【概要】
どんな資格かは前回の公害防止管理者大気と被るので割愛。
水質の種類は大気と同じく1~4種まであります。
区分としては
4種:特定工場に該当し、かつ排水量が1,000m3/日以上1万m3未満
3種:特定工場に該当し、かつ排水量が1万m3/日以上
2種:特定工場に該当し、かつ指定される有害物質を含んだ排水を発生する施設(排水量1万m3/日未満)
1種:特定工場に該当し、かつ指定される有害物質を含んだ排水を発生する施設(排水量1万m3/日以上)
上記に該当する施設にそれぞれの免状を持つ有資格者が必要になります。
【科目と合格点】
各区分の科目と問題数
それぞれの科目を全て60%以上で合格となります。
科目合格制度があり一度合格すれば3年間は有効です。
また、すでに上記いづれかの資格を取得済みであれば、公害総論は永久的に免除することができます。(公害大気取得済みで水質4種を受験するときは水質概論と汚水処理特論のみで良い)
水質で鬼門とされているのは「汚水処理特論」と「有害物質特論」と言われています。
汚水処理特論は単純に問題数が多く、必然的に暗記量が膨大となります。
有害物質特論は多くの有害物質の処理方法・測定方法を覚えなければならず、私含め実務をしていない受験者が最も苦しむであろう科目です。
「水質概論」もボリューム自体は少ないですが問題数も10問しかなく、更に時事問題含む過去問にない問題が多々出題されることもあるので甘くみていると案外落とすことも多い科目と言われます。
「大規模水質特論」は間違いなくもっとも簡単な科目と言えます。
問題数は水質概論と同じ10問ですが、水質概論と違って過去問とほぼ同じ問題しか出ないうえにボリュームも水質の中で段違いに少ないので勉強も楽です。
【受験動機】
大気1種を取得したので水質も1種取ってコンプしたい資格マニア魂。
あとはプラントで水質処理設備もあるし勉強して損はないと思ったため。
初めから1種を目指しても良かったのですが、前述した「有害物質特論」が非常に難しいと評判だったので、最初に3種を取得し、翌年に有害のみ受験し1種を取得する計画を立てました。
【勉強方法】
使用教材
・参考書
公害防止の技術と法規 水質編
・過去問
正解とヒント
正解とヒントは2018~2014年の5年分の物に加え、2013~2011年3年分と2010~2008年3年分、合計11年分のものを使用しました。
科目別勉強法
・水質概論
過去問50%+参考書50%
この科目はあまり過去問から出ないので、過去問はほどほどで残りは参考書に載っている表の数字や時事問題を勉強するのがよいと思います。
表は全て暗記する必要はないので、例えば一番多いもの・少ないものや2番目に多いもの・少ないものなど等を重点的に覚えるだけでも大丈夫です。
実際これで私は1問正解しギリギリ合格することができました。
○その時の記事
・汚水処理特論
過去問90%+参考書10%
ボリュームが多いので過去問を何度も解いた方が参考書を暗記するより効率が良いと思います。
計算問題も何問か出題されますが、過去問とほとんど同じものしか出題されないので完全に得点源です。
計算苦手だからと言って勉強しないのはもったいないので確実に勉強しましょう。
・有害物質特論
過去問80%+参考書20%
難しいと評判の科目ですが、意外と過去問をやってれば解ける問題も多いです。
過去問10年分を完全に暗記できれば多分合格できると思います。
私はそれに加えて自分で各有害物質の処理方法や測定方法などをExcelで一つにまとめて視覚的に暗記する勉強法を行いました。
この勉強法が大当たりし、受験本番で15問中14問の正解で余裕の合格できました。
↓Excelで作ったmy有害物質簡易表
それぞれの有害物質に対して、左側に測定法・右側に処理方法を記入。赤字は保管方法。
人によっては見づらい・分かりづらいかもしれませんが自分が理解できてればそれでよしです。
・大規模水質特論
過去問100%
過去問だけで問題ありません。私は11年分の過去問だけで受験し7問正解で合格しました。
この科目を参考書使用して勉強するくらいなら他の科目の勉強に時間を割いた方が良いです。
【受験体験】
受験時期
■1年目:水質3種受験(合格)
○受験体験記事
ほぼ過去問だけで受験したため、けっこうギリギリの合格でした。
勘で正解したもの多数。
受験時期
■2年目:水質1種受験(合格)
○受験体験記事
有害のみというのもつまらないので、ダイオキシンと一緒に同時受験しました。
【最後に】
大気の時もそうでしたが、この試験は過去問だけだとけっこう運任せになる可能性があります。
参考書も使用した勉強は大変ですが、上記「技術と法規」から問題は出題されている為、確実性を持ちたいならこの参考書をしっかり覚える必要があります。
全部を覚える必要はないので、私が行ったようなまとめ表を作成した勉強法をお勧めします。