私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

グリスアップの強い味方「パーマグリス」「電動グリスガン」

プラントにはコンベアのような沢山の回転機器があります。

 

そういった機器にはベアリングと言う軸を回転させるための部品が付属しています。

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この回転体の動きを滑らかにし摩耗等を防ぐために、ユニットの中にはグリスという半固形物状の油みたいなものを注入しています。

 

このグリスは時間によって劣化が進むので、定期的に補給しなければなりません。

この作業のことを「グリスアップ」と呼びます。

 

グリスアップが必要なインターバルは機器の使用頻度、環境、軸受け回転速度、温度、グリス種類などにより違いがありますが、私の職場では短いものでは1か月、長いものでも3か月程度に一回はこのグリスアップを各軸受けに行う定期作業があります。

 

グリスアップは通常ハンドグリスガンと呼ばれる工具で人力で行います。

↓こんなの。

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 大体1プッシュで1g出ます。

軸受けに補給するグリスが30gならば30回プッシュする必要があります。

 

ただ広大なプラントに数多く存在するコンベア、それに追従して附属する軸受けの数は軽く100を超えてきます。

そんな軸受けに毎回ハンドガンを使っていては正直だるいですよね。

 

そんな時にオススメなのがこちら

 

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 電動グリスガン!!

使い方は簡単。バッテリーを挿入し使いたいグリスをセットしてスイッチ押すだけ!

あとは全自動でグリスを注入してくれます。

 

これねぇ

めっちゃ楽。

 

小さい軸受ならハンドガンでも良いですが、注入量が100gを超えるような軸受けは正直これがないとやってられません。

軸受けは2個ワンセットなので注入量100g×2でハンドガンなら200回も手動で注入しなければなりませんからね。

 

もう一つがこちら

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パーマグリスと呼ばれる「全自動給油装置」です。

これも使い方は簡単で、軸受けに差し込む。・・・終了!

 

あとは中のグリスが一定量勝手に注入されて行ってくれます。

この注入期間も1、3、6か月単位で変更可能になっていて使い勝手は大変良いです。

 

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こんな感じで使用します。

現場仕事は季節によって暑かったり寒かったり環境的にはよろしくないので、こういった色んな道具でいかに楽をするかが大切です。