こんにちは。
前回に引き続き、マインクラフトで作った発電所紹介コーナー、まだまだ続くよ!
今回はボイラーで使用する純水を作るための純水装置、復水器に入った蒸気を冷やす為の冷却水系統、プラントの排水を処理する排水装置をまとめてユーティリティ系統として紹介致します。
ユーティリティ系統のフロー図はこちらです。
【純水系統】
工水受入ポンプ→工水タンク
ボイラーに補給する水には工業用水を使用しているという設定。
工水受入ポンプでくみ上げた工業用水はまず工水タンクに保管されます。
工水ポンプ→冷却塔補給水&純水装置
工水タンクの水は工水ポンプにて抜き出され、冷却塔の水の補給用ラインと純水装置へ流入するラインの2系統に送水されます。
純水装置(カチオン塔、アニオン塔)→純水タンク
純水装置とは、工水に含まれる陽イオンを除去する「カチオン塔」と陰イオンを除去する「アニオン塔」の総称です。
この純水装置を通って工業用水は純水となり、純水タンクに貯水されます。
この純水タンクから前回紹介した補給水ポンプ→復水器のラインに繋がります。
どちらの塔にも中には樹脂が入っていて、この樹脂により工水のイオンが除去されます。
この樹脂には「砂ブロック」を使用しています。
塩酸&苛性ソーダタンク
樹脂により工水のイオンを除去し続けていると樹脂のイオン除去能力が落ちてくるので、塩酸と苛性ソーダという薬品を使うことで定期的にこの能力を回復させています。
カチオン塔に入れるのが塩酸、アニオン塔に入れるのが苛性ソーダになります。
薬品タンクというと黒のイメージがあるので黒いコンクリブロックで作成。
注入ラインは細い配管を使いたかったのですが、良いものが無かったので鉄の柵で代用
【冷却水系統】
冷却塔については以前記事にも書いたのでそちらを参照ください。
工水ポンプ→冷却塔
復水器に入った蒸気を冷やすために工業用水からの冷却水を使用しており、蒸気を冷やして温度の上がった冷却水を冷却塔で冷やします。
当初この冷却塔のレイアウトをどこにするか四苦八苦し、最終的に商業施設なんかでよく見る「事務所屋上」に落ち着きました。
冷却塔
温度の上がった冷却水を冷やすのはファンによる空冷式を採用。
本当は大きなファンを作りたかったのですがうまくいかず、小さいファンに見えるブロックを複数付けて妥協しました。
冷却塔→冷却水ポンプ→復水器→冷却塔
冷却塔からの冷却水は冷却水ポンプにて抜き出され復水器へ入り蒸気を冷やす冷却媒体となります。蒸気を冷却することで温度の上がった冷却水は、復水器を出て再び冷却塔へ戻り、ファンによって温度が下げられ再び復水器へ・・・というループを繰り返します。
ちなみに冷却水ポンプの吸い込み口には異物を除去するストレーナーが設置されており、燃料ヤードの粉塵でよくこのストレーナが詰まるので、1日3回くらいの頻度でこのストレーナー清掃作業をしなければならない・・・という設定。
ストレーナー清掃作業場
ゴミが詰まったストレーナーは、ストレーナー架台の上に置いて高圧洗浄機により人力で水洗します。
屋外にあるので雨や雪の日は地獄。
冷却塔薬品(防スライム、防スケール剤)
薬品の説明は前述の記事内にもあるので割愛。
薬品タンクはボイラー薬品タンクと同じで鉄ブロックとドロッパーで作成し、配管には鉄の柵を使用。
【排水系統】
中和槽
プラントで発生した排水関係はまず中和槽に流入します。
この中和槽は純水排水制御盤によりpH値が管理されており、純水系統の説明にあった「塩酸」と「苛性ソーダ」の薬品によって排水のpHが6~7の中性になるよう調整されています。
排水移送ポンプ→排水槽
中和槽のpH値が問題無ければ、この排水移送ポンプが起動して中和槽の水を排水槽へ移送します。
排水槽の水は最終的に海へ放流されます。
ユーティリティ系統はこれで全てですが、系統図には無い設備もついでに紹介しておきます。
【スートブロワ設備】
スートブロワとは、炉内の排ガスと熱交換する過熱器やエコノマイザ、GAHといった設備に付着する灰を蒸気の力で払い落とす設備です。
これをしないと配管にどんどん灰が付着してしまい過熱器などの熱交換器の効率が下がってしまうことになります。
設置個所はそれぞれ
過熱器(1SH、2SH)で左右2個づつ
エコノマイザで左右4個づつ
GAH(1,2)で左右4個づつ
片側16個で合計32個配置されています。
抜差型と定置型
排ガス温度の高い場所は抜き差し型、温度の低い所には定置型のスートブロワが配置されています。
ボイラー技士を勉強しているこのブログ読者なら当然その理由は分かりますよね?
(説明が面倒になってきた)
【受電設備(トランスヤード)】
発電した電気→主変圧器→送電&所内用変圧器
発電機で作られた電気は、まず主変圧器で送電に適した電圧へ変換され、外部へと送電されます。
また、作られた電気の一部は所内用変圧器により発電所のモーター等の設備を動かすのに適した電圧に変換され所内用の電気に使用されます。
送電系統にはGIS(ガス絶縁開閉装置)が設置されており、事故や工事の時にはここに内蔵されている遮断器や断路器が開閉されます。
変圧器の見た目はかなり試行錯誤しました。
画像を色々ググって乳褐色のコンクリブロックで作成。
上部にある十字型の設備は「コンサベータ」と呼ばれるもので、変圧器の内部に入っている絶縁油の劣化を防ぐための設備です。
以上がユーティリティ系統及びその他設備の説明になります。
こういうのって設定考えながら作ってる時が一番楽しいです。
特に冷却水ポンプのストレーナー清掃の設定思いついて急遽清掃作業場作ってる時とか
もうニヤニヤしながらウッキウキで作ってましたね。
きっしょ。
次回はようやく最終回。
一番ウッキウキで作った管理事務所棟内部等の「その他施設紹介編」
お楽しみに☆