先日は近年稀に見る大寒波が日本各地を襲いました。
私の地域でも強風や雪が吹き荒れて各種インフラは壊滅的な状態となりました。
そんな中で寒波による凍結トラブルが多発してました。(私は休み)
主な凍結トラブル
◎各発信機
流量計やレベル計が完全に死んで0またはおかしな数値に。
◎工水や冷却水配管内凍結
発信機ではなく実際に配管内が凍結。
◎フランジのパッキン破損
色んな個所のフランジ部に入っているパッキンが凍結で破損し内部から流体が漏洩→漏洩した流体も凍結。
◎検知器凍結
パドルが回るタイプの検知器のパドルが凍結して動作しなくなり警報が誤作動連発
◎エアーのドレン管凍結
エアー配管のドレンを排出する管内が凍結。
などなど・・・
しかも雪の影響で出勤者も少なかったらしく当日は凍結の対応でてんてこ舞いだったらしいです。
いや~休みで良かったと言うべきか出といた方が良かったと言うべきか・・・
こんなに凍結トラブルが連発したのは5年ぶりくらいなので、今回の寒波はやはり例年以上だったようですね。
対応策
こういった凍結によるトラブルを防ぐためには、水ラインなら外へ水を流しっぱなしにすることや熱源を用意して保温しておく必要があります。
熱源でよく使用されるのは「電気トレースヒーター」と呼ばれる電気の熱により凍結を防ぐタイプの保温材です。
他には蒸気を取り出して使用する「スチームヒーター」もあります。
こういった凍結防止専用機器の他にも、あるものでも凍結対策として代用できるものもあります。
それが「投光器」
今はLEDに変換されてきていますが、白熱電球を使用している物であれば熱が発生するので凍結防止用としても使用することがあります。
注意として、普段は暗所を照らす為の照明として使用するもので当然凍結防止用の機器ではないので、発熱量を調整も出来ないし火災発生リスクは他のトレースに比べると大きくなりますので、あくまで緊急用に使用する程度の方が望ましいです。
そして実際に凍結が起こった時に一番確実な対策はずばり!
「お湯をぶっかける!」ことでしょう。
我が社の先日の凍結トラブル時も給湯器フル稼働で各所にぶっかけまくったそうです。
※レベルゲージや流量計のガラス部のような、場所によっては高温のお湯をいきなりかけると温度差で割れたりするので注意!!
その後
昨日に続き今日も勤務していましたが、現在もパッキンが破損して続々と各所から漏洩トラブルがでているのでまだまだしばらく大寒波の影響は続きそうです。
どうでも良いことですが夏場は結構「熱中症に気を付けよう!」「暑さ対策!塩飴!ドリンク!」みたいな呼びかけを死ぬほどやるのに冬場ってどんなに寒くても「防寒対策!」みたいな呼びかけしませんよね。
暑さで死ぬことはあっても寒さで死ぬことは無いからでしょうか。
取り合えず運転に影響するようなトラブルが無かったことだけは救いです。