先日電動機器を試運転しようとした所、遮断機が作動してしまい機器が動かないというトラブルがありました。
機械的な故障なのか電気的な故障なのかの判断が不明であったので業者を呼んで診てもらっていたのですが、その際に漏電の可能性を考慮して絶縁抵抗測定を行っているのを見ました。
電気工事士、そして電験3種の勉強をして存在自体は確認しているにも関わらず恥ずかしながら実は絶縁抵抗計をほとんど使ったことがないボイラーマン。
最後に使ったのは転職前の会社で2、3回、しかも実務ではなく電気課の保安講習の時くらい。転職後は一度も触れたことすらありませんでした。
今回はせっかくなので業者さんを見習って自分でも使ってみました。
【使い方議事録】
①バッテリーチェック
ロータリースイッチを「バッテリーチェック」に合わせ、「MEASURE キー」を上げ印可。
メーターでBATT内になることを確認。
②測定個所のブレーカーが切れていることを確認。
③測定個所の電圧に合わせてロータリースイッチを決定。
④黒色の測定リードを接地側に取り付ける。
⑤接地の取り付け確認
盤の金属導体部分に赤い測定ピンを当てるとメーターが0Ω側へ触れることを確認する。
⑥測定する端子に赤い測定ピンを当て計測開始
⑦測定値確認
250又は500Vで測定する場合は真ん中の黒いメーターを見る。
正常であれば基本的には針は一番左の∞から動かない(=絶縁状態良好)
絶縁抵抗値は電路の使用電圧により基準値は異なるが、大体0.4~0.1MΩ未満が絶縁不良の判定基準となる。(メーターが右端付近まで行くとアウト)
前職でも実務での絶縁抵抗測定は漏電ブレーカーとかがトリップした時に電気課の人が使ってるの見たくらいでした。
測定原理とかは何となくわかりますが実際使ったこと無かったので良い機会となりました。
電気関係の実務は素人がみだりに行うのは非常に危険だとは思いますが、それでも使ってかないと知識も使い方も忘れていくだけなので、たまには復習も兼ねてテスターや絶縁抵抗計で遊んでいきたいです。