長かった書類修正の日々もようやく終わり残すは面談のみ。
本来は直接保安監督部へ出向いて担当と口頭面談を行うのですが、現在はコロナ禍の影響で来部は禁止となっているため電話口でのリモート面談となりました。
聞いた噂では書類審査に通った時点でほぼ合格したようなもので面談は雑談程度で終わる・・・とのことでしたが、こちらの保安監督部ではもっと厳しく突っ込まれる可能性があったので、何を聞かれても良いように書類を色々準備し面談に臨みました。
以下面談で聞かれたこと
実務内容について
私の職務として日常業務、定期業務、非定期業務でどのようなことを行っていたかを聞かれました。
【一部質疑応答を抜粋】
担当「日常業務における運転監視に記載されている中で、特に重視して監視していた項目は何かありますか?」
私「記載項目の中では主蒸気圧力及び主蒸気温度といった、運転許容数値を超えるとボイラー・タービンがインターロックで停止に至るような項目を特に重視して監視しております。」
担当「そういった箇所に異常などが見られたことはありますか?」
私「通常運転時にはありませんが、燃料供給系統のトラブル等の際には一時的に許容限度数値に近づくことがありました」
担当「その場合はどのような対処を行って誰に報告するかといった体制はどのように定められていますか?」
私「数値に異常が見られた場合は自動で制御している弁を一時的に運転員側で手動操作し許容値まで下げる、という操作を手順書に則り行うことになっています。その後はボイラー静定次第、上司及びボイラー・タービン主任技術者へ連絡してこれを日報へ記録しております。」
・・・等。
まぁ正直、結構適当なこともぶっこみながらその場しのぎで答えていきました。
これも落とすための質問というよりかは実務経歴書に書かれていることに相違がないかの確認といった感じで聞かれました。
組織や役職について
私は役職的には運転班長という立場なので、その班長とは職務上どの程度の立場や責務があるかを聞かれました。
我が社の班長は正直他の運転員とほぼ職務は変らないのですが、とりあえずそれっぽく
・会社でいうと課長未満の立場で係長と同等の責務を持つ
・定期作業や異常時の班員への指示と上司への報告
・日報や報告書の確認と押印
・毎日事務所での運転状況の定例報告
みたいな感じのことを言っておきました。一応嘘ではないし。
検査等への関わり
2年に1回のボイラー設備及び4年に1回のタービン設備の定期事業者検査における各種試験関係の操作を行ったことについて、実務経歴書には書いてなかった箇所について口頭でどの立場でどの程度まで関わったのか聞かれました。
担当「この定期事業者検査であなたは体制上どのような立場で業務に携わっていましたか?」
私「初年度の検査では検査員として業務に携わりました。以降の年度からは検査員ではなく運転員として、検査項目における操作の実務を行いました。」
担当「検査員というのはBT主任技術者の方から教育を受け検査員として正規に任命されたものという認識でよろしいですか?」
私「はい」
担当「検査員としての業務や検査項目における操作の実務とは具体的にどのようなものですか?」
私「どちらも業務内容は同じになりますが、例えば水圧試験における昇圧の為のポンプの起動及び弁操作や、安全弁封鎖試験などにおけるボイラー昇温昇圧操作、タービン過速度トリップ試験のタービンへの通気・昇速操作など、です。」
担当「そういった検査の安全管理審査にはどの程度まで関わりましたか?」
私「安全管理審査には立ち会っておらず、BT主任技術者の方が行った検査における報告書を後日確認したのみです」
といった感じで答えました。
これも「この業務をしていないからダメ」というものではなく、どの程度まで関わっていたかを単純に聞かれた感じです。
この質問は想定していなかったのでちょっとドキッとしましたが、実務経歴書を作成するときに事前に調べていたのが功を奏して何とか言葉に詰まらずに説明することが出来ました。
その後も書類に書いてある内容の事実確認みたいな質疑応答を何個か行いそのまま無事終了。
面談時間は約40分程度でした。
面談に関しては落とす為のものではなくあくまで取得前の実務経験最終確認という方が正しいかもしれません。
今回の面談で無事問題ないので本申請してもらってOKと言って貰えたので、今後は本申請に向けての準備です。
やっと終わった・・・
長かったBT主任技術者への道もいよいよ終盤。
次回は申請準備・実務経歴書製本編を書いていきます。