【概要】
この「玉掛」と「クレーン運転」はそれぞれ独立した別の資格で、玉掛技能講習と床上操作式クレーン運転技能講習の2つの講習を受講すれば取得することができます。
ただこの資格は大体一緒に取得することが多いので併合講習が設けられていることもあります。
技能講習と特別教育では作業できる吊り上げ荷重に制限があり、玉掛けなら1t未満、クレーンなら5t未満までの作業なら特別教育でもできます。
私の場合は会社にあるクレーンが5t未満の物しかないので、
玉掛けは技能講習、クレーン運転は特別教育を終了しました。
期間は5日間ですが、クレーン操作も技能講習を受講しようとするとこれが6日間と少しハードになります。
【受講動機】
会社で受講予算があったので4月に受講しようとしたのですが、丁度コロナが流行り出した頃で中止になってしまったので、10月に再度申し込みをしました。
会社には3t程度の床上クレーンはあるのですが、
ぶっちゃけ一度も操作したことはありません。
前職ではフレコン納入や廃棄物廃棄作業なんかでよくクレーン玉掛け作業はしてたのですが、今の職場では残念ながら作業する機会はほぼないでしょう。
それでもせっかく予算を組んでくれているのだからこれを活用しないわけにはいかないと言うことで申し込みをしました。
【科目と合格点】
日程は最初の3日間が講義で最終日に筆記試験。
これに合格すると4日目に玉掛け作業の実技講習&実技試験
5日間目は半日でクレーン操作の実技講習となります。
筆記試験は4科目(何があったか忘れた)で、ボイラー技士と同じく各科目40%で全科目60%以上で合格となります。
実技は玉掛作業に関する手や笛による合図の仕方を1日かけて練習し最後に修了試験を行い、これは動作や合図を間違えるたびに点が引かれていく減点方式で60点以上であれば合格です。
クレーンの操作方法は半日練習して特に試験もありません。
【受講体験】
参加してまず思ったのが
(参加者のガラ悪っ!!) 失礼
結構若めの金髪や茶髪のドカタの兄さんという風貌の人が多かったです。
あと女の人も数名いましたが、これがまた皆若くて美人(ただし皆ヤンキー)
まぁそういう人たちの職場で必要な資格だからしょうがない。あとそれに参加してる自分も人のこと言えない。
最初の3日間は全く講師の人の話を聞かずに11月に受講予定の冷凍機会責任者の勉強をしておりました。
最終日には筆記試験があるのがわかっていましたが、今までの経験上
こんなのどうせ常識知ってれば聞いてなくてもとれるやろ!
と完全に舐めていたら試験本番で意外と苦戦し焦りました。
「船上で使用される一般的なクレーンの種類は何か」
わかりません・・・
完全に講義聞いてないと答えられない奴だこれ
公害防止管理者に合格しといて技能講習の筆記に落ちたら洒落になりません。
まぁ結局参加者は全員合格していたので出来レースなのかもしれませんが。
実技講習は決められたコースや指示合図を1日かけて練習し、最後に一人でその作業を行うというものでした。
何回も同じ作業を繰り返し練習するので大抵最後は皆出来るようになるんですが、一人だけ年配のおじさんが緊張からか全く出来ていませんでした。
おじさん「・・・」
(本来笛を吹かないといけない作業をど忘れ)
試験官「はいそこはピーッでしょ!」(笛を吹くジェスチャー)
おじさん「!!はい!・・・ピーッ!!」(口で)
試験官「なんで口で言うんだよ!笛を吹くんだよ!」
コントか。
ただその人も最後は合格出来ていたのでやはり出来レースなのかなぁ。
【最後に】
まぁ多分受講すれば試験や実技がどんな出来でも合格はできるんじゃないでしょうか。
と言ってもフォークリフト等と比べると取得する価値は正直あんまりないと思います。
仕事で必要だから会社費用で受講するようなことがない限り、自腹で取得するような酔狂な人はまずいないのではないでしょうか。
かくいう私は取得したい資格がいよいよ無くなったら自腹で取得しようと思っていました。