という理由で班長にさせられる人達。

その人自体別にその設備のことは詳しく知らないけど、やれと言われたからやってる感がすごい。

私が前職で行った研修先の発電所がこれに該当し、配属1か月でリーダーをしている人がいた。

前から働いている年下に舐められたり上からは怒られたり、班長の中で一番気の毒な人達。 

 

③20~30代の若手班長

ベテラン勢の定年等の問題を抱えたり、若手の世代交代や育成に力を入れている会社などにいる次期エースボイラーマン候補。

若手で抜擢されるだけあって基本的に仕事ができたりやる気のある人が多い。

ただそれだけに無知な年長者も平気で馬鹿にしたり、やる気が空回りして周りから辟易されている人のような面倒くさい人達もけっこうな確率でいる。

個人的に一番苦手。

 

④経験がない上に若手班長

さっきの②と同じで人の出入りが激しく班長になるべき人がいない会社で、かつベテランすらいない会社などにいる。

 

かなりのレアケースだと思っていたが、ちょっと前から流行りだしているバイオマス発電などで最近新設されたような会社では人手不足で意外といる。

 

知識がないけどやる気はある、そして知識がないから謙虚に頑張ってる人達が多いイメージ。ガンバ!!

 

【仕事内容】

・・・なにするんでしょう?(笑)

毎日出てくる日誌に印鑑押すか、たまに他の班員の意見まとめて上司に報告するくらいでしょうか。

一番それらしいのはトラブル時に対応指示出す時ですが、頻度は月1あるかないかくらいですし・・・

 

私の知ってる発電所のほとんどはこんな感じの所が多いです。

 

ちゃんとした大企業とかだと班長特有の仕事もあるのでしょうが、あまりそういった所に行く機会もなかったので良く分かりません。

 

個人的には

「トラブルや起動停止等のいざという時に陣頭指揮を取り操作指示を出し、その旨を責任者へ報告する」

というのが班長最大の仕事内容だと思っています。

 

【待遇】

職責的には事務所のスタッフでいう主任と同じかワンランク下くらいの会社が多いです。

 

給与手当も大抵主任と同じくらいで多分月5,000~多くて20,000円くらいが相場だと思います。

会社にもよりますが一般運転員と同じ仕事内容で手当てが貰えるなら役得でしょう。

 

逆に厄介なのが、シフト勤務の補勤を班長同士でしかできない所がある点です。

一般運転員なら誰かが休んでも、誰でもいいから補勤をすれば良いのですが、班長が休んだ場合の補勤は班長しかできないので休める日が限られたり、お互い気を使って中々休みが取れない場合があります。

 

これも会社によりますが、班長が休んだ場合でも一般運転員で補勤対応可能な会社もあるので、そういった所なら働きやすいです。

 

 【最後に】

どうでしたか?

これを読まれているボイラーマンの班長さん達は該当していたでしょうか?

 

事務所のスタッフとかですと親企業からの天下り管理職とかがよくいますが、こういった班長さんは現場で直接指揮を取る必要があるのでそういう人たちは基本いません。

 

もしそういった人たちが班長されている職場があったら是非教えて欲しいです。

というか天下り先がボイラーマンの人とか、絶対親会社で何かやらかしてますよね。