いよいよ今月22日が試験ですね。
現在の勉強時間は下記の様になっております
理論:312.5時間
機械:228時間
電力:129時間
法規:114時間
合計:783時間
7月は131時間と1日平均4時間弱やってます。
というか理論・機械・電力のおさらい+法規の勉強をやっていると必然的にそれくらいの勉強時間になってしまいます。
法規の計算問題はパターンが決まっていると言われつつもそれを掴めずにいた今月初め
この期間はそんな法規の計算問題のパターンを15年分ずっとまとめていました。
とは言いつつもやったことは毎回私の勉強法でお馴染み
「問題解きまくり」
なんですけど。
でもただ解くのではなく、過去に出題された類似問題と比較して
・何が同じで何が違うのか
という点を書き出して「自己流の計算パターンを作る」ということをやりました。
そしてそれを私の「電験まとめノート」にまとめ上げたので、おさらいがてら書き連ねていきます。
※注:手書きのノートなので字が汚いです
【ケーブルの絶縁耐力試験】
実務が分からないので初見だと
「なんか情報がいっぱいある・・・何やってるか分からんしややこしくて面倒・・・後回しにしよ」
てなって最近まで敬遠していた問題。
でも何問か解いて、
等価回路で考える
ということを行ったらなんとかある程度は理解できるように。
図が汚いのと電流の向きが違うとかはご愛嬌。
基本自分が分かれば良いと思っているので。
この問題ではよく補償リアクトルというのが出てきます。
これは私の中では、
リアクトルが無いと試験用変圧器に充電電流が全て乗っかるから大容量がいるけど、補償リアクトルに充電電流を流せば試験用電流が小さくなるから変圧器の容量を小さくできるよ!
という目的の為につける物という認識でいます。
(違うかもしれないけどその考え方で自分が納得できるのでこれで良し!)
問題にもよくこの補償リアクトルを付けると試験用変圧器はどんな容量になるか?とか、試験用変圧器容量○○VAにするのに必要な補償リアクトルは?
といった問題がよく出題されています。
○平成19年度問11
(a)では充電電流を求め、(b)では補償リアクトルに流す電流を求め必要な設置数を求める問題
○平成24年問11
(a)では充電電流を求め(b)では電源に必要な容量を求める問題。
少し捻ってあるけど、機械や電力分野で学ぶ「変圧・変流比の関係」が分かれば辿り着ける。
でも試験本番で出されたら解ける自信はない。
○平成28年問12
(a)で変圧器の容量を求め(b)で補償リアクトル設置後の試験用変圧器に必要な容量を求める問題。
私が使用している電気書院の過去問題の解説ではこの(b)がよく分からなかったので自己流で計算しました。
考え方があってるかは分らんが答えが同じだからまぁ良し!
写真を見て頂ければわかる通り、どの問題でも必ず同じ等価回路を描いて同じ計算パターンで考えるようにしています。
この問題は4~5年に1回くらいの頻度で出題されているのでこれらと同じパターンで出てくれれば解けると思います。
捻られたら死ぬ。
【地絡事故の計算】
これも地絡に馴染みがないと初見で「計算やらず嫌い」を発症しがちな問題。
でもこれも絶縁耐力試験と同じで、等価回路さえ分かれば計算自体は簡単なので案外あっさり解けるものが多いです。
等価回路さえ書けば、基礎的な理論のコンデンサの計算問題と同じ要領で解けるのですが、ただその等価回路を簡単に書かせてくれないのが電験のやらしい所。
あまり出題されないことを祈る分野です。
過去には平成28、23、21年に出題されていました。
【短絡事故の計算】
短絡関係の計算は電力でも勉強したしいけるやろ!
と思ったらそうは問屋が卸さない
電力より少し捻ったというか実務に踏み込んだ問題が出題されてました。
具体的には「過電流継電器OCRへの2次入力電流を求める」というもの
○平成29年問12
(a)で短絡電流を求め、(b)でOCRでの検出電流を求める。
電力でも勉強するし、理論がわかれば解けないことはない
単純に変圧・変流比から1次換算したり2次換算で求めれば良いのですが、本番でこれを冷静にできるかな?というのが不安。
けっこう私はそういう凡ミスするし
平成29年、22年、21年に出題
【B種、D種接地抵抗の計算】
これも今までと同じで、
「等価回路が書ければ簡単に解ける」問題。
B種接地抵抗は
・与えられた条件と式から地絡電流を求めたうえで接地抵抗を求める
というものでほぼパターンが決まってました。
さらにこの問題と複合して
対地電圧を○○Vにするために必要なD種接地抵抗を求める問題が出題されるパターンもよくありました
この時に「地絡電流がどの抵抗にどのように流れるか」という等価回路が分かれば簡単な直流の問題なのですぐ分かります。
なので何度も言ってますが、「等価回路が書けるかどうかがミソ」ですね。
平成25年、24年、22年、18年、17年、16年とけっこう出題頻度は多い。
【支線強度の問題】
これも短絡事故の問題と同じく電力課目でも勉強します。
個人的にわかりづらいのが
「支線に要求される引張荷重」と「想定される最大引張荷重」と「安全率」の関係性。
式なら覚えられるけどいざ問題で出されると
(どれでどれが求まるんだっけ?)
と不安になります。
あとは最近やった問題集で初めて知った
「水平角度が与えられていた場合の水平張力は合成ベクトルで求める」
という点ですね。
恥ずかしながら合成ベクトルとかその辺は未だに基礎が出来ていないので本番で出来るかちょっと不安。
平成27年、21年、20年、16年に出題。
電力と含めれば出題数はもっと多くなるので、頻度以上にけっこう重要。
【需要率・負荷率・不等率の計算】
ややこしい!
の一言に尽きる。
何をどうすれば何が求まるのかがややこしくて全然覚えられない。
ので自分なりの簡易表を作ってとにかくその表に当てはめる
という計算パターンを自己流でやるようにしてます。
○平成20年問12
この分野はグラフがない場合で答えないといけない問題も多いのでこれ関係の問題が出たらすぐにこのノートと同じ表を書くようにしています。
おかげで計算自体は解けるようになってます。
ちゃんと理解したほうが良いって?
出来たらやってますけど(激おこ)
平成26年、23年、20年、19年、18年、16年、15年と2年に1回は出題される頻出問題。
【絶縁電線の許容電流の計算】
補正係数k1とk2が分かれば式の暗記で簡単に解ける問題。
問題なのは、そのk1やk2の求め方が毎年けっこう捻られている事。
特に同一管内に収める電流減少係数k2に必要な
同一管内の電線数が何本であるか?
というのは私のようなパターン暗記野郎は捻られるとコロッと騙される可能性大。
平成29年、27年、16年に出題
【その他】
○風圧荷重
なんかすごく簡単な年ばかりで逆に不安になる。
これが出たらラッキーだが捻られてたら怖い(15年中5回出題)
○コンデンサの力率改善
年度によってすこぶる簡単な年と異様に難しい年があるので簡単な問題が出ることを祈る。(15年中6回出題)
○変圧器の全日効率
機械科目でも出題されているのでわりかしできる。(15年中3回出題)
○水力発電や自家発電の送電・受電量などの計算
あきらめた。。。(15年中6回出題)
【最後に】
一通り勉強した総評として法規の計算問題は
「計算自体はとても簡単だけどその計算に至るまでの過程が難しい」
というものです。
他で言うと機械科目も似てますね。
計算自体は掛けるか割るかくらいだけどその計算式をどう出すか?
というところが難しいです。
なので私のような数学力0のアンポンタンはとにかく上記のような計算パターンを暗記で頑張ってます。
ちなみに法規だけでなく、当然理論も機械も電力も同じ勉強方法です。
この勉強方法の良いところはパターンに嵌まれば理解できてなくても問題が解ける
という点。
当然デメリットは捻られたら死ぬこと。
でも本番も近いしこれ以上踏み込んで勉強しても時間が無いので、
残りはひたすら毎日過去問題をやり続けます。