プラントというのは基本的に24時間動かしっぱなしな所が多いです。
私の発電プラントがある工場もそうですし、工場地帯なんかは夜景特集が組まれるくらいですから知っている方も多いと思います。
ただ24時間同じ人が働くわけにもいきませんので、1日のどこかで他の人に交替する必要があります。
だいたい2交替または3交替制をとっていて、2交替なら12時間勤務、3交替なら8時間勤務で他の人に交替します。
当たり前ですが土日祝日休みというわけではないので、正月だろうがゴールデンウィークだろうが関係なく仕事しなければなりません。
まぁ逆に他の人が働いているような時間に休みが取れるので、普段混んでいるようなレジャー施設も空いている平日に行けたりします。
また、夜勤がある代わりに毎朝決まった時間に起きなくてよいので、朝起きるのがつらい社会不適合の私みたいなのは交替勤務の方が好きです。
そんな24時間動きっぱなしのプラントで私のようなボイラーマンがしているのは、中央操作室という場所での監視業務(オペレーター)がメインとなります。
中央操作室のオペレーターと聞くと上の写真みたいな所でひっきりなしにキーボードとかスイッチをカチャカチャやっている姿を想像する方もいるかもしれませんが、それは昔の話。
最近はPCモニターのみの簡易的な場所で、ただそのモニターを監視しているような所が増えてきてます。
技術が発達してプラントの至る所にある温度や圧力の計器、バルブ自動制御装置なんかが全てPCモニターにてマウスのクリック一つで行えるようになってきたので、見た目なんかはもう普通のオフィスと変わりありません。
ボイラーマン的にはもっとこう
「中央操作室で仕事やったる感」
がほしいんですけど。
エヴァンゲリオンとかのSFアニメに出てくる指令所とかあるんですが、
あんな感じの所がめっちゃ憧れますね。
ボイラーマン「ボイラーの出力が急速に上昇!!」
司令官 「なにぃ!?まずい!!ボイラーを緊急停止しろ!!」
ボイラーマン「だめです!!完全に制御不能です!!」
司令官 「まさか・・・暴走!?」
わぁ♪ めっちゃ楽しいそ~☆
いや暴走したらあかんやろ大事故ですわ。
そんな感じで基本は一人でそのモニターを見て、表示されてる数値に異常がないかをずっとチェックしてます。
他にはボイラーに使用する燃料や薬品を受け入れるための対応とか、補修作業とがあった場合の対応とかを日中は行います。
監視業務のほかに大事な業務が「現場パトロール」です。
1時間くらいかけて現場を見て回り、配管とかから漏れがないかや普段ならしないような異音・異臭等がないかをチェックします。
もし異常を発見した場合、ちょっとした漏れとかの簡易的なものなら自分で仮補修してしまいますが、そうでないものになるとオペレーターやスタッフに連絡し対応策を考えたりします。
あと最大のイベントとなるのが、「プラントの停止・起動」
小・中規模プラントならそこまでかもしれませんが、少し大きなプラントともなるとそれこそ1日がかりでバルブ操作や、普段しないような温度・圧力調整とかをしていかなければなりません。
一つミスをすると大幅に時間ロスになったり、最悪1からやりなおしになる為、非常に緊張します。
更にこういう日は普段中央操作室に来ないようなお偉いさんなんかも来たりしていらんこと言ったりするので、現場がピリピリします。
1日がかりの大仕事なので、こういう時も基本的にはいろんな人が交替しながらボイラーを止めたり、動かしたりしていきます。
ボイラーマンとしてはこういう時こそ腕の見せ所なので、けっこうはりきって仕事します。それこそ24時間勤務とかも平気でやっちゃいます。
職場の人には
「君頭おかしい」
って言われます。