プラントで使用されている機械設備には故障が付き物ですが、その頻度には使用期間によって3段階に分類されています。
初めにおこるトラブルは初期故障期で、これは初期設定不良や制作時の不具合などの故障が多発する時期です。
偶発故障期はそういった初期不良時期が落ち着いて故障率が安定する時期です。
この時の故障は特に規則性のないランダムな故障が多いとされます。
最後の摩耗故障期は機械を使い続けることで起こる消耗による故障が発生しはじめる時期です。
この故障期にいかに事前に対策を行えるかが重要となるとされます。
この3段階の故障期を使用時間と故障率の相関図で表記すると上記グラフのようになります。
この曲線がお風呂のバスタブにしていることから
と呼ばれています。
摩耗故障期が始まる時期というのは使用する機械の種類や使用頻度・使用媒体などで違いがありますが、早ければ3~4年目から始まるとも言われています。
丁度その魔の摩耗故障期に我がプラントが差し掛かろうとしています。
以前からちょくちょく配管の穴あきやコンベア系の軽度なトラブルなどが頻出するようになっていましたが、先日ついに燃料搬送コンベアで早期復旧ができない重故障が発生しました。
この復旧には5日ほど掛かり、プラントの運用には使用のない設備だったのでまだ良かったですが、万が一でも主燃料関係のコンベアで同じようなトラブルになったら非常にまずいことになります。
前職や他のプラントのトラブル事例を見てもこの運転開始3~5年目というのはボイラー本体や付属設備に大きなトラブルが発生しはじめる時期でもあるので色々覚悟して運転していかなければならないと思います。