蒸気配管のフランジ部から蒸気が漏洩しているトラブルがありました。
配管には保温材が巻かれているので外からは水滴が垂れている事しかわからないのですが、これを外したところ結構な量の蒸気が漏れていることが分かりました。
フランジの継手部にはガスケットと呼ばれる内部流体が漏れないように密封するものがあるのですが、これが劣化し亀裂などが発生すると配管内部の流体が漏れ出してしまいます。
こういった場合、配管前後にバルブが付いていないと補修する為の隔離ができないので基本漏れっぱなしで様子見 or ボイラー停止での補修になってしまいます。
・・・と今まで思っていたんですが、漏れっぱなしの状態から隔離できなくても漏洩を止める「ファーマナイト工法」というもので補修できることを知りました。
漏れの箇所や状態で色々な補修方法があるのですが、今回私のプラントで行ったのはワイヤー工法と呼ばれるものです。
詳しくは分かりませんが、簡単に言うと漏れ箇所の周囲にワイヤーを巻いて継ぎ手部を密封し、その内部にシール材を注入して漏れを止めるというものらしいです。
補修中のフランジ。
上部から結構な勢いで蒸気が噴き出しています。
何個もついてる突起物からシール材を注入しています。
補修後のフランジ。
あんなに漏れていた蒸気が完全に止まりました。
すごい技術があるものですね~。
ボイラーの運転技術は自信あるのですが、こういった補修技術に関してはまだまだ知らない事ばかりです。
設備保全課とかに行けばこういった補修技術も身に付くのでしょうか。
まぁ身に付いたとしても行く気は全く無いですが。