私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

私のボイラー運転経歴③ストーカー式ボイラー(自家発電所)

【初めに】

今回から紹介するのは前回とは別会社のボイラーになります。

最初に紹介した私の運転経験のあるボイラーのうち

3、ストーカー式ボイラー(自家発電所

4、都市ガス貫流ボイラー(パッケージボイラー)

5、流動層式ボイラー(汚泥焼却炉+自家発電)

この3つは同会社内にあったボイラーで、私が入社した会社のグループ会社にあたる所です。

若手研修ということで定期的に行われるこのグループ会社との交換留学生に選抜されたので、この会社でしばらくの間ボイラーマンを行っていました。

 

この会社には製品課、原料課、ボイラー課、排水課などがあり、上記ボイラーの内3、4はボイラー課が、5は排水課が管理していました。

 

【ボイラー形式】

グループ会社内では最も大きくメインとなるボイラー設備で、ストーカ式を採用していました。

この理由としては、会社の製品を作る際に発生する副生物なども燃焼できるようにするためだそうです。

(副生物自体がけっこう大き目で含水率が不安定だったりする為、流動層式では燃焼に支障が出る)

 

発電能力は5,000kW程度ですが、どちらかというと発電に使うより製品精製のために使用する蒸気が多いので、発電出力の割にはボイラーは大きいです。

割合としては製品に使う蒸気8割:残りの2割の蒸気で発電といった具合です。

蒸気量的に言えば、蒸気全てを発電に使用すれば10,000kW以上出すことができるボイラーだと思います。 

 

【人員】

ボイラー課と排水課は違う部署ですがほぼ同部署扱いとなっていて、部長・課長はこの2つの部署の管理を兼務していました。

動力課としては

班長1名

班長1名

運転職8名(1班2名の4直3交代)

の合計10名で、この内班長と副班長の2名は常日勤として運転・保全管理や当直者の補勤を行っていました。

 

ただ、このグループ会社の特徴として「様々な部署を経験する事による会社全体のスキルアップを図る」というものがあり、転属がとても多いとのことでした。

 

現に私が配属されたときの班長・副班長ですら転属してまだ2年目だったり他の人も元電気課、元製造課など「ボイラー一筋」で仕事をしている人は少なかったです。

また年齢層が運転職の60代のおじいちゃんら3人と他20~30代の若手と言う中間層のいない構成になっており、将来育成を担う中間層の人物がいないというのも問題点の一つでした。

 

【運転管理】

昭和に作られたボイラーで老朽化がとにかく酷く、至る所から破孔・漏洩していました。

私がいた時だけでも「ドラム水面計」「灰搬送配管」「水管」「空気制御弁」等主要機器が破孔し補修を行いました。

 

燃焼管理もかなりシビアで、排ガス集塵は「電気集塵機」を採用されていたのですが、このボイラーで使用されている燃料の品質や機器が古いことによる制御の悪さも相まって不完全燃焼による黒煙が煙突からしょっちゅう飛び交っていました。

 

これは排ガス分析計に表示されている「CO濃度」を監視すると明らかに上昇してくるときがあり、この時に燃焼空気量を手動で増やしていかないと数分後に黒煙が発生してしまいます。

 

班長が特にこの黒煙を発生させないために躍起になっていて、中央操作室には黒煙を発生させた班とその回数が見せしめのように張り出されており、非常にピリピリした雰囲気の中で仕事をしなければならず、私は研修が終わるのをひたすら待つ日々でした。

 

【最後に】

 私の二度と行きたくない職場ランキング1位に輝いたここのボイラー。

設備は古いしトラブル多いし、人間関係も最悪と全てガタガタの職場でした。

 

特にここの班長が酷く、知識はあるけどその分他の人を徹底的に馬鹿にしたような言動や態度が多いので人望皆無の人でした。

 

一番ひどい出来事として印象に残っているのが、職場の運転員の人と中央操作室で仕事の話をしていた際、班長の人がやってきて

「〇〇君(自分の名前)、その人は馬鹿だから話聞かない方がいいよ。僕に聞きな」

と言い放ったこと。

それを聞いて

(この人の人格終わってんな・・・)

と戦慄した思い出。

 

私自身も散々馬鹿にされ、どんなに知識や仕事が出来てもこういう人間にはならないように気を付けようと誓った、ある意味意義のある研修となりました。