発電所の運用において、ボイラータービン主任技術者と電気主任技術者の有資格者の選任が電気事業法でも定められているというのは業界でも周知の通りかと思います。
ここで私が前から気になっていたことがあるんですが、それは
ボイラータービン主任技術者と電気主任技術者は一人の有資格者が両方兼任する事は可能か否か?
ということ。
yahoo知恵袋でも同じ質問がされており、ここでは法的には可能との回答がありました。
でも実際色んな火力発電所を見てきましたが、ひとりで両方兼務してる会社は見たことがありません。
そもそもここのyahoo質問の回答者の言うように、
両方持ってる上に実務として出来るレベルの人
というのが極めて稀なんですが・・・私もそのレベルの人は2人くらいしか知りません。
なんかちゃんとした資料でそういう事例はないものかと思っていたのですが、先日会社で購入してもらった電気事業法令集の資料でまさにそれに対する解答が記載されていました。
~以下電気事業法令集のQ&Aより抜粋~
(Q)
電気主任技術者とボイラータービン主任技術者を兼ねる事は可能ですか?
(A)
発電所では様々な分野での技術的知識・技量が要求されます。
自主保安体制を構築するには主要分野の専門的な知識や技量を有する者に保安監督をさせる必要があることから、一定の者に監督範囲を定めた主任技術者を選任することを義務付けています。
電気主任技術者とボイラータービン主任技術者に要求される技術分野はそれぞれ異なることや、一般的な管理組織は技術分野に応じて構成されていること、主任技術者が行わなければならない職務は極めて重要であること、そしてクロスチェックによる確実性を持たせるという意味からも、それぞれ別の者を選任することが原則です。
なお、組織規模及び形態などが例外的な場合は所轄産業保安監督部に確認してください。
なんか遠回しな感じの記載でわかりにくいですが、要は
両方の資格を保持していてどちらも実務できるレベルの超人がいる会社の都合で、どうしても仕方ない場合はOKだけど基本的には別々にやってね
ということか?
はっきり法律上無理とは記載されていないので、保安監督部が仕方ないと認める理由があればOKという感じなのかな。
多分免状を両方持ってる人が稀な上に資格保有者を二人確保できないという稀な状況も相まってほぼ実例はないんじゃないかと思いますね・・・
もしプラント勤務の方で「うちの会社は兼務してるよ!」って人がいたら是非教えてほしいです。
私も来年BTと電験取ってパーフェクトボイラーマンになりたーい。
選任とか嫌だし兼任とかもっての外だけど。