昨年、消防設備士乙種6類を取得してから至る所で目にする消火器をチェックするようになったボイラーマンです。
↓ 外出先で消火器をチェックし気味悪がられる小話
さて、先日出かけた先で、妻から「ついでに郵便局よりたい」と言われたので郵便局へ行ってきました。
ちなみに知らない人の為に先に説明しておきますと、建物に導入されている消火器は大抵、ABC粉末消火器と呼ばれるA火災(普通火災)B火災(油火災)C火災(電気火災)すべてに対応している消火器を置いているところがほとんどです。
皆さんもそこらへんに置いてある消火器を確認してもらえばすぐわかると思います。
ほら早く確認して!早く!
さて、そんな前置きから、当然郵便局で消火器を見かけた時も
(どうせまた蓄圧式粉末消火器なんだろ?わかってるって・・・)
と期待せずちらっと見た時、普段と違うことに気づいたんです。
(・・・えっ!?ちょっと待って!!ノズルの形状が違う!?これ粉末消火じゃないだと!!??)
あまりの衝撃に嫁と子供を置いてその消火器に駆け寄ってよく見てみると、
そう。それは機械泡消火器だったのです!!
衝撃!!まさかこんなところで初めて機械泡消火器を目にすることができるとは・・・
感動ですね。消防設備士ならば一度はお目にかかりたいレアな一品です。
これまで全然話についていけない人の為に、外観の違いは下記画像を参照してください。
↓ABC消火器
↓機械泡消火器
一目瞭然なことが分かりますよね?
でもここで謎なことが。
なんで郵便局に機械泡が?
気になって地元の郵便局へも足を運び消火器を見てみると・・・
(機械泡・・・だと!?じゃああそこの郵便局が機械泡消火器好きな変態郵便屋さんという訳ではなく意図的に郵便局には機械泡が設置されているというのか?・・・一体何故なんだ・・・)
機械泡消火器というのは、一般にA火災とB火災に対応しC火災には対応していません。
なので当然設置するなら最もポピュラーなABC消火器で良いわけですが、私の足の運んだ郵便局2か所にはどちらも機械泡が設置されていたのです。
これでは気になって夜も眠れません。
ということで色々ググって調べてみると・・・
機械泡の特徴として、
「A火災に対する優れた浸透性により粉末消火器に比べ再燃抑制効果が発揮されるため、綿や紙類を多く取り扱う箇所に設置されることが多い」
という記述を発見。
なるほど!
郵便局は当然紙類を多く取り扱う場所だから、もし火災になった時にABC消火器より抑制効果や再燃防止効果が期待できるという訳か!
納得しました!そして流石です。そこまで見越して機械泡消火器を設置しているとは!
私が確認した郵便局は2か所だけですが、この理由ならきっと他の郵便局もきっと機械泡消火器を導入している所は多いはずです。
さぁ、皆さんも今すぐ地元の郵便局にいって上記写真のような消火器を探してみてください。
もしそこの消火器がABC消火器だったら、郵便局員さんに伝えてあげましょう。
「郵便局に設置するなら、機械泡消火器の方がおすすめですよ?」って。
そしたらあなたも私と同じ。
立派な変態の仲間入りです☆