私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

スートブロワの運転状態と点検について

前回過熱器が摩耗した際のスートブロワの運用についての記事を書いたんですが、今回はスートブロワ自体に漏洩などのトラブルがあったらどう対応するかについてお話します。

〇前回記事

doragonking.hatenablog.com

 

前職・現職共に、スートブロワを運用しているとグランド部分からの漏洩があります。
ただ、ここで使用する蒸気が高圧高温のため運転中の整備は危険なので、基本的にグランド増し締めのみで対応し年に一回ボイラー停止後にグランドパッキンを交換することで対応しています。
 
抜差型スートブロワのグランド部からの漏洩は、基本的にどのプラントでも多少のドレン滴下は見られるそうです(他プラント経験者やメーカー談)。
酷い状態のものだと蒸気が噴出する場合もありますが、その場合でも都度グランド増し締め→締め代無くなった場合は整備時にグランドパッキン交換で対応しています。
 
定置型で蒸気が漏洩する場合も対応策は同じで、蒸気の噴出量が多く危険な場合、運転中は現場で近寄らないよう掲示を出して置きボイラー停止後に整備になります。
 
ドレンや蒸気が噴出したまま運転するのは自分たちも気にはなるのですが、
・ドレンが下に滴下したり、蒸気が漏洩していて危険では?
→スートの運転時間は短いので、その間現場で近づかないよう掲示物を出す
・ブロータンクに回収できるはずのドレン熱量が減るのでは?
→たかが知れてるし多分わざわざ整備するコストの方が高い
という感じで現状様子見以外の打開策は無いまま運用しています。
 
設備の不具合でおかしな場所から漏れているのでなければ、パッキン交換する程度で良いのではないかと思ってますが、もしスートブロワからのドレンや蒸気漏洩で良い解決策有れば教えて欲しいですね。
 
※ブログから私宛にスートブロワの運用の件でご質問頂いたのですが、ご依頼者様のメールアドレスに返信出来なかったのでこの場を借りて説明させていただきました。
よろしくお願いします。