私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

ボイラーマンに向いてる人とそうでないと思う人

今までずっとプラントで働いてきていて

(あ、この人多分やめるだろうな)

と思ったタイプの人は大抵本当に辞めるか別部署に異動していきました。

 

ボイラーマンというかはプラント関係・インフラ関係の仕事に向いてると思っているタイプとそうでないタイプになりますが

 

こういう人は悪いこと言わんからやめといたほうが良い

 

と思うタイプを紹介します。

 (そもそもボイラーマンなんかに興味ねぇよハゲ!という人はとっとと帰れ。)

 

・仕事に変化を求めるタイプ

プラントでのボイラーマンの仕事は「変化をさせない」ことが最重要です。

ボイラーの圧力や温度、発電所なら発電電力量などをずっと一定で供給できるよう最近は自動制御されているところが大半です。

なので365日仕事の内容はほとんど変わりません。

運転員であれば「監視・点検」をひたすら行い続けます。

 

いわゆるルーティンワークというものです。

変化をさせないことが我々の仕事といっても過言ではないため、毎日の仕事に刺激を求めるタイプの人は向いていません。

 

・色んな人と接するのが好きなタイプ

営業やスタッフのように業者や客先など外部の人と接する機会もあまり無く、一緒に仕事する人たちもほとんど同じになる為、人と接することが好きな人や話すのが好きな人はつまらないと感じると思います。

 

 静かな環境で黙々と作業するのが好きな人は向いてます。

 

・自分の考えを仕事に生かしたいタイプ

ボイラー設備のあるプラントには危険な物質や高温高圧な箇所がたくさんあります。

取扱や操作を一歩間違えれば人命に関わる大惨事に繋がることもあるため、そうならないよう法令で制限が掛けられていたり一つ一つの作業にマニュアルが用意されていることが多いです。

なので通常仕事をする際も、ほとんどは決められたマニュアルに従って動くため、自分で考えて仕事するということはあまりありません。

というよりかは自分の考えで勝手な操作をされては困ります。

 

周囲の流行りを取り入れたり、自分のアイデアを仕事に生かしたいクリエイター肌の人は向いていないでしょう。

 

・仕事に自分の能力や価値を見出したいタイプ

先ほど書きましたがボイラーマンは決められた定常作業を決められた操作手順で行う仕事です。

「その人しか出来ない仕事」があっては困るので、皆が同じことを同じように行えるよう整備された仕事なのです。

まぁつまり、悪くいうと誰でもできる仕事とも言えます。

 

当然トラブル対応や設備の修理を行う保全作業など、人によって技量差が出る仕事もありますが日常的にそういったことがある訳でもないので、基本的に普段する仕事であればはっきり言って学生でも出来る程度のことしかありません。

 

また、製品を直接作るような仕事でもないので、自分がした成果というものが直接目にみえないのでいまいち達成感も感じません。

自分しか出来ない仕事や、自分がした仕事の成果を見ることにやり甲斐を感じるタイプは向いていません。

 

・規則正しい生活や普通の生活リズムが好きな人

ボイラー設備は基本的に24時間365日のほとんど動かしっぱなしです。

なので当然仕事サイクルも交代勤務で夜勤などもあり、生活は不規則になりがちです。

 

ゴールデンウィーク

お盆休み?

年末年始?

そんなものはありません。

 

そういう時に設備は止まっていたとしても、その時しかできない仕事があるので出勤しなければなりません。

何ならそういうときが一番忙しかったりします。

 

また休みの日であってもなにかトラブルがあれば呼び出し対応にも応じなければならないこともあります。

 

土日祝日休みが良い。

夜に寝て昼間に起きる生活がしたい。

連休がないと嫌。

など、普通の生活リズムを望む人は絶対無理な仕事です。

 

 

以上のことから結果的にボイラーマンに向いているタイプの人は

変化することを望まない

人と接するのが好きでない

自分で考えて仕事するのが苦手

仕事に価値を望まない

不規則生活が好きな人

ということになります。

 

 

 

 

ダメ人間かな?

 

 

人として何か欠けているタイプがボイラーマンに向いているということですね。

 

もし人から

「あなたはボイラーマンに向いてそう」

と言われたら、それは間違いなく侮辱の言葉です。怒ってください。

 

「俺はそこまで人として落ちぶれちゃいねぇ!」

 

 

そんなボイラーのお仕事が天性とも思えるほどに気に入っているのが、

そう。私だ。

私がボイラーマンだ。

 

職場の人にも言われます。

「あなたはボイラーマンに向いている」

 

侮辱されてんのかな?

いや

私にとってはどう見ても褒め言葉です。本当にありがとうございました。