【初めに】
このボイラーは私が研修しに来る1年前に追設されたばかりでした。
というのも、私が来る1年前の春にグループ会社の製品を作る設備が増設された際、夏場は既存のボイラー設備だけで問題なかったのが冬季になって蒸気量が増えてきた際に予定の蒸気使用量よりも数t/h多くなって既存ボイラーの蒸気のみでは足りなったらしく、その際に補助蒸気用として設置されたとのことでした。
そんなことあるの?こんなことも想定してなかったの?
って思いましたがそう言われたので仕方ありません。
【ボイラー形式】
貫流ボイラーとは下記画像のようなドラムの無い水管のみで構成されたボイラーのことを言います。
保有水量が少ないので起動時間が早く、また起動もスイッチ一つで簡単に行えるため蒸気が足りなった際の補助蒸気用としては申し分ない性能を持っています。
発電機がないので労基ボイラーに該当しますが、小型ボイラーの為ボイラー取扱主任者の選任は必要ないとのこと。くそがっ
【人員】
前回紹介した動力課の人達。
【運転管理】
動力課の中央制御室に管理用PCが設置されており、冬季などで蒸気量が増えた際に足りない蒸気量に合わせてこの3台のボイラーを起動したり止めたりして蒸気量を調整してました。
起動停止は本当に簡単で、PC画面の起動・停止スイッチをクリックするだけです。
後はPC画面で水位と蒸気圧力・流量を監視するだけ。
簡単なのは良いですがボイラーマンとしてはやり甲斐がありませんね。
現場点検も非常に簡易で、見るものと言ったら目視で「破損・漏洩が無いか」「水面計の水位」くらいなものです。
納入されてから私が研修中に至るまで一度もトラブルもありませんでした。
【最後に】
あまりにちゃっち過ぎてボイラー運転経歴に含めてよいものか迷ったほどですが、まぁ他にネタも無いしいっか!と記載してみました。
基本的にほぼ管理らしいこともしてないので
ぶっちゃけくそつまらん設備ですね!
ただ油ボイラーと比べるとトラブルも少なく運転管理も断然楽というのは実際の現場のボイラーマンにとっては良いことなのかもしれません。