私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

私のボイラー運転経歴⑥循環流動層式ボイラー(自家発電)

【初めに】

私が現在運転継続中なのが今回紹介するボイラーです。

 

今まで運転してきたボイラーとしては最大の蒸気量を誇る所で、燃料も石炭を始めPKSと呼ばれるヤシ殻を燃やしたり、多種多様なものを燃やしています。

 

 私のボイラー人生では初となる

「蒸気を送気しない、純粋に電気のみを作る発電所

 での勤務となりました。

 

【ボイラー形式】

流動床式と循環流動層式の違いは

流動床式は砂が炉底で流動するだけなのに対して循環流動層式は砂が炉の頂部まで巻き上がり、巻き上がった砂がサイクロンと呼ばれる集塵機で再び炉内へ戻る方式だという点です。

 

○流動層式ボイラーについてdoragonking.hatenablog.com

 

○循環流動層ボイラーフロー図例

循環流動層ボイラ発電プラント | 環境・プラント | 住友重機械工業株式会社

特徴としては流動床式よりも燃焼時間が長いので燃料を完全燃焼させやすく、灰の発生量が少なくできたり燃焼効率が良くなったりします。

 

発電能力も一般火力を除いた単独の自家発電所としては比較的大きな規模のボイラーとなります。

 

【人員】

私の所属するのは発電課にあたり

部長1名

課長1名

スタッフ1名

運転職15名(1班3名の5直3交代)

合計18名となります。

このうち運転職は1~3直以外に日勤班がおり、1直補勤やグリスアップといった日常作業関係を行っています。

 

日常補修対応は規模が大きすぎて運転員のみではできないものが多い為、他部署である保全課があるのでそちらに依頼してやってもらう形になっています。

 

【運転管理】

ボイラーとしては非常に優秀で、トラブルによる失火や停止に至るようなことは現在まだありません。

 

また、今までのボイラーでは手動で調整したりしないといけなかったところが全て自動化されており人員介入が必要な箇所がほぼありません。

なので通常運転中は正直1日寝てても問題ないくらい制御性に優れたボイラーとなっています。

 

逆に自動化が進み過ぎているデメリットとして、どういったタイミングでバルブがどういう動作をするのかと言う「制御ロジック」が多すぎて覚えきれないため、異常が起こった際にバルブを開け忘れていたり開けようとしてもインターロックが掛かっていて開けられないといった事態もたまにあります。

 

トラブルで最も多いのは燃料の詰まりによるコンベア停止で、特に雨量が多かった次の日などは比較的こういったトラブルでコンベアが停止してしまうことがあります。

その時はスコップでひたすら掻き出したりしなければならないので非常に面倒です。

 

ただ炉内に投入する燃料系統が複数あるので、1~2系統の燃料が急に止まっても運転にあまり支障が出ないのが非常にありがたいです。

 

また、今までの部署と違って送電のみの単独発電所なので、そういったトラブル等で負荷下げ等があっても他部署に何の迷惑もかけないという点が精神的にとても楽です。

 

【最後に】

この循環流動層ボイラーを運転していることで、固体燃料を燃焼させるボイラーでは微粉炭ボイラーを除いて全て経験したことになりました。

 

できればボイラー人生で微粉炭ボイラーも運転して、「固体燃料ボイラーマスター」となってみたいものです。