私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

ボイラー・タービン主任技術者に関する色んな噂について考察してみる

【この資格についての色んな噂】

この資格は取得方法が担当との面談という非常に曖昧なものなので、取得する以前には色々な噂を聞いていました。

この資格を取得しようと考えている人も恐らく同じような噂を聞いていると思いますが、実態がどうであるかは分からない為不安な人もいると思います。

 

なので私が事前に聞いていた噂と、その噂が本当だったかどうかを実際申請して取得した身として考察してみました。

 

噂その①:管理職をしている人でないと取らせてもらえない

→嘘

 

別に交代勤務の一般運転員でも全然取れます。てか取れました。

 

保安監督部側がNGを出すというより、会社側が実務をするわけでもない下っ端運転員の個人的理由によるBT申請に印鑑を押してくれない、という可能性の方が高い気がします。

 

この資格を取得するには会社印がいるので会社の認めた人しかいけないし、この資格を取らせる人は大体管理職が多いという所からこの噂が来ていると思いますが、実務経験さえ満たして会社がちゃんと印鑑押してくれる所なら、管理職だろうが運転員だろうが保全員だろうがちゃんと取れますので安心してください。

 

噂その②:年齢が若いと取らせてもらえない

→嘘だとは思うが無きにしも非ず

 

噂その①と一緒で、この資格を取得して実務をするような人は会社側で認められたベテランの管理職クラスの人が殆どなので、若い人がわざわざ個人で取得するようなことがないからこの噂があるのではと思います。

 

そしてそもそもこの資格の申請をするのには実務経験がいるので必然的に若すぎる人はとれません。

最も短い必要経験年数では、機械科の大学卒業者で第1種では6年、2種で3年の実務経験がいるので、取れるのは2種で25歳、1種で28歳が最短となるでしょう。

 

一番最短で取ろうとするなら18歳で高校卒業後すぐの年でエネルギー管理士熱分野に合格し1年の実務経験を経て19歳でエネルギー管理士免状を取得、そこから第1種なら6年、2種なら3年の実務経験を経て申請すれば2種で22歳、1種で25歳で取得できるかもしれません。実際BT出来るかという問題は別として。

 

でも他のBTをやっているベテランの人も取得したのは30~40代がほとんどでしたので、実務経験を満たして会社側で認められてさえいれば「経験はあるけど若いからダメ」なんて言われることはないでしょう。

 

噂その③:書類審査が厳しく取得するのにかなり時間がかかる。

→ほぼ本当

 

前述で散々書きましたが担当が厳しい人だとそれこそ1年以上掛かることもあります。

でも担当がまとも(?)な人ならもう少し早く取得することも可能。

あとは申請する地域が関東か、関西かなどでもけっこう変わるようです。

 

この資格のことを

実務経験さえ積んで申請すればだれでも取れる

と思って気軽に申請した場合は、大抵この書類面談の時点で嫌気が差して辞めることになるでしょう。(1回目の自分)

 

噂その④:1種と2種では1種の方が審査が厳しい

→嘘

 

これもその③の噂と同じく、審査の厳しさは担当や地域によって変わると思います。

私の職場でも厳しい担当の時に2種で申請していた同僚は1年以上かかっていましたが、担当が変わった後で1種で申請した私はかなり早く取得することが出来ました。

なので1種は審査が厳しくなる・・・というわけではないと思います。

 

噂その⑤:個人で取得しようとすると審査が厳しいが会社や上司の推薦があれば割とすんなり取得できる

→無い・・・とは思うけど、多分あると思う

 

まず書類審査があるという時点でこの資格は趣味や個人で取得するには敷居の高いものになります。

しかもそこら辺のプラント運転員が同じ会社から何人も申請した所で選任されなければ意味も成さない資格なので、よっぽど大きなプラントの社員だったり他に取得しなければならない事情があるような人でなければ、そもそも取る必要もない資格です。

 

そんな資格に個人でいきなり申請を出しても、厳しい担当であれば「なぜ取得する必要があるのか」を疑うと思うし審査も厳しくなる可能性はあります。

 

逆にその会社のBTや上司等から事前に連絡などがあれば「取得して実務を行う人物」という認識で見てもらえるので審査が通りやすくなる可能性は無いとは言えません。

 

噂その⑥:実務経歴書は薄っぺらいものだと駄目。

→嘘

 

これも良く聞いていたんですが、作成する実務経歴証明書のページ数が少ないと何度も訂正させられて中々合格出来ないというもの。

 

しかし過去に合格した人の実務経歴証明書をコピペして提出したとしても必ず修正はさせられるとのこと。

 

要は暗黙のルールとしてどんな証明書を作っても、一度は再提出させられるということみたいです。

 

私はこの噂を割と信じており結構細かく書いて10数ページ分で提出しても何度か再提出となりましたが、第2種でBT申請した同僚の方は最終的に4ページでも合格出来たそうです。

 

【まとめ】

これまでに挙げた6個の噂のうち個人的に本当だと感じたのは「申請には時間が掛かる」くらいで、他はそうでもないことが分かりました。

 

しかし今までに何回も言ってきたことですが、

この資格の取得難度は担当と地域次第で決まる

ということです。

 

先ほど挙げた噂もあくまで私のいた地域ではという話なので、他の地域や会社によっては実際にこの噂通りの所もあるかもしれません。