私がボイラーマンだ

3度の飯よりボイラー好き。ボイラーをこよなく愛する火力発電所勤務の変態ボイラーマンの日常を綴ったブログ

ボルダリング検定体験記

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少し前ですが、ボルダリング検定なるものを受けてみました。

 

www.jcga.co

 

検定は最低5級から始まり最高グレードは1級まであります。

5~3級までは5本の決められた課題を1時間以内に3本以上登れれば合格となります。

合格すればバッジが貰えるのですが、登れた課題数によってバッジの色がブロンズ→シルバー→ゴールドにグレードアップします。

 

2017年から始まったまだまだ歴史の浅い検定だからなのか、私が受験した時は5,4級は40人程度、3級は20人程度、2級以上は数人しか受験者がいませんでした。

 

【受験動機】

私の現在のグレードはホームジムなら2級、始めていくジムなら3級程度なので、

「正直大会とか興味あるけど、うまい人に混じって参加するにはちょっとハードル高い…」

と思っていました。

 

でも、このボルダリング検定なら大会と違って順位は関係ないし、5級4級は初心者の人も一定数いるということで、検定が始まった時からずっと興味がありました。

 

始めは東京や大阪といった主要都市くらいでしか開催されていなかったので、興味はあっても参加できなかったのですが、2019年に入ってから段々人気が出てきたのか愛知等でも開催されるようになったので、思い切って参加を決めました。

 

参加を決めた時の私の最高グレードは2級でしたが、さすがに1時間で初見の2~3級課題を3本も登れる自信がなかったことと、せっかくだから全種類のグレードバッジを集めたいというコレクター心から5級にエントリーしました。

 

【大会当日】

私がエントリーした5級は最も受験者が多いので、グループ1~3に分かれてセッションが行われます。

私は最も時間の速いグループ1だったので、当日は渋滞も考慮してかなり早めに会場へ向かいました。

 

会場内は弾幕で仕切られており、検定課題のある壁は見えない様にしてありました。

 

ジムへ到着して受付でエントリーした後は、しばらくインターバルがあります。

その間に会場のスペースにある一部の課題をアップとして登ることが出来るので、時間まで5~4級の課題を何回か登っていました。

 

・・・ていうか他の受験者の人やたら常連ぽい人多くない?

 

他の出場を待っている人たちは、ジムスタッフや観戦しに来ている人たちとやたら仲良さそうに話をしており、私のように黙々と待っている人の方が少なかったです。

 

まぁきっと会場が近くてホームジムの人達が多数受けに来ているんだろうなぁと思いましたが、何だろう、この圧倒的アウェー感は・・・

 

別に対戦するわけでもないんだからアウェーだろうが関係ないんですが、ワイワイしてる中でポツンと待っているのは疎外感ハンパなかったです。

 

【検定開始】

時間になって呼ばれると、いよいよ検定課題のある壁を拝見することが出来ます。

それぞれの壁を5か所、制限時間内にオブザベーションできるので、見て回ります。

 

5級、4級課題を見た感想は

うん。いけるわこれ

 

そりゃ普段2級登ってるんだから行けなかったら困るわけですが。

難易度的にも、よくある5級課題と変わらない感じでした。

 

検定が始まったら皆が一斉に壁に並び始めます。

私もとりあえず一番近くにあった120°壁に並びました。

 

登り始めて気付いたのは、5級課題なのにいつもと違う雰囲気に呑まれかなり緊張して体が思うように動かないということです。

スタッフや皆の視線を一斉に集めて登るのは初めての経験なので、あれだけ余裕そうに見えた5級課題が、普段の倍くらい難しく思えました。

 

ただ、だからといって5級で落下するのは流石にプライドが許しません。

ムーブは思い描いたのとちょっと違いましたが、何とか一撃で登り切ることが出来ました。

また、一個登れるとだいぶ安心感と慣れがついて、他の課題も全て一撃で登れることが出来ました。

 

そんな感じで私は開始10分くらいで5級課題5本を終えてしまったので他の受験者を見学してました。

 

私の感じた受験者層は、

・ホントの初心者ぽい人が2割

・5級~4級クラスの人が6割

・3級以上クラスの人が2割

といった感じでした。

 

皆、和気藹々と登っていて、時間終了間際にギリギリ登り切れた人などには大きな声援が飛んでいたり、普段ジムで登る時の雰囲気とはまた違った楽しさが有りました。

【終了後】

5つの課題の設定について、スタッフの人から説明があります。

この課題はどんなムーブやフィジカルを求めているかを説明されるのですが、ここまでちゃんと考えて作られていたんだと感心しました。

 

登る時に必要なのは当然身体能力やムーブの洗練さですが、こういった課題を考えた人の思考を読んで最適解を考察する能力も重要なのかもしれません。

 

最後にバッジが貰えたので、さっそくチョークバッグに取りつけました。

これを5つ集めるには最終的に1級課題を1時間以内に3本登れる能力を付ける必要があるので、ある意味どんな国家資格の試験よりも難易度が高い検定です。

 

【最後に】

もし、大会に興味あるけど実際出るほど自信ないっていう私みたいな人に一番おすすめしたいです。

 

5~4級課題は見た感じうまくなくても皆楽しそうに登っていたので、たとえ登れなくてもそんな気にならないと思います。

 

大会に出るのとはまた違うのかもしれませんが、限られた時間で決められた本数の課題を登らないといけないというのは、普段のんびり登るのと違った楽しさや緊張感があり良い経験になると思います。