こんにちは。ボイラーマンです。
発電所で数年に1回くらい起こるトラブルに瞬時停電というものがあります。
瞬時停電とはその名の通り
瞬間的に電気が途絶える現象
のことを差し、停電と違ってすぐ電気供給が復旧します。
更に復旧時間はコンマ数秒レベルなので基本的に発電機側に影響が出ることはありませんが、それでも全く問題ないかと言われればそうでもありません。
今回は瞬時停電の際発生した事象で私が経験したものをご紹介します。
①インバータ機器不具合、故障
回転数を制御する為のインバータを搭載している機器には、瞬低対策として自動復旧をかけている機器があります。
特に燃料などを搬送するコンベアやタービンに附属する設備などプラントの運転に影響するインバータ機器の多くはこの機能が搭載されていると思います。
が、この機能も完璧に動作するという訳ではなく、復電した際に機器が停止したままになってしまったり、故障停止してしまうこともあります。
私が経験した中では、燃料供給系統のコンベアが本来自動復旧するはずがこの事象で復旧せずボイラー停止に至った例があります。
②補機類停止
インバータ以外の機器では自動復旧機能が無いものが多いので、瞬停が起こると停止してしまうものがあります。
補機類の中では灰系統のコンベア、純水・排水装置、ポンプ類などが該当します。
実際に起こった事例としては
排水装置が停止しており排水槽レベルが上昇した。
灰系統の搬送コンベアが自動復旧せず停止しており、それに気づかず運転継続していた所灰の落ち口に灰が堆積し詰まりトラブルになったこともあります。
③その他
上記のような設備はプラントの運転をするうえで欠かせないものが多く不具合が起こっても気づき易いのですが、ちょっとした機器の停止だとそもそも不具合があったことすら気づかないものもあります。
例えばエアコン・換気扇などは、止まっていても中々それに気づく人はいないと思います。
自分が経験したものでもこうした細々とした設備の故障はたくさんあったのですが、やはり大抵は「電気室温度がやたら高い」とか「定期点検後の設備確認時に気付く」など長期間気付かないことも多かったです。
瞬低があったさいは、まずプラントの設備に変な動きや停止などがないかを確認しなければなりません。
影響の大きな設備は不具合合ってもすぐ気づけるのですが、細々とした設備は不具合があっても気づかないことが多いので要注意です。